CULTURE

納谷建築設計事務所×神奈川県住宅供給公社×東海大学による「伊勢原団地12号棟リノベーションプロジェクト」

CULTURE2021.03.08

神奈川県住宅供給公社と東海大学は、2020年(令和2年)1月16日付けで締結した「団地利活用で地域創生を目指す連携協定」に基づく、プロジェクトの第1弾となる改修事業を、神奈川県伊勢原市の伊勢原団地において開始しました。

伊勢原団地は築54年が経過し、空き住戸も増えていることから、32戸ある12号棟(上の写真)の用途廃止(団地集約)を同公社が決定。学生入居用にリノベーションを行ない、同団地に近い場所にある、東海大学湘南キャンパスおよび伊勢原キャンパスの学生が住まい手として入居します(入居は2021年4月を予定)。

改修事業の核となるリノベーション案は、専有部及び共用部を含め、学内にてプランを募集済み。2020年9月に開催された学内講評会にて、工学部建築学科所属の学生3氏による最優秀賞案が選出されています。

東海大学×神奈川県住宅供給公社「伊勢原団地」リノベーションプロジェクト

東海大学 学生最優秀案より フロアマップ

東海大学×神奈川県住宅供給公社「伊勢原団地」リノベーションプロジェクト

東海大学 学生最優秀案より、住居部分

最優秀賞案(概要)
提案者:Aチーム(茂木、幕内、相沢)
・住戸は「2人部屋」および「2戸1プラン(2人部屋)」を計画
・1階5住戸程度を、学生の利用だけではなく、地域活性化を目的とした共用部として計画
・ウッドデッキ、共同菜園等の外部コミュニティ活動として利用できるスペースを外構にて計画

学生と地域をつなぐ拠点として地域コミュニティスペースを新設するなど、団地周辺地域の活性化を目指している最優秀案をもとに、他の学生の案も取り込みつつ、プランを詰めていく予定です。

なお、実際の設計業務は、東海大学工学部建築学科で非常勤講師を務めた経験もある、建築家の納谷 新氏が、実兄の学氏と共に代表を務める、納谷建築設計事務所が担当します(2月16日発表時点)。

納谷 新+納谷 学 / 納谷建築設計事務所

納谷 新氏(左)+納谷 学氏(右)

東海大学の学生は、設計事務所との打ち合わせにも参加。事業者である公社と共同で、工事監理、各種法令の確認や調整などの業務の一端を担います。

伊勢原団地 12号棟 概要
所在地:神奈川県伊勢原市八幡台1丁目6-4
規模:地上4階建、1棟32戸
構造:壁式鉄筋コンクリート造
敷地面積:約3,210m²

今後のスケジュール(予定)
設計業務:2021年1月9日~5月31日
改修工事:2021年8月~2022年3月
学生入居開始:2022年4月

本件に関するプレスリリース
東海大学
https://www.tokai.ac.jp/news/detail/post_329.html

神奈川県住宅供給公社
https://www.atpress.ne.jp/news/246976

神奈川県住宅供給公社は東海大学と連携協定を締結(2020/01/21)
https://www.kanagawa-jk.or.jp/news/?id=748

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