少人数の事務所ながら、全国各地でリゾートホテル・レジデンスなどの大規模案件を手掛けている森建築デザイン事務所が、設計スタッフを募集しています。建築デザイン、設計監理からインテリアデザインまで「少数精鋭のチームで情報を共有し、全員が設計の核心に近い仕事をする」という同事務所の森 大介代表にインタビューしました。

〈CURA GINZA〉外観 Photo: Naoomi Kurozumi
森 大介氏(以下、森)::私は安井建築設計事務所に約30年勤め、高層マンション、ホテル、学校や幼稚園など、多種多様な建築を経験してきました。2020年に独立したのですが、企業や個人投資家など、在籍当時の作品を見た方からお声がけをいただき、さまざまな大型プロジェクトの設計依頼をいただいている状況です。独立直前はホテルを担当することが多く、その経験が現在につながっています。
前事務所に勤めていたころはチーフデザイナーとして、設計の川上から川下まで統括して携わっていたこともあり、現在も建築だけでなくプロジェクトマネジメントからインテリアまで手がけているのが森建築デザインの強みです。
大型のホテルなどでは、建築とは別にインテリアデザイナーが入ることが多いのですが、私の事務所では内装デザインをイメージしながら設計をしています。リゾート地の主役は海や緑ですから、建築やインテリアでは高価な建材をデコラティブに使うことより、質のよい素材をシンプルに納めて、建築が主張しないようにデザインすることを心がけています。

〈函館国際ホテル〉エントラスロビー Photo: Naoomi Kurozumi
森:海外のデザイナーと協働することもありますが、その場合もデザイナーとミーティングを重ねながら、こちらからも提案して1+1=2ではなく、3になるようにしています。本当のラグジュアリーなデザインは、上質な素材を活かしたシンプルで美しいディテールだと考えるためです。無駄な凹凸をなくし、いつまでも「ずっとそこにいたい、また来たくなる」心地よさを実現させようと考えています。

Ishigaki Project パース
森:前職は大きな組織事務所だったので、再開発や開発行為、土木などいろいろな業務を経験しました。その経験もあり、現在もクライアントからは建物規模が決まる前の段階で「この土地に建てたいんだけど、どう思う?」「こんなプロジェクトを考えているんだけど、森さんの意見を聞きたい」といった相談を受けることが多くあります。
収益やビジネスモデルの話から、周辺のまちづくりを踏まえた相談まで、全体のプロットをマネージングしながらクライアントに寄り添った提案をしています。「マスタープランができたのでお願いします」という依頼のほうが少ないかもしれません。

〈seven x seven ISHIGAKI〉 Photo: Naoomi Kurozumi
森: 石垣島のリゾートホテル〈seven x seven ISHIGAKI〉も企画段階から入ったプロジェクトです。別の事務所が出した画一的なプランニングがあったのですが、相談を受け「1つの街をこの敷地の中につくったらどうか」と提案しました。高さもバラバラに、ランダムに配棟してどこにいても飽きない、いろいろなシーンを感じることのできる計画としました。
画一的な建物が建っているだけでは圧迫感もあるし、街に対して開かずに面白みがありません。都市開発の経験から分棟してそれぞれに特徴を出し、さまざまシーンが現れるような空間を考えました。このような提案ができるのも、プロジェクトマネジメント的な立場で、企画の上流から入っているからこそです。「まっさらな敷地にどう建てるか」から考えられる環境はとてもやりがいがあります。
私の手掛けるホテルはリゾートホテルが多いのですが、海外のリゾート地などではホテルに滞在することを楽しむ人が多くいますね。旅先のホテルは特に非日常を求められますが、非日常でありながらもそこにいて気持ちがよく、ずっといたくなるような空間にしたいと常に考えます。

森:組織が小さいので、よくも悪くもお互いのことをわかり過ぎると言えるかもしれません。キャラクターはそれぞれありますので、スタッフ同士のコミュニケーションが取れる人には心地いいオフィスだと思います。
手がけたホテルに泊まりに行くことも、有名ホテルやレストランのホスピタリティを学ぶために出かけることもあります。スタッフにはそういった経験をどんどんしてもらいたいと思っています。
巨匠といわれる昔の建築家は、「どんな用途の、どんな建物が建てばいいか」の段階から、依頼主に寄り添っていたんだと思います。現代はプロジェクトマネジメントやコンストラクションマネジメント、インテリア、家具デザイナーと分業化されていき、「設計者は建築デザインだけ」のような流れもあります。私の事務所は原点に戻った建築家の仕事をしているイメージです。

