CULTURE

歴史ある庭園にたたずむ「目立たない」建築

インビジブルスタジオがイギリスのホテルに設計した版築壁の〈ヨガスタジオ〉

CULTURE2022.08.23
〈ヨガスタジオ〉

©︎ Jim Stephenson

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Piers Taylor

イギリス南西部のサマセット州のホテル「ザ・ニュート(The Newt in Somerset)」に建てられた〈ヨガスタジオ〉は、歴史あるホテルの庭園という環境に対応した版築の壁と没入感のある空間をもつ建築です。

森林管理事業も展開し、森の中のスタジオにて活動するイギリスの建築事務所インビジブルスタジオ(Invisible Studio)が設計しました。

(以下、Invisible Studioから提供されたプレスキットのテキストの抄訳)

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Piers Taylor

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Jim Stephenson

庭園に建つ他の施設を補完する建築

ヨガスタジオは、インビジブルスタジオがザ・ニュートに設計した3番目の施設であり、先に建てられた隣接するジムと湖畔の養蜂場兼展示センター「ビーザンティウム」を補完する建築である。

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Jim Stephenson

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Piers Taylor

ヨガスタジオのニーズは、ホテルがビーザンティウムの展示の設営を待っている間に即席のヨガクラスを行っていたことから生まれたものであり、ホテルはジムの裏側に、ビーザンティウムと同じようなトップライトをもつ空間を求めた。

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Piers Taylor

歴史的な環境に対し建物が目立たないよう、隣接するジムと同じく、石灰石を用いた独特な赤みがかった版築の壁を採用した。

ジムが巨大な窓から前面の菜園を一望できるのに対し、ヨガスタジオは断熱性の高いペアガラスでできた幅11mの巨大なトップライトから空を一望できる。

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Jim Stephenson

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Jim Stephenson

また、屋根などに用いた銅のディテールは、ビーザンティウムに由来している。

ヨガスタジオは、全体がブナ材のスリットで覆われており、温かみと没入感のあるサンクチュアリのような空間となっている。

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Jim Stephenson

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Jim Stephenson

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Jim Stephenson

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Jim Stephenson

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Jim Stephenson

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Jim Stephenson

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Jim Stephenson

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Jim Stephenson

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Jim Stephenson

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Jim Stephenson

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Jim Stephenson

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Jim Stephenson

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Jim Stephenson

〈ヨガスタジオ〉

©︎ Piers Taylor

〈ヨガスタジオ〉

Context plan

〈ヨガスタジオ〉

Plan

〈ヨガスタジオ〉

Entrance Elevation

〈ヨガスタジオ〉

Section

以下、Invisible Studioのリリース(英文)です。

Yoga Studio, Hadspen House

The new Yoga Studio at the Newt Hotel in Somerset is the third building at the Hotel completed by Invisible Studio and is a complementary building to both the Gym (Room in a Productive Garden) (to which it sits adjacent) and the Beezantium (both published on Dezeen). While the Gym had a single view of the vegetable garden via its enormous window, the Yoga Studio has a single view of the sky via its enormous 11m rooflight, made from a single insulated double-glazed unit. The yoga studio is lined entirely in beech slats, providing a warm and immersive sanctuary like space. The need for the yoga studio grew out of carrying out informal and impromptu yoga classes in the Beezantium while the hotel was waiting for the exhibition fit out to be carried out, and the hotel asked for a similar top lit space, but located behind the Gym. The Yoga studio use same rammed stone as the Gym, made from local limestone that gives it its distinctive red colour. The copper detailing also borrows from the family of materials established by the Beezantium.

Architects: Invisible Studio
Structural Engineers: Hydrock with GLASS Limited
M&E: E3
Planning Consultant: AZ Studio

「Yoga Studio」Invisible Studio 公式サイト

http://www.invisiblestudio.org/selected_work/yoga-studio/

 

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