ブランド・デザイン戦略支援サービスを展開するアーキセプトシティ(代表取締役:室井淳司)は、2021年9月に自社事業として発表した都市型の小型戸建住宅ブランド「KITO」(キト)のコンセプトモデル(第1号物件)を神奈川県南葉山に建設、6月に竣工写真を公開しています。
「KITO」は、「容積を地球と共有し、森や多様な生命体を都市へと流通する」をコンセプトに、敷地容積の25%を非建築容積と位置付け、小型の建築と木々やビオトープを併設する環境共生価値を思想基盤とする住宅ブランドです。
持続可能な環境社会を実現するための1つの選択肢として、多様な生命体との共生を目指しています。
「KITO」コンセプト
容積を地球と共有し、森や多様な生命体を都市へと流通する。
例えば土地に定められた容積の25%を地球と共有し、多様な生命体が暮らせる小さなビオトープをつくる。ビオトープが都市に増殖していく事で、やがて都市の25%はさらなる森となり、地球本来の共生空間へと復元される。人の占有容積は減少しても、人が感じる幸福の容量は増幅する可能性は高い。
私たちの常識を構成する単位は変わり続けている。都市部において2人以下の世帯数は64%を上回り、世帯あたりの人数は1.89人と、この25年で18%減少した。また、人生100年時代において、2人以下で暮らす時間は56%を占める。
合理的に考えれば、私たちは従来のように家族4人を想定した広い家を所有する必要性は低く、広さと豊かさが比例する価値観を疑う時だ。
今、小さな建築により容積を地球と共有し、地球が環境を維持できる共生の生き方に新たな幸福のあり方を見出す時ではないか。
自然と共に暮らす生き方を、都市部で再び蘇らせる。私たちが未来に残すべき都市は、かつて描かれた先進的な姿ではなく、緑と多種の命にあふれた本来の地球の姿と人の幸福を中心に進化するテクノロジーが融合した新しい生態系だ。支配、独占、成長から、開放、共有、持続へ。KITOは、都市に森を流通させていく行為のブラド化を目指しており、その建築は行為を物質化した一つのブランドアイコンと言える。(アーキセプトシティ2022年6月27日プレスリリースより)
同社によれば、土地・建物共にアーキセプトシティが所有・登記済み)の物件で、自己資本でプロジェクトを実施しています。
今年8月以降に、2Fバルコニーへの螺旋階段と、屋上ルーフバルコニーの設置工事を予定しており、完了後の10月以降に販売を予定。但し、同社としては、2022年末までは、内覧できるコンセプトモデル・ショールームとして運営し、購入者が決まった場合も、引き渡しは2023年春になるとのこと。
室井淳司(むろい あつし)プロフィール
アーキセプトシティ代表・クリエイティブ・ディレクター・一級建築士
1975年広島県出身。2000年東京理科大学建築学科卒業後博報堂入社。2012年に博報堂史上初めて広告制作職以外からクリエイティブ・ディレクターに現職最年少で就任(2012年当時)、翌年博報堂フェロー。2013年にアーキセプトシティ(Archicept city)設立。
主に、ブランド戦略、ブランド体験構築、リテール、チャネル改革などにおいて、企業経営者や事業責任者のパートナーとしてプロジェクトのディレクション・監修を行なっている。
著書に『体験デザインブランディング』(2015、宣伝会議)『全ての企業はサービス業になる』(2018、宣伝会議)がある。
事業内容
・都市型小型戸建て住宅「KITO」ブランドの開発・販売
・KITOブランドによる住宅建設を希望する個人にデザイン設計サービスを提供
・KITOブランドの共同展開事業を希望するデベロッパーにブランドとデザイン監修を提供
・KITO物件に投資し、保有運営を希望する機関・個人投資家に物件開発一式を提供
・KITOのフィロソフィに基づいた製品やサービスの開発・販売
名称:KITO葉山
所在地:神奈川県横須賀市秋谷
敷地面積:165.61m²
延床面積:40.03m²
構造:RC造
規模:2階建
企画・開発・設計:アーキセプトシティ
デザイン・クリエイティブディレクター:室井淳司
希望価格:1.1〜1.2億円
不動産仲介:リスト サザビーズ
問合せ:「KITO」公式ウェブサイト 問合せフォームにて受付
「KITO」公式ウェブサイト
http://kito.tokyo/
「KITO」公式インスタグラム
https://www.instagram.com/kito.tokyo
アーキセプトシティ公式ウェブサイト
http://archicept-city.com/