住友不動産は、新宿住友ビル(通称:三角ビル)における大規模リノベーションを6月に完了。築46年の既存の超高層ビルの足元に、ガラスの大屋根をもつ新たなパブリックスペースを創出したことを発表しました(2020年6月30日プレスリリース)。
地上部分には、全天候型の巨大アトリウム空間「三角広場」を新設。フラットで多様な用途を想定した常設型の賑わい空間として、オフィスワーカーだけでなく ファミリーや観光客など、西新宿に新たな人の流れを呼び込みます。雨や風などが入らない内部空間となった「三角広場」は、地震などの発生時には、帰宅困難者の一時滞在施設として2,850名を受入れることができます。
低層部を全面刷新する改修工事に伴い、敷地内と高低差のあった周辺道路を結ぶ歩行者ネットワークの整備と、バリアフリー化も実現しています。
地下2階には、国際会議開催に対応した「新宿住友ホール」が従前の約3倍の広さでリニューアルオープン。地下1階から地上2階の「ショップ&レストラン」は、高層階からの移転する店舗と新規出店を合わせ、全26店舗が6月15日より順次オープンします
今回の大規模リノベーションは、「個別ビルにとどまらない街全体の機能強化」と「建て替えによらない賑わい再生」を図理、住友不動産が実に20年以上の歳月を掛けて取り組んできた再生プロジェクトです。高層オフィスビルのサステイナビリティー(持続可能性)を示す、先駆的な例と言えます。
住友不動産が2020年6月30日に発表したニュースリリース(PDF)では、改修工事の前後の空撮写真、「三角広場」の規模と詳しい仕様、旧淀橋浄水場跡地に1960年より開始された新宿副都心計画からの建設の経緯などが詳しく掲載されています。(en)
住友不動産ニュースリリース(2020年6月30日)
「西新宿活性化の新拠点誕生 竣工から約半世紀、生まれ変わった西新宿を代表する超高層ビル
『新宿住友ビル・三角広場』完成」
http://www.sumitomo-rd.co.jp/uploads/20200630_release_sumitomofudosan-sankakuhiroba.pdf