兵庫県神戸市に、新たな文化施設[felissimo chocolate museum(フェリシモ チョコレート ミュージアム)]が2021年10月22日に開館します。
施設の立地は、神戸のウォーターフロントエリア。ファッション、生活雑貨、ホビー商品、美容関連商品、食品などの自社開発商品をカタログやウェブサイトにて販売するダイレクトマーケティング事業を営む、フェリシモ(1965年ハイセンスとして設立、1989年に商号変更)の新しい本社屋〈Stage Felissimo(ステージ・フェリシモ)〉内にオープンします。
[felissimo chocolate museum]は、世界のチョコレートパッケージを収蔵展示するミュージアムです。開館時点で、1万2000点以上、約500ブランドを収蔵しています。
同館では、チョコレートを包む”衣装”であるパッケージのコレクションを常設展などで順次公開、さらに2つの企画展や空間展示などを通して、チョコレートのさまざまな魅力について紹介していく予定です。
来館者を迎えるスペース・prelude(プレリュード)に展示されたインスタレーションは、オリジナルの展示台の上に、チョコレートの原材料であるカカオ豆から取り除かれた種皮(カカオハスク)を敷きつけたもの。訪れた人をまず香りで迎えます。
常設展
creative walk(クリエイティブウォーク)
チョコレートを包む”衣装”としてのパッケージに着目した展示を行うコーナー。コレクションの中から、ブランド、年代、素材、色など、半年ごとにテーマを設定して開催される。
「想いから生まれるパッケージデザイン —小山進のクリエィションの軌跡—」
会期:2021年10月22日(金)〜2022年3月21日(月)
展示内容:兵庫県三田市に構える自身の洋菓子店〈PATISSIER eS KOYAMA(パティシエ エス コヤマ)〉でオーナーシェフを務める小山 進氏が、これまでショコラティエとして世に送り出してきたチョコレートのパッケージを紹介。国内外での受賞も多数ある小山氏が、中身と同様に重要な存在としてこだわっているパッケージの数々を、年代順に展示。
小山 進氏プロフィール:
https://www.es-koyama.com/profile.html
企画展1
art square(アート スクエア)
概要:チョコレートや、そのルーツであるカカオを取り巻く事象を、国内外のさまざまなジャンルのアーティストらとのコラボレーションを軸に、ミュージアム独自の視点で編集・構成した企画展として紹介する。
「AMAI —Valerio Berruti の世界—」
会期:2021年10月22日(金)〜2022年9月23日
展示内容:現代美術家のヴァレリオ・ベッルーティ氏による、チョコレートにちなんでんで描いた作品の企画展。カカオ豆を輸送する際などに利用される袋の素材であるジュートをキャンバスに、フレスコ画を長年描いてきたベッルーティ氏が、本展のために特別にキャンバスとして選んだ、チョコレートの包装紙としても使われているアルミニウムペーパーに、作家の子どもたちをモデルに描いた作品も披露される。
企画展1
island gallety(アイランドギャラリー)
概要:art square(アート スクエア)と同じく、チョコレートと、原材料であるカカオに関する企画展を行うコーナー。
「The flow of sweet time —FRANCK MULLER 至福の時—」
会期:2021年10月22日(金)〜2022年3月21日(月)
展示内容:スイスの高級機械式時計メーカーのブランドに自身の名を冠するフランク ミュラーが、日常の時間の過ごし方のひとつとして、スイーツを愛でる時間や豊かな時を楽しむ空間を提案する、フランク ミュラー パティスリーの企画展。
世界中のチョコレートパッケージのコレクションを展示するコーナー・symphonic forest(シンフォニック フォレスト)は、バックヤードを可視化した収蔵展示。パッケージを後世に残すための研究現場の裏側も見せる空間デザインとなっています。
同ミュージアムでは、ショコラティエやクリエイターのクリエイティビティなど表現されている、“しあわせを包むカタチ”でもあるチョコレートパッケージの収集を、今後も継続(寄贈も受け付け中)。「世界で最も多くのチョコレートパッケージをコレクションするミュージアム」を、チョコレートを愛する人々とともにつくることを目指して、さまざまな企画展示などを開催していく予定です。
サイトである神戸は、1868年(慶応3)の開校以来、さまざまな西洋文化を受け入れてきた歴史があります。
チョコレートも、海外からもたらされた1つであり、世界のチョコレートやカカオに関する歴史・文化・レジェンド、そして革新にまつわるさまざまな情報やファッションやアートとのつながりなどを収集・編集・発信する施設として、〈felissimo chocolate museum〉は開館、運営されます。
読み:フェリシモ チョコレート ミュージアム
所在地:神戸市中央区新港町7番1号 フェリシモ本社内
開館時間:11:00-20:00(日曜は18:00まで)※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜
料金:一般1,500円、学生(中学・高校・大学生)1,200円、小学生500円、未就学児童無料
※入場は予約制(来館30日前から予約可能
※2022年3月21日購入分までは開館記念価格で予約可能
開館記念価格(予約のみ):一般1,000円、学生(中学・高校・大学生)800円、小学生300円
ミュージアム公式ウェブサイト
https://www.felissimo.co.jp/chocolatemuseum/
ミュージアムが入っているフェリシモの新社屋は、2017年1月1日に開港150年を迎えた神戸市が進めている、「神戸開港150年記念プロジェクト 新港突堤西地区 再開発事業」[*]の一環として、神戸市新港突堤西地区(第1突堤基部)に建設され、2021年1月8日に竣工した、フェリシモの新社屋〈Stage Felissimo〉のビル内に開館するものです。
*.神戸開港150年記念プロジェクト 新港突堤西地区 再開発事業
https://www.city.kobe.lg.jp/a38702/business/recruit/daiichitottei-kibu.html
新社屋 概要
名称 Stage Felissimo(ステージ・フェリシモ)
階数:地上8階
高さ:41.1m
構造:鉄骨造
主用途:事務所、集会場、展示場、物販店舗、飲食店舗
建築主:フェリシモ
設計:石本建築事務所
施工:銭高組
敷地面積:2,270.65m²
建築面積:1,482.00m²
延床面積:8,548m²
着工:2019年9月1日
竣工:2021年1月8日
#YouTube フェリシモチャンネル「フェリシモ新社屋」(2021/07/02)