COMPETITION & EVENT

「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター」待望の京都巡回展

この展覧会は、2017年に東京・渋谷で日本初の回顧展が開催され、大きな話題を呼んだ写真家ソール・ライター(1923-2013)の作品を紹介するものです。2020年1月より再び[Bunkamura ザ・ミュージアム]で開催され、続いて4月から京都に巡回する予定でしたが、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大の影響で、東京会場は途中で閉場、京都への巡回も中止を余儀なくされました。
その待望の巡回展が、会期を2021年に変更してこのほど実現します[*1]

ソール・ライター展

《『ハーパース・バザー』》1959年2月号 © Saul Leiter Foundation

アメリカ・ペンシルバニア州に生まれたソール・ライターは、1950年代に『ライフ』誌にモノクロ写真のフォトエッセイが掲載されるなど、ニューヨークを拠点に第一線のファッション・フォトグラファーとして活躍しました。その後、1981年に5番街にあったスタジオを閉鎖して商業写真の世界から退き、表舞台からも姿を消しました。名声を得、多忙な日々を過ごしていたソール・ライターは、ありのまま、思いのままに生きる生活を選んだのです。

再び脚光を浴びるようになったのは、2006年にドイツのシュタイデル社から初の写真集『Early Color』が出版されてより。これが大きな反響を呼び、各国で次々に展覧会が開催。ドキュメンタリー映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』[*2]も制作され、2013年に公開されています(日本公開は2015年)。

ソール・ライター展

《帽子》1960年頃 ソール・ライター財団蔵 ©Saul Leiter Foundation

「私はシンプルに世界を見ている。それは、尽きせぬ喜びの源だ。」
I see the world simply, It is a source of endless delight.
By Saul Leiter

天性の色彩感覚によって「カラーのパイオニア」と呼ばれたソール・ライター。その才能と個性は、2013年に亡くなった今も色褪せることなく生き続けています。

本展では、2014年に創設されたソール・ライター財団が管理する膨大なアーカイブの中から、選び抜かれた作品約170点が特別に展示されます。
また、本展開催にあわせて、2013年公開のドキュメンタリー映画が京都市内の映画館で上映される予定です。

ソール・ライター展

《無題》 1950年代 ソール・ライター財団蔵 ©Saul Leiter Foundation

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、場内でのマスクの着用など各種対策が取られています。入場にあたり事前の予約は不要ですが、会場の混雑状況により、人数を制限する場合があるとのこと。今後の状況により、スケジュールも変更される場合があります。最新の情報は会場ウェブサイトを確認してください。(en)

「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター」

会期:2021年2月13日(土)~3月28日(日)※会期中無休
開館時間:10:00-19:30(入館締切:19:00)
会場:美術館「えき」KYOTO
所在地:京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹7階隣接
入館料(当日料金、税込):一般1,000円、高校・大学生800円、小・中学生600円
問合せ先:ジェイアール京都伊勢丹(TEL:075-352-1111 / 大代表)

美術館「えき」KYOTOウェブページhttps://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/

編集部註*1.当初の開催スケジュールでは、2020年5月に京都での展覧会終了後、作品の所蔵元であるソール・ライター財団(所在地:アメリカ・ニューヨーク)に作品が返却されるはずだったが、コロナ禍の影響で作品が”渡航”できなくなり、日本国内で大切に保管されることになった。これらの諸事情から、同財団が再び作品の貸し出しを認めた。会期の途中で臨時休館し、そのまま閉場となった東京会場(Bunkamura ザ・ミュージアム)においても、2020年7月から9月にかけて、展示構成の一部を変更し、アンコール展が開催されている。

*2.本展開催にあわせて、ドキュメンタリー映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』が京都シネマにて3月5日から11日にかけて上映される。詳細は劇場ウェブサイトを参照。
https://www.kyotocinema.jp/movie/8206/