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街に品格ある顔をもたせる「アートテック®」

印刷による素地感を活かしたDNPの焼付印刷アルミパネル

PRODUCT2024.04.15

マンションのファサードやエントランス周りを中心に、オリジナルで豊かな表情を演出する大日本印刷(以下、DNP)の「内・外装焼付印刷アルミパネル アートテック®」を数多く採用しているのが、株式会社 陣設計の設計室でチーフデザイナーを務める由田 力氏です。なぜ数多くの事例でアートテック®を導入してきたのか、その理由と魅力、またデザインのポイントをうかがいました。

質感、柄、仕上げの組み合わせで設計者・デザイナーの要望に応えるアートテック®

 

INDEX
・サイズ感と耐候性がアートテック®の魅力
・アートテック®の採用事例
・金属調の質感を採用する理由
・オーダーメイドで意匠を実現するためのプロセス
・関係者の評価と今後の展開

株式会社 陣設計 由田 力氏 (Tsutomu Yoshida)

1963年金沢生まれ。1979年金沢市立工業高校 建築科入学。1982年金沢工業大学 建築学科入学。1986年山城デザインスタジオ入社。A Factory、協立建築設計事務所などを経て、2007年陣設計入社、現在に至る。主にマンションのデザインを担当し、アートテック®を合計7物件にて採用。代表物件は〈オーベルアーバンツ神楽坂〉〈ザ・サンメゾン二番町エルド〉〈オーベルアーバンツ藤が丘〉〈ザ・パークハビオ 文京江戸川橋〉〈ザ・パークハビオ 上北沢〉など。

サイズ感と耐候性がアートテック®の魅力

―― アートテック®のことを知ったのは、いつごろでしょうか?

由田:もう10年ほど前になります。東京・東中野のマンション〈オーベルアーバンツ東中野〉でエントランス扉と駐輪場の扉を検討していた際、特注色をオーダーしたところ、アートテック®を紹介してもらいました。実物を見て「この表情なら使ってみたい」と思い、そのマンションのエントランス扉に採用しました。そこから、頻繁に物件にスペックしています。エントランスや外壁の意匠の一部として使うことが多いですね。

〈オーベルアーバンツ東中野〉のエントランス扉

由田:私たちがアートテック®を採用し続けている理由の1つは、そのサイズ感にあります。最近ではタイルでも全長が3,500mmほどの大判のものがありますが、大判タイルに匹敵するほどの大きさがアートテック®にはあります。特に、1階分の階高を1枚で、途中に継ぎ目を入れずに仕上げられることが、大きなメリットです。

また、石やタイルは重量が大きくなる傾向がありますが、アルミパネルのアートテック®はかなりの軽量化ができ、構造に負担がかからないという点でも有利です。

そして一番のメリットは、耐候性にあります。外壁材として似たものがあっても、20年、30年経ったときの風合いがどうなっているかは不安材料となり得ます。その点、アルミ製品のアートテック®は耐候性に優れており、安心して使用できます。実際に初期のプロジェクトで外壁に採用した事例では、10年ほど経った今でも、特に目立った変化はありません。マンションでのアートテック®の事例は、私が採用した時点ではほとんどなかったと記憶していますが、最近ではほかの事務所でも採用例が増えてきているようです。

アートテック®の採用事例

―― アートテック®を採用した事例をいくつか紹介してください

〈ザ・パークハビオ 上北沢〉

〈ザ・パークハビオ 上北沢〉は住戸バルコニー側のファサードのほか、エントランスにもアートテック®を採用している

由田:〈ザ・パークハビオ 上北沢〉は、2023年8月に竣工した、三菱地所レジデンスの賃貸マンションシリーズ「ザ・パークハビオ」の1つです。この建物では、住戸バルコニー側のファサードを上から下まで縦に通るライン部分にアートテック®を使用しています。

外壁を全体的に明るい色調でまとめたなかで、アルミの質感を活かしながら光沢感をもたせてラインが浮き立つ意匠ができていると思います。マンションのエントランスアプローチのゲートにも、同じアートテック®を用いました。

〈ザ・パークハビオ 文京江戸川橋〉

前面道路側のファサード外壁、エントランスゲートでアートテック®を採用した〈ザ・パークハビオ 文京江戸川橋〉

由田:同じく三菱地所レジデンスの〈ザ・パークハビオ 文京江戸川橋〉でも、前面道路側のファサード外壁で、縦のライン部分にアートテック®を使っています。また、上北沢と同様に、エントランスのゲート庇(ひさし)部分にもアートテック®を用いました。いずれもマンションの顔になる部分です。

