建築家・千葉学氏(千葉学建築計画事務所代表)が設計したホテル〈HOTEL AO KAMAKURA〉が、神奈川県鎌倉市の海岸沿いに2021年3月12日に開業しました(プレスリリース)。
当初の計画では、2020年7月1日にオープンを予定していましたが、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大の影響で、延期されていたものです。
立地は、湘南の海と江ノ島を望む、鎌倉市腰越3丁目。江ノ電こと江ノ島電鉄腰越駅から徒歩3分の距離です。
〈HOTEL AO KAMAKURA〉は、2007年3月の開業以来、鎌倉の人々に親しまれてきた蕎麦処・松原庵のほか、酢重正之、ベーカリー&レストラン沢村、THE CITY BAKERYなどの飲食店の運営および調味料の製造・販売、日用美術品・家具の販売など幅広く事業を展開するフォンス(FONZ)が手がける、全16室のスモールラグジュアリーホテルです。
ホテルは2棟から成り、コの字の海側の棟は、中庭から弧を描くようにして、スイート(海側、テラス付き)、スーペリア(海側、テラス付き)、もう1つの棟と合わせてタタミ、スタンダードの全4タイプ、計16室の客室が配されています。部屋ごとにつけられた名前は、トーンの異なる日本の青の伝統色に由来するとのこと。
ホテルに併設されている、2020年8月にオープンした、蕎麦、料理、酒を味わえる〈鎌倉 松原庵 青〉も同じくFONZの運営です。
同社では、空間デザインは店づくりの「大切な要素のひとつ」であるとしています(以下は公式Webサイトより)。
お客様にとって居心地の良い空間づくり、そこに飾られたアート、盛り付ける器ひとつひとつが、FONZを形づくっています。 外観にも注意を払い、その場所に馴染むデザインを目指しています。派手に目立つのではなく、その場に溶け込む事で存在感が増すような意識をもって取り組んでいます。街にたたずむひとつの要素として、自店の外装デザインも大切であると考えています。
由比ガ浜の〈鎌倉 松原庵〉と趣の異なるモダンな空間で提供されるのは、打ちたての蕎麦と一品料理。
佐島漁港で水揚げされた新鮮な魚介、三浦半島の豊かな自然に育まれた野菜を仕入れ、料理人が一品一品、素材の旨みを引き出す方法で仕上げております。
蕎麦は、細めに切られた風味豊かな二八蕎麦で、辛めのつゆとよく合う江戸前の仕上がり。
熊澤酒造をはじめ、地元の酒蔵で醸造された日本酒やクラフトビール、自然派ワインも豊富に揃い、料理と酒のマリアージュを存分にお楽しみいただけます。
朝食は、一膳づつ丁寧に炊かれた粥と豆皿料理。三浦の安田養鶏場で獲れた新鮮な卵を使用した蕎麦屋の出汁巻き玉子に、湘南のしらす、三浦野菜、小田原の梅やかまぼこ、自家製の海苔の佃煮などが並びます。
自慢の手打ち蕎麦のほか、湘南で育まれた豊かな食材をとりいれた料理、そして千葉氏が設計した空間とで、宿泊客をもてなします。
由比ガ浜の閑静な邸宅街はかつて、字松原という地名で、潮風を遮る黒松林がありました。昭和初期に建てられた古民家で、蕎麦、料理、酒を味わえる〈鎌倉 松原庵〉は、2007年3月の開業以来、地元のお客様をはじめ鎌倉を訪れる方々に親しまれてきました。
このほど、料理と酒を心ゆくまで楽しみ、海と空の青の移ろいを眺めながらお寛ぎ頂けるホテルが誕生します。
鎌倉 松原庵の世界観をお楽しみいただけたら幸いです。
〈HOTEL AO KAMAKURA〉
開業日時:2021年3月12日(金)
所在地:神奈川県鎌倉市腰越3-1-7(Google Map)
TEL:0467-55-5512
客室数:16室(250m²~720m²)
1泊客室料金(サービス料、宿泊税込):21,450円~88,550円(1室2名 / 夕朝食付きの場合)
チェックイン / アウト:15:00 / 11:00
ホテル公式ウェブサイト:https://hotelao.jp