左より、代表の森氏、設計スタッフの長谷氏、石川氏
森:少人数で大型物件を並行して手掛けていても図面の外注は一切出していません。設備設計や構造設計は協力会社に依頼していますが、その打ち合わせには極力全員で参加するようにしています。代表が行った打ち合わせの議事録だけ見る、スタッフはオフィスで指示された図面やパースばかり描いている、といったやり方では、プロジェクトが今どのような状況なのか分からず、外部協力者との接し方も学ぶことができません。所員全員が情報を共有し、打ち合わせに同席できる規模感は、私たちの事務所のよさだと思います。
また、さまざまな打ち合わせに参加することは、「こういう理由でこのかたちになったのか」「設備はこんなふうになっているんだ」という学びになります。私自身も組織事務所にいたので、よく分からないまま現場が進んで行く感覚は経験があります。しかし、自分が今やっていることはどのあたりなのか、そして図面の線1本1本に理由があるということを理解していたほうが前向きに取り組め、よい仕事につながります。
打ち合わせに出てクライアントや協力会社の顔が分かることも重要だと考えています。特にお客様の顔を見ながら仕事を進めるのは設計の醍醐味ではないでしょうか。

森:プロジェクトの流れを把握して仕事をしたい人や、大規模な物件でレベルアップしたいという方に向いている環境です。私も実際に図面を描きますし、家具のデザインもします。プロジェクトマネジメントからインテリアまで、仕事の一連の流れを間近で見てもらえると思います。
さまざまなことに関心をもち、さらに設計者としての経験を積みたい人の応募をお待ちしています。
トップ画像〈seven x seven ISHIGAKI〉Photo: Naoomi Kurozumi
インタビュー:2026年2月19日 森建築デザイン事務所 オフィスにて
Photo: TEAM TECTURE MAG(人物)
| 募集職種 | 意匠設計 |
|---|---|
| 業務内容 | 土地選定のための企画設計、ボリューム設計 基本設計、実施設計、設計監理(経験やスキルに合わせて) 構造や設備設計などの協力会社、クライアントとの打ち合わせに参加 |
| 応募資格 | 【必須条件・スキル】 ・建築系学科卒業、または建築設計の基礎知識を有する方 ・建築意匠設計実務経験者(RC造・S造の実施設計および建築確認申請業務経験者) ・Autocad、Archicad、Twinmotion、Rhinoceros、ADS-BT(すべて、または一部使用経験あり) ・1人でコツコツよりも、チームでコミュニケーションを取りながらの業務が得意な方 ・自ら気づき行動できる方 ・クライアントや協力会社など、関わる人の気持ちを大切に設計ができる方
【歓迎スキル】 ・ホテル、集合住宅の設計経験 ・建築資格保有者 ・Autocad、Archicad、Twinmotion、Rhinoceros、ADS-BT いずれかの実務使用経験 |
| 待遇 | ◼︎ 年収 500万円~700万円
◼︎給与補足 賞与年2回(業績、評価制度、令和8年度は合計7カ月相当)、昇給(年1回面談により)、資格手当(1級建築士)
◼︎休日 週休2日制、祝日、夏季休暇、年末年始休暇、年次有給休暇、育児休暇、特別休暇
◼︎その他 各種保険完備(厚生年金、健康保険、雇用保険、労災保険)、一部フレックス制導入、社員旅行(過去例:石垣島、台湾)、会員制ホテル会員価格宿泊(会社補助あり)、社内飲み物フリー
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| 採用スケジュール | ・書類選考 ※ 書類選考の合否に関わらず、応募者全員にご連絡いたします |
| 勤務地 | 東京都港区赤坂2丁目10-16 赤坂スクエアビル3階 |
| 会社情報 | 社名:株式会社森建築デザイン事務所 採用担当者:長谷
ウェブサイト:https://www.design-mado.jp/ Instagram:https://www.instagram.com/mado_archi/ E-Mail:mado@design-mado.jp 電話番号:0355449820 |