2022年5月23日初掲、6月3日会場写真追加、動画シェア
東京・銀座7丁目のギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)にて、佐藤卓TSDO展〈 in LIFE 〉が6月30日まで開催されています(上の画:本展ポスター / Design: Taku Satoh & TSDO)。
佐藤 卓氏が率いるデザイン会社・TSDO[*]は、常に与えられた環境からポテンシャルを引き出す独自の態勢により、さまざまな場面でデザインの可能性を切り拓いてきました。それは、かつて1つのグラフィックデザイナー像であった独自の表現を最も重要視するスタイル思考とは、一線を画しているように見えます。
*.株式会社TSDO
1984年佐藤卓デザイン事務所設立。2018年TSDOに改名。
「ニッカ ピュアモルト」の商品開発から始まり、「ロッテ キシリトールガム」「明治おいしい牛乳」「エスビー食品 スパイス&ハーブ」のパッケージデザイン、「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」のグラフィックデザイン、「金沢21世紀美術館」「国立科学博物館」のシンボルマークなどを手掛ける。
そのほか、施設のサインや商品のブランディング、企業のCI、NHK Eテレの子ども向け番組の制作にも参加するなど、活動は多岐に渡る。
『water』『縄文人展』『デザインの解剖展』『デザインあ展』『風景の科学展』など、展覧会も多数企画・開催。
佐藤卓個人としては、定期的にギャラリーで個展を開催し、自発的に作品の発表も続けるなど、そのありようは、公と私、外と内、客観と主観、他発と自発、デザインとアートのように対照的でありながら、それらに隔たりをつけるのではなく、相互に関係させているようでもあります。
今回の展覧会では、会場1階に、2004年にgggで開催した「佐藤卓展 PLASTICITY」以降、佐藤が自発的に制作してきた作品を中心に展示。B1F会場では、TSDOとして関わってきたデザインの仕事を展示し、その両側面を対比させるという初めての構成となります。
両会場に共通するキーワードは、本展のタイトルでもある「in LIFE」。”全てあたりまえの生活の中にある”という意味が、ここに込められています。さらには、本展を通して、「デザインする」ということを、どこか雲の上の特別なものとしてではなく、日々のくらしのなかにある、身近な自分ごととして、会場を訪れた人々に再発見してもらいたいという願いも込められているとのこと。
会期中は、TSDOが手がけた銀座における3つの仕事(TORIBA COFFEE、ISSEY MIYAKE GINZA、松屋銀座 地下通路)の現地に設置されたQRコードにカメラで読み取ると、佐藤卓本人の音声でそれぞれのデザイン解説が聞けるという連携展示や、銀座 蔦屋書店でのミニフェア、会場でのギャラリートークなど、各種企画の開催予定されています。
公益財団法人DNP文化振興財団 YouTubeチャンネル ggg第388回企画展 [ 佐藤卓TSDO展〈 in LIFE 〉] 解説動画 / [ Taku Satoh TSDO: in LIFE ] Commentary Video(2022/05/16)
会期:2022年5月16日(月)~6月30日(木)
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
所在地:東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F/B1F(Google Map)
開館時間:11:00-19:00(注/5月25日(水)、26日(木)はイベント開催のため、13:00より開館)
休館日:日曜・祝日
入場料:無料
関連イベント詳細
https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000787