トヨタ自動車、トヨタ不動産(2022年4月27日に東和不動産より改称)、トヨタアルバルク東京は、8月29日に合同発表会を行い、東京湾岸エリアの青海に、1万人規模のアリーナを中心とした施設を建設するプロジェクト「TOKYO A-ARENA PROJECT」の概要を発表しました。
計画地は、2021年12月末日に閉館した、トヨタ(TOYOTA)のショールーム施設・メガウェブや、今月末に営業を終了して移転する「エプソン チームラボボーダレス」の施設跡地を含む、青海地区のパレットタウンの一角。
トヨタ自動車が所有する約27,000m²の敷地をサイトに、トヨタのモビリティ技術とパートナー企業の技術を活用したサービスを展開する予定で、これまでにないアリーナ体験の創造を目指すとのこと。
発表によれば、アリーナの収容人員は約1万人。メインアリーナ、サブアリーナ、B.LEAGUE(Bリーグ)所属のプロバスケットチーム・アルバルク東京[*1]の本拠地となるアルバルク棟の3つの施設で構成されます。
*1.前身は1941年創部のトヨタ自動車男子バスケットボール部
アリーナの運営は、トヨタアルバルク東京が担います。バスケットボールのみならず、パラスポーツを含めた各種屋内外競技会なども開催し、スポーツの魅力を発信していく計画です。
開館へ向け、3つの挑戦テーマが発表されました。
1.「次世代スポーツエクスペリエンス」への挑戦
バスケットボールのみならず、バレーや卓球、スケートなどの室内競技やアーバンスポーツ、パラスポーツ、eスポーツなどの舞台としての使用も視野に入っており、スポーツの魅力を幅広く発信していきます。
2.「未来型モビリティサービス」への挑戦
アリーナ内では、観覧席やラウンジをさまざまに用意して、多様な観戦体験を提供します。
さらに、最新テクノロジーの活用や、各種モビリティサービスの導入によって、次世代型のスポーツエクスペリエンスの実現を目指しています。例えば、工事なしでの飲食などのポップアップ店の展開が可能となり、来場者に新たな飲食体験を提供しやすい、移動式車両型店舗の導入が検討されている模様です(合同発表プレゼンテーション動画より)。
3.「持続型ライフスタイルデザイン」の提案
本プロジェクトでは、現時点で国内のアリーナでの取得実績はないという(トヨタ不動産調べ)、国際的な環境性能評価認証である米国の「LEED認証」[*2]の取得を目指しています。
*2.LEED:Leadership in Energy and Environmental Design(米国グリーンビルディング協会が運営する建築や都市の環境性能評価システム)
アリーナ内では、リサイクル、リユースなどを行い、ゴミの削減に努めるとともに、来場者および地域の住民と共に、持続可能なライフスタイルを実現する集客施設となる見込みです。
上記の主要3施設のほか、敷地内には2つの屋上空間(ファミリーパーク、スポーツパーク)を設け、多様な使い方をすることによって、アリーナの内側だけでなく外側でも人々の賑わいを創り出します。
プロジェクト名称「TOKYO A-ARENA(トウキョウ エー アリーナ)PROJECT」は、「可能性にかけていこう」というコンセプトのもと、「A」という文字に多く想いが込められています。
・新アリーナをホームグランドとして、Bリーグを牽引する役割となっていくアルバルク東京の頭文字のA
・地域の人々から愛されてほしいという想いから、青海のA
・人の可能性を広げたいという想いから、人の持つ力のAbilityのA
・アルファベットの始まりであり、すべての始まりという想いをこめたA
現在は実施設計の段階。着工時期は未定ながら、2025年秋のオープンを予定しています。
注.本情報は2022年8月29日発表当時のもの、今後は建物の内外観やスケジュールなどが変更となる場合あり
トヨタ自動車 YouTubeチャンネル「A-ARENA PROJECT 合同発表会(プレゼンテーション)」(2022/08/29)
施設名称:(仮称)TOKYO A-ARENA
所在地:東京都江東区青海
敷地面積:約27,000m²
収容客数:約10,000人
土地所有会社:トヨタ自動車
建物所有会社:トヨタ不動産
運営会社:トヨタアルバルク東京
開業予定:2025年秋
「TOKYO A-ARENA」ティザーサイト
https://www.alvark-tokyo.jp/a_arena/
詳細・トヨタ自動車ニュース(2022年8月29日)
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/37817560.html
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/37859461.html