CULTURE

アウトドアホテル〈TENAR〉

生物建築舎が設計したモバイルハウスをキャビンとして、長野県安曇野市ほかにオープン

CULTURE2021.01.29

2021年1月29日 初掲、2022年8月23日文中リンク情報を更新

「建築ロスを生まないライフスタイルの提案」を理念に、空き家を生まず環境負荷の少ない社会を目指し、移動する居住空間を生み出していくモバイルハウスプロジェクトを事業として進めているCountryWorks(長野県松本市)が、長野県安曇野市にある〈安曇野穂高ビューホテル〉と、同県大町市にある大町温泉郷〈信濃の里 ときしらずの宿 織花〉と提携し、同ホテルの敷地内にアウトドア型宿泊施設〈TENAR The Outdoor Hotel(テナール ザ・アウトドアホテル)〉をオープンしました(2021年1月28日プレスリリース)。

同ホテルの最初のオープンは、2020年7月に〈白馬 東急ホテル〉の敷地(フィールド)内にて。冬季は休業し、今夏にリニューアルして営業を再開する予定です(追記.2021年6月28日リニューアルオープン)

TENAR 白馬東急ホテルフィールド
https://tenar.jp/field/hakuba_tokyuhotel_field/

アウトドアホテル TENAR(テナール)/ キャビン設計:生物建築舎

アウトドアホテル TENAR(テナール)/ キャビン設計:生物建築舎

3密を回避した屋外に宿泊するグランピングは、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大後に注目が高まっていますが、〈TENAR The Outdoor Hotel〉は一般的なグランピングとは一線を画し、ホテル並みの客室を備え、リゾートホテルのフルサービスを受けることができるのが大きな特徴です。

アウトドアホテル TENAR(テナール)/ キャビン設計:生物建築舎

アウトドアホテル TENAR(テナール)/ キャビン設計:生物建築舎

アウトドアホテル TENAR(テナール)/ キャビン設計:生物建築舎

アウトドアホテル TENAR(テナール)/ キャビン設計:生物建築舎

焚き火をした後の温泉やルームサービスのほか、悪天候時にはロビーやレストランを使用できるなど、アウトドアの楽しさを最大限に取り入れながら、グランピングを超えるハイクオリティな演出で、安心で贅沢な宿泊体験を提供します。

アウトドアホテル TENAR(テナール)/ キャビン設計:生物建築舎

客室となるキャビンは、オリジナルでデザインされた専用のモバイルハウス。設計を、建築家の藤野高志氏(生物建築舎 代表)が手がけています(作品名:動築1号器 / 2号器)

アウトドアホテル TENAR(テナール)/ キャビン設計:生物建築舎

TENAR(テナール)というネーミングは、100m²を表すa(アール)という単位を用いた10a(テンアール)から。シンプルな三角形の屋根の形状が、そのまま外部の風景を切り取る窓となり、家の中のような安心感と同時に、外と内の境界を感じさせない自然との一体感を演出します。キャビンは高断熱・高気密で、冷暖房設備も備えており、オールシーズンで快適なアウトドアステイを提供します。

アウトドアホテル TENAR(テナール)/ キャビン設計:生物建築舎

〈TENAR 安曇野穂高ビューホテル フィールド〉
詳細https://tenar.jp/field/hotaka_viewhotel_field/

〈TENAR 大町温泉郷 信濃の里 ときしらずの宿 織花 フィールド〉(閉鎖)

なお、プレスリリースによれば、上記のフィールドでのオープンを記念して、2021年1月27日より、Makuakeにて、宿泊の早割チケットなどの特典を用意したクラウドファンディングを実施。開始1日で目標金額の170%を達成しています(本稿作成時:196%)。
クラファン「境界のない世界で過ごす贅沢」
https://www.makuake.com/project/outdoorhotel/

アウトドアホテル TENAR(テナール)/ キャビン設計:生物建築舎

CountryWorksが進めるTENAR事業が目指す社会は「持続可能な観光地の開発」。地方においては主要な産業である観光需要の不動産の一部を、不要となれば簡単に撤去できるキャビン(客室)とすることで、スクラップアンドビルドによって景観が壊されることなく、廃墟を生み出さない観光地を維持できます。

また同社では、ここ数年のアウトドア人気と、昨年来のコロナ禍による社会情勢を踏まえ、リゾートホテルに対して「アウトドア」という新しいコンテンツとともに、ノウハウの提供、withコロナ時代の3密を回避した空間など、リゾートホテルが抱えるさまざまな課題への解決策を提案していくとのこと。
今後は、日本有数のリゾートエリアであり、広い敷地面積を持つホテルも数多い、TENARとの親和性が高い長野県と北海道を中心に、事業の拡大を目指します。

アウトドアホテル TENAR(テナール)/ キャビン設計:生物建築舎

アウトドアホテル TENAR(テナール)/ キャビン設計:生物建築舎

CountryWorks
https://www.countryworks.jp/

TENAR The Outdoor Hotel 公式ウェブサイト
https://tenar.jp/

Instagaram:https://www.instagram.com/tenar_theoutdoorhotel/
Facebook:https://www.facebook.com/outdoorhotel.jp

※本稿掲載内容は、追記・更新があった箇所を除き、CountryWorksが2021年1月28日に発表したプレスリリースに基づきます

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