2人のスケーター、ペドロ・バロスとムリロ・ペレスが、オスカー・ニーマイヤーの建築で滑走するドキュメンタリー映像『Concrete Dreams』が、Red Bullのホームページで紹介されています。
詳細はこちら。
「Los sueños se volvieron realidad para Pedro Barros y Murilo Peres: patinar en las icónicas obras de Oscar Niemeyer」 Por Red Bull BrasilPublished on 16.06.2020 – 14:58
https://www.redbull.com/mx-es/suenios-concretos-en-niemeyer
以下、抄訳です。
「私たちは作品を見て、その中でスケートをすることを夢見ていました」(ペドロ・バロス)
このドキュメンタリーは、オスカー・ニーマイヤー財団がペドロとムリーロに建築家の建物を見学することを許可したことから始まりました。
「最初からすごい提案だと思いました。このスポーツの宇宙とニーマイヤーの建築や価値観との間には、強いアイデンティティがある。不屈の精神、自由、挑戦の探求、あらゆる動きの中での創造性、これらすべてがスケートボードの本質であり、自由で美しく、驚くべき曲線でつくられたニーマイヤーの作品の中にあります」(財団のカルロス・リカルド・ニーマイヤー)
「あのライン、あのカーブを見ていると、もうスケートをしたくなる」(ムリロ・ペレス)
ダイジェストとメイキングはこちら。ただ、ぜひ全編を上記URLでご覧ください。
バンクのカーブの具合を確かめているときの彼らの表情が、なんとも言えずいい。そして、ドロップイン。
曲線美で有名な建築によって、スケートボードの躍動感のある走りが生み出されます。
スロープも屋根も室内も滑走(!)。ダイナミックな動きによって、名作の魅力が改めて浮かび上がります。
映画『マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して』(監督:ナサニエル・カーン)でも、〈ソーク研究所〉でカーン監督(ルイス・カーンの息子)自身がスケートボードに乗って滑走する様子が収められていました。建築を味わい、建築を通して父を理解するような印象的なシーンです。
スケートボードは、人間の身体と建築空間をつなげるのに最適なツールなのかもしれません。
日本でスケートボードをするなら、どの名建築で!? 夢はさらに膨らみます。(jk)