身体の五感に訴えかける空間づくり
Somatoは、私が組織設計事務所での11年間の経験を経て独立し、設立した事務所です。前職では、図書館や体育館、アリーナといった幅広い大規模プロジェクトに携わってきました。独立のきっかけとなったのはコロナ禍。リモートワークが普及し、それまでオフィスに集まって切磋琢磨していた環境が一変し、「オフィスは必要ない」とも語られるなかで、あらためて、人に向き合うことによって生まれる空間の価値を見つめ直しました。事務所名の「Somato」は「身体の」という意味を持ちます。その根底には、オンラインでは代替できない、五感に訴えかける空間性を突き詰めていきたいという想いを込めています。
建築は個人の力だけで成立するものではありません。組織で働いてきた経験があるからこそ、個々の力を発揮しながらチームで建築をつくり上げることの大切さを深く理解しています。現在は個人住宅をはじめ、小学校、ホテル、スタートアップ拠点など、スケールや用途を横断したプロジェクトに取り組んでいます。組織設計事務所で培った経験を背景にしながらも、個人事務所ならではの距離感で、クライアント1人ひとりと密に関わりながら設計を進められる点が私たちの特徴です。
また、私は家具の木質プロジェクトなどを展開する「KNOTTER(ナラー)」の代表も務めており、「建築×プロダクト×流通まで関われる」のが特徴です。建築の枠にとどまらず、空間を構成する周辺領域まで関心を広げられる環境があることも、当事務所で働く魅力の1つだと考えています。
設計の川上から川下までを一気通貫で担う
今回募集するのは、建築の基礎知識や設計の作法を理解されている即戦力の方です。入社後は、当事務所のスタイルに慣れていただきながら、早い段階でプロジェクトの担当者として実務を主導していただきます。現在は、都内一等地の商業ビルや歴史的な街道沿いに建つ共同住宅のプロジェクトが動いており、入社のタイミングに合わせていずれかの案件をお任せする予定です。建築の全体像を把握しながら、自身の裁量で設計を進めるには、ちょうど良いスケール感だと思います。
具体的な業務は、クライアントとの打ち合わせから現場監理、役所協議にいたるまで、設計のさまざまなフェーズに主体的に関わっていただきます。そのため、技術的なスキルに加え、社内外の関係者と円滑に合意形成を図れるコミュニケーション能力も重視しています。もちろん、すべてを1人で抱え込む必要はありません。他の協力事務所のメンバーやアシスタントもおりますし、私自身が組織事務所で培ってきた知見やノウハウを活かし、要所でディレクションとサポートを行います。チームの力を最大化しながら、より良い建築を着実にかたちにしていける環境です。
10年かかる経験を、5年で”攻める”環境
キャリア面における大きな特徴は、組織設計事務所であれば10年かかる経験を、5年というスピード感で積める点だと考えています。小規模ゆえ裁量が大きい、設計から監理まで一貫、そして代表が近い関係にいるため意思決定が早いことが理由の1つです。それに加え、私自身がこれまで得てきた知見をできる限り共有し、実務の進め方から設計の思考法まで丁寧に伴走してサポートすることも、皆さんの成長の後押しになればと思っています。
また、当事務所ではRevitを中心としたBIMの活用にも注力しています。前年度には国土交通省のBIM関連の助成金事業にも採択されました。すでにスキルをお持ちの方は大歓迎ですが、現時点で経験がなくても問題ありません。必要に応じて入社後に研修を受けていただくなど、教育面でのフォローアップ体制も整えています。
組織設計事務所とアトリエ系事務所の「ちょうど中間」の良さをもっていることが、私たちの強みです。「大きな組織よりもクライアントに近い距離で建築をつくりたい、でもすぐに独立するのではなく、まずは幅広い実務を総合的に学びたい」という方にとって、最適な環境だと自負しています。設計技術のみならず事務所の経営ノウハウといったこともお伝えできます。それぞれの思い描くキャリアプランに寄り添い、共に成長できる環境をご用意してお待ちしています。
トップ画像〈京都の住宅プロジェクト〉Photo: Masaki Komatsu