CULTURE

隈研吾氏が手がけたクラブハウスが完成

FC町田ゼルビアの新拠点はCLTを採用したハイブリッド構造

CULTURE2022.03.20

『TECTURE MAG』にて昨年7月に伝えたニュースの続報です。
隈研吾建築都市設計事務所が設計した、サッカーJリーグ所属のクラブチーム・FC町田ゼルビアのクラブハウスが先ごろ竣工。2月11日に完成披露会が行われています(プレスリリース)。

完成披露会に出席した隈氏によれば「明るくてあたたかいクラブハウスを目指して設計した」とのこと。選手のロッカールームなど、内装にも木材を多用し、木材ならではのあたたかみのある空間が演出されています。

FC町田ゼルビア クラブハウス

TJIジョイストを用いた垂木部分

建物は、鉄骨造とCLT(Cross Laminated Timber / 直交集成板)とのハイブリッド構造となっています。

全体の施工監理と、主に木部分の調達・施工などを担当したナイスのプレスリリースによれば、鉄構造のブレース付きラーメン構造で、屋根を木造とするハイブリッド構造が採用されているとのこと。
野地板には、CLTを約34m²使用しているほか、屋根を支える垂木にも、軽量かつ高い強度と安定性を備えた新素材「TJIジョイスト」を約14m²使用しています。鉄骨のフレームに「TJIジョイスト」を架けることで、チーム名の「ゼルビア」の由来でもあるケヤキ(英語名:Zelkova / ゼルコヴァ)の枝が広がっているようなイメージでのフレームの構成です。

FC町田ゼルビア クラブハウス

緑の芝へと視線を誘導する吹き抜け空間

エントランスは全面ガラス張りで、開放感のある吹き抜け空間に。建物の前面に広がる天然芝との一体感を意識しています。

外壁は、大小さまざまな大きさの窓をリズミカルに配置。クラブハウスの屋根も、ボールが跳ねるようなイメージで、大きく斜めに跳ね出す形状に。建物全体で躍動感を与えるようなデザインとなっています。

FC町田ゼルビア クラブハウス

事業主:ゼルビア
設計・監理:隈研吾建築都市設計事務所
施工:ナイス
建築面積 :1,107.86m²
延床面積:1,775.21m²
構造:鉄骨造一部木造2階建て、鉄骨造平屋建て
工期:2021年4月~2022年1月

FC町田ゼルビア 公式ウェブサイト
https://www.zelvia.co.jp

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FC町田ゼルビアの新拠点 概要発表

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