飛騨産業が地元・高山のショップをリニューアル、〈HIDA高山店 森と暮らしの編集室〉をオープンした。家具の展示はもちろん、HIDAゆかりのアーティストらの作品なども展示・販売し、森の恵みと手仕事のある豊かな暮らしをトータルで提案する。併設カフェのデザインを隈 研吾氏が担当、氏がデザインしたHIDAの新作を含めた家具が配置されている。
岐阜県高山市に本社を構える飛騨産業(HIDA)が、全国7カ所に構える直営店の1つ、HIDA高山店をリニューアル。複合ショップ〈HIDA高山店 森と暮らしの編集室〉として10月22日にオープンしました。
同店は、明治期に建てられた小学校の旧校舎を改修・改築して使い続けている木造2階建て建物です。建物全体では2,700m²の広さがあり、同社のアウトレットも併設されています。
飛騨の匠の技術と精神を受け継ぐ飛騨産業では、これまでに国内外の数多くのデザイナーや建築家などのクリエイターらと共に、家具などのものづくりを行ってきました。リニューアルオープンした〈HIDA高山店 森と暮らしの編集室〉では、中心となるHIDAの家具に、これまでに協働してきたクリエイターらのアート作品をコーディネート。HIDAが大切にしている4つの価値観「人を想う」「時を継ぐ」「技を磨く」「森と歩む」を表現した複合ショップとなっています。
店舗では、同社の家具だけでなく、さまざまなコンテンツで森の恵みと手仕事のある豊かな暮らしを提案していきます。
店内に新設された暮らしを彩るクラフトマーケットでは、HIDAにゆかりのあるデザイナーや地元作家による木工・ガラスなどの作品も販売。
さらには、家具としては使えない木材や枝葉などから生産される、100%天然・無添加のアロマオイルを取り扱う「森の香りの研究所」も登場。高山店からほど近い自社研究室から直送される“採れたてアロマ”の量り売りや、限定樹木の精油バリエーション、セルフブレンドのスプレーづくりなど、高山店限定のサービスを用意しています。
店内には、自然派カフェ「椅子と珈琲」もオープン。店名は、今年8月に発売された新たな家具シリーズ「SUWARI(座り)」のデザインを手掛けた、日本デザインセンターを率いる原 研哉氏によるものです。「くつろぎの時間に必要なのは、居心地の良い木の椅子と美味しい珈琲、そのどちらも堪能して欲しい」という願いが込められているとのこと。
カフェの空間デザインは、飛騨産業の100周年記念事業として2020年に発売されたチェア〈クマヒダ〉のデザインを手がけた、建築家の隈 研吾氏が担当。店内は〈クマヒダ〉のアームチェアとテーブル、新作〈SHIKA(シカ)〉のアームチェア、HIDAの高度な木工技術で製作された木製パズル〈木霊〉をベースにデザインされたペンダント照明などで構成されています。
カフェには愛犬と一緒にくつろげるテラス席も用意されました。
また、店内には、ブナの原⽣林を活⽤した曲⽊家具の制作に始まる飛騨産業の歴史を伝える展示コーナーも開設されています。
10月22日のオープン日は、HIDAをはじめ飛騨地域の家具メーカーが多数参加する「飛騨の家具フェスティバル」の会期初日でもあり、〈HIDA高山店 森と暮らしの編集室〉では、HIDAの穂高シリーズ専用の張り布「ナベダイラ」のテキスタイルデザインを手掛けた鹿児島 睦氏と、インテリアデザイナーの小林 恭・小林マナの両氏による設計事務所imaをゲストに招いてのトークイベントとライブペインティング、木の枝のそのままの美しさを活かした作品づくりを行う貝山伊文紀氏によるワークショップなどが開催されました。
〈HIDA高山店 森と暮らしの編集室〉では今後も引き続き、イベントなどが開催される予定です。
所在地:岐阜県高山市名田町1-82-1(Google Map)
営業時間:10:00-18:00
定休日:水曜
TEL:0120-606-655(フリーダイヤル)
オープン日:2022年10月22日(土)