〈ザ・サンメゾン二番町エルド〉

〈ザ・サンメゾン二番町エルド〉。木目やリン酸処理を思わせるメタリック感のあるアートテック®を採用

由田:〈ザ・サンメゾン二番町エルド〉でも、縦のライン部分にアートテック®を使って、線を揃えています。ここもアルミの素地を活かした表情にしました。私はアートテック®を使う場合、金属調の仕上げを採用することがほとんどです。まわりのタイルや吹付け塗料などの材料をマットな表情のものにすることで、互いの相乗効果を狙っています。あくまで建物を構成する部材の1つとして、全体のまとまりを損ねないように素材の表情をうまく作用させていくのがポイントです。

金属調の質感を採用する理由

――アートテック®で金属調を多く選ばれているのはなぜでしょうか?

由田:仕上げ材では素材感を大切にしていますが、アートテック®でなければ表現できない表情があると思います。木目や石の柄を再現するというより、この資材が金属であることを主張して、その表情を引き出したいと考えています。アルミ素地の光沢感と印刷の掛け合わせで独特の模様ができるのは魅力的です。

アートテック®はアルミ素地の光沢感と印刷の掛け合わせで独特の模様ができる

プロジェクトごとにアートテック®の色味や柄は異なるのですが、〈ザ・サンメゾン二番町エルド〉で使った柄は気に入ったので、その後もバリエーションをいくつもつくりながらほかの事例で採用しました。石目調でありつつ、リン酸処理を施したようなメタリック感のある柄です。

オーダーメイドで意匠を実現するためのプロセス

――イメージ通りの色味や柄を実現するためのプロセスについて、教えてください

由田:DNPの担当の方にサンプルを出してもらい、微調整をかけながら何度かやり取りをします。こうしたいというイメージはあるので、「もう少し赤みを強くしてほしい」「モアレ感をもっと出したい」といった、色味や柄の出具合に対して意見を伝えます。

株式会社 陣設計 チーフデザイナー・由田 力氏

素材を組み合わせてつくり上げていく建築のデザインは、料理と似ていると思います。アートテック®のように「このようなことができないか」というところから素材自体をメーカーと一緒につくることができるのは、デザインの楽しみの1つです。

関係者の評価と今後の展開

―― クライアントや利用者の反応は、いかがでしょうか?

由田:プレゼンテーションでは、つくるものの意図がより伝わるようにするため、CGパースも自分自身で作成しています。アートテック®のような素材のサンプルとパースを一緒に見せながら説明を進めますが、サンプルはA4サイズ程度に限られており、完成イメージの共有が難しい面もあります。例えば、初めて外壁にアートテック®を使用した〈ザ・サンメゾン二番町エルド〉のプロジェクトでは、建設現場を隠していた足場が取り払われ建物全体が露わになった瞬間、関係者からは「おーっ」という歓声が上がりました。期待していた通りのリアクションで、とてもうれしい経験でした。

―― アートテック®を今後どのように使っていこうと考えられていますか?

由田:現在よく採用している分譲マンションや高級賃貸マンションでは、これからも外壁やエントランス周りを中心に使う予定です。ビルでは、時代を反映してか、オフィスから住宅に用途変更してコンバージョンするプロジェクトも増えています。軽量で耐候性が高いアートテック®は、法規的な要件をクリアすれば外装で使用するメリットも大きいと思うので、積極的に検討していきたいと考えています。

「アートテック®」のホームページがリニューアル


この度、焼付印刷アルミパネル「アートテック®」のホームページをリニューアルしました。アートテック®の特徴や意匠、施工事例などをより分かりやすく、より多くの情報をお届けします。また設計インタビュ―記事やコラムなどの新しいコンテンツを続々と更新し、さまざまな情報を発信します。

 

大日本印刷株式会社「アートテック®」

・天然木と合わせて使用しても違和感のない意匠レベル
・同柄でいろいろなカラーをつくることができるデザインカスタマイズ性
・完全外部でも使用可能な高い耐候性

大日本印刷のアートテック®は物件によってその顔を変え、その物件のコンセプトや込められた想いを印刷の力で表現します。

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トップ画像〈オーベルアーバンツ藤が丘〉設計:株式会社陣設計
(この記事は大日本印刷によるインタビューをもとに再編集したものです)

 

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