鹿児島県種子島南種子町(みなみたねちょう)の公園内に、3Dプリンタ住宅が建設され、宿泊施設として利用される計画が発表されました(セレンディクス 2025年3月20日プレスリリース)。
南種子町と、地域創生事業を手掛けるJOINX(ジョインクロス|代表取締役社長:齊藤麻衣)などが推進する、「宇宙に一番近い島からデジタル人材」種子島宇宙学校プロジェクト拠点施設整備事業の一環として行われるもので、同町の宇宙ヶ丘公園[*]の敷地内に2棟が建設されます(本稿1枚目の画:宇宙公園の完成イメージ図 提供:JOINX)。
同プロジェクトは、JOINXが主体となり、3Dプリンタ住宅の「研修・宿泊施設」を整備し、島の内外の子供たちの交流・研究実験の拠点とするものです。デジタル人材の育成を図りつつ、宇宙科学に関する専門的な学びのほか、企業の研修型ワーケーションや研究実験の場として活用していく計画とのこと。
3Dプリンタ住宅の建設を担うのは、3Dプリンタ住宅を開発・販売しているセレンディクス。本プロジェクトのために70m²で設計される特別仕様の3Dプリンタ住宅と、50m²の3Dプリンタ住宅〈serendix50〉を建設します(本稿1枚目の完成イメージ:画面中央が特別モデル、右側が〈serendix50〉)。
2024年9月に石川県珠洲市内に竣工した〈serendix50〉外観(提供:セレンディクス)
建設される2棟とも平屋で、このうち〈serendix50〉は、2024年9月に石川県珠洲市内のホテル(notonowa)にて竣工・販売し、1棟貸しの客室として利用されているモデルと同じタイプとのこと(上の画 / 仕様などの詳細は2024年10月30日プレスリリースを参照)。
50m²の3Dプリンタ住宅〈serendix50〉詳細(発表時)
「車を買える価格で家を買う」をコンセプトに掲げる同社では、2025年1月より、3Dプリンタ住宅を開発フェーズから販売フェーズへと移行、全国に展開していく計画です。
本プロジェクトに関するセレンディクスプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000056935.html
「宇宙に一番近い島からデジタル人材」種子島宇宙学校プロジェクト拠点施設整備事業に関する
http://www.town.minamitane.kagoshima.jp/publicize/9.html
*.種子島南種子町宇宙ヶ丘公園:島の南部にある日本最大のロケット発射場である種子島宇宙センターの西、約27kmの距離に位置する公園。”世界一美しいロケット発射場”とも称されるロケットの打ち上げを見守ることができる。