昨年4月まで歌舞伎座の檜(ヒノキ)舞台として使われていた木材を再利用したハンガーが、1946年創業の木製ハンガー専門メーカー・中田工芸(本社:兵庫県豊岡市)から販売されます(中田工芸 2021年1月14日プレスリリース)。
三菱地所設計+隈研吾建築都市設計事務所の設計により、現在の第五期〈歌舞伎座〉が2013年4月に開場して以来、多くの歌舞伎俳優が名舞台を演じてきました。
歌舞伎座のヒノキ舞台には、神奈川県の丹沢山系で100年という長い年月をかけて丁寧に育てられた木材「丹沢の百年檜」が使われています。色も材質も均一で、整った木目をしているのが特徴で、舞台の床面に使われるのは、節(ふし)のない部分。檜の木1本から2~3枚しか板材が採れないという貴重なものです。
市川海老蔵をはじめ稀代の歌舞伎役者たちが何度となく踏みしめてきた檜舞台。昨春に張り替えられ、舞台としての役割を終えたこの木材を活かしたいという、松竹および歌舞伎座の想いに中田工芸が賛同、檜板からハンガーが製作されることになりました。
歌舞伎座 / 檜舞台 / 和装ハンガー
販売価格:22,000円(税込)
販売予定日:2021年1月14日(木)
檜(ひのき)舞台では大掛かりなセットも組まれるため、板材には傷や釘の打ち込みの痕などが遺っています。それらもあえて残し、歌舞伎の舞台の記憶をとどめた「唯一無二のハンガー」となっています。正面部分には、デザインとして、歌舞伎独特の化粧である「隈取」が施されます。
第一弾となる和装用ハンガーのほか、ジャケットハンガーとベルトハンガーも販売予定です。
歌舞伎座 / 檜舞台 / ジャケットハンガー
販売価格:5,500円(税込)
販売予定日:2021年1月下旬
歌舞伎座 / 檜舞台 / ベルトハンガー
販売価格:3,300円(税込)
販売予定日:2021年1月下旬
販売は、中田工芸のオンラインショップおよび東京・青山ショールームにて。数量限定品につき、売り切れ次第、販売を終了する場合があります。購入は1人あたり各種1点まで。詳細・問い合わせは、製造・販売元の中田工芸のウェブサイトを参照してください。(en)