東京・西池袋に、爽やかで清潔感に満ちた抜けの良い空間をイメージしたホテル〈hotel Siro(ホテルシロ)〉が7月3日に開業します。すでに公式ウェブサイトとSNSも先行してオープンしています。
同ホテルを運営するアスリードが、2020年6月16日に発信したプレスリリースにて、同ホテルの建築設計・プロデュースを担当した、MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO(マウント フジ アーキテクツ スタジオ)をはじめとする3組の建築設計・デザイン事務所がデザインを担当した客室や、内外観、ホテルオリジナルのアメニティグッズの写真を公開しました。
〈hotel Siro〉
建築設計・プロデュース、1Fカフェおよび8-10階客室デザイン:原田真宏+原田麻魚 / MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO
5-7階客室デザイン:SO,u
2-4階客室デザイン:門内一生 / CAPD+信原宏平 / WA-SO design
アートディレクション(コミュニケーションデザイン、グラフィックデザイン):植原亮輔+渡邉良重 / KIGI
コピーライティング:国井美果
街に泊まるホテルがいい。
何を当たり前なことを、と言われるかもしれない。
しかし、訪れた街そのものに自分が一晩過ごしたと言える経験を持つ人は、果たしてどれほどいるのだろうか。
街路から扉をくぐってクローズドなロビーでチェックイン。
エレベーターの箱に入り、薄暗がりの中廊下を通って玄関ドアを開け、水周りブロックを抜けて、ようやく部屋に辿り着く。
空間は街から何重にも隔てられ、例えば「東京」にいる自分、よりも、「〇〇」というホテルブランドにいる自分、しか意識されないんじゃないだろうか。
それは旅人として大変につまらない、と常々思っている。
だから、ここで僕たちが実現したかったのは、その特別な「街」そのものに泊まるホテル、である。
街のストリートが幾層も積み重ねられたかのような構成で、街路から直接つながるそれぞれ特徴的な階段を上ると、そこは風が吹き抜ける外廊下。
部屋部屋はこの路地的な外廊下に直接面していて、伝統的な日本旅館のような縁側アクセスと土間を持つ部屋の構成は、新しく現代的でありながら日本的でもある。
障子と引き戸を開け放てば、池袋の町並みが眼下に広がり、旅の“只中”にいる自分を豊かに感じることができるだろう。
旅人のことを「渡り鳥」と呼ぶのはドイツだったか。
都市のとまり木のようなこのホテルで、鳥のように、街に抱かれて眠ってほしい。(原田真宏)
各客室には、すこやかな寝心地の「テンピュール社製」のベッドを採用。歯ブラシやコーム、カミソリにはLIMEX製[*]を採用。必要なものだけを、できる限りエシカルな視点から選んで提供します。環境負荷を限りなく抑え、アップサイクルも可能です。(jk)
*LIMEXとは、石灰石を主原料とした新素材。石油由来プラスチックの使用量を大幅に削減できる。石灰石は熱劣化が少なく、使用済みのLIMEX製品からLIMEXペレットを高効率でつくることもできる
hotel Siroの白は、西池袋という刺激的な都会の喧噪に光射す晴れ間。
シンプルでクリーンでクリエイティブな、一点の白。
自由な気に満ちた、旅のはじまりを象徴しています。
3組のデザイナーが手がけた、全室が異なる味わいをもつ客室を一歩出ると、街に向かって設計された、のびやかな外階段。
見晴らしのいい最上階のグランピングスイートでは、街並の稜線を見渡しながら都会のキャンプをお楽しみいただけます。
ここを起点に、新宿や渋谷や銀座へも。
あなたは知るでしょう。東京そのものに暮らす臨場感を。
hotel Siroでの滞在が、いつものホテル宿泊にはない新しい気づきと、特別な体験に満ちたものとなりますよう。(テキスト:国井美果)
hotel Siro(ホテルシロ)
開業予定日:2020年7月3日(金)
所在地:東京都豊島区池袋2-12-12
敷地面積:170.78㎡
延床面積:962.47㎡
構造規模:鉄骨造、地上10階
客室数:41室
運営:株式会社アスリード
公式ウェブサイト: https://hotel-siro.jp/