CULTURE

隈研吾氏が返済不要の奨学金を支給する建築奨学財団を設立、2021年度奨学生を募集

CULTURE2021.03.03

建築家の隈研吾氏の名を冠する公益財団法人、隈研吾建築奨学財団が、2021年2月1日付けで設立されています(上の画像:Photo © J.C. Carbonne)

所在地は隈研吾建築都市設計事務所内。財団の役員を、隈氏のほか、理事に建築家の
大野秀敏氏が務め、また、評議員には、東京工業大学の留学生や学生支援を目的に、大岡山キャンパスに昨年建設され、隈氏が設計した〈Hisao & Hiroko Taki Plaza〉の出資者である事業家の
滝 久雄氏らも名を連ねています。

役員名簿(敬称略)
理事
隈 研吾(隈研吾建築都市設計事務所 代表取締役)
大野秀敏(アプルデザインワークショップ 代表取締役
)
高野晴代 日本女子大学 名誉教授)

監事
田中信行(新宿監査法人 代表)

評議員
滝 久雄(ぐるなび 取締役会長
)
江尻憲泰(江尻建築構造設計事務所 代表取締役)
隈 太一(隈研吾建築都市設計事務所 取締役)

同財団の公式ウェブサイト「財団概要」によれば、「建築学を専攻する日本国内の大学院に在学する学生に対して、返済義務のない奨学金を支給することにより、人材の育成及び建築技術の発展に寄与することを目的」として掲げており、月額50,000円(2021年度)の奨学金は原則として返済不要となっています。

建築は今、大きな転機を迎えています。

コンクリートと鉄に支配されていた工業化社会の建築は、様々な環境問題を引き起こし、地球は大きな危機に直面しています。

工業化社会の建築にかわって、自然と人間とをつなぎなおす、新しいデザインが求められています。その担い手となる若い才能の発掘、支援を目的として、コロナ危機の中、財団の設立を決意しました。

隈研吾建築奨学財団 隈 研吾

財団では、2021年度の奨学生の募集を3月1日より開始しました。応募資格は、「建築学を専攻する日本国内の大学院に在学する学生(留学生可、30歳未満)のうち、 学業、人物が優秀でかつ健康である者」。支給期間は2021年4月から2023年3月まで、募集人数は15人を予定。
詳細は、財団のウェブサイトを参照してください。

公益財団法人 隈研吾建築奨学財団
https://kengo-kuma-foundation.com/


【内覧会Report】隈研吾設計 東工大〈Hisao & Hiroko Taki Plaza〉が竣工
https://mag.tecture.jp/feature/20201214-taki-plaza/

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