2025年2月19日初掲、翌20日画像追加
東京・南青山のギャラリー[emergence aoyama complex]にて、横浜国立大学大学院 建築都市スクール・Y-GSA(Yokohama Graduate School of Architecture)が企画・主催する展覧会『「ベルリン州立図書館 再読」展 / 都市と人間』が2月22日(土)より始まります。
Y-GSAでは近年、2022年3月末までプロフェッサーアーキテクトを務めた建築家の妹島和世氏らの指導のもと、菊竹清訓自邸〈スカイハウス〉やIITキャンパス〈クラウンホール〉などの近代建築を学生が主体となって調査・研究し、その読み解きの成果を展覧会というかたちで発表してきました。本展では、2024年度より進めてきた〈ベルリン州立図書館〉の研究とワークショップの成果が披露されます。
前回・前々回の発表展示(東京都庭園美術館 敷地内にて)
本展について
ドイツを代表する近代建築家の1人であるハンス・シャロウン(Bernhard Hans Henry Scharoun、1893-1972)は、経済的な合理性による機能主義が時代に選ばれつつある中、人間にとって本質的な居場所とは何かを考え続けた建築家です。
また、第二次世界対戦下において多くの文化人がベルリンを離れる一方、シャロウンは留まり続け、ベルリンという都市の在り方を戦後の復興計画に携わりながら考え続けた都市計画家でもあります。
彼が設計した〈ベルリン州立図書館〉は、彼のそうした人間の居場所と都市の在り方に関する深い思想の到達点ともいえる建築です。我々は、この建築の再読を通して、人間と建築、そして都市というスケールの異なるものを統合しようとするシャロウンの思想を見出しました。
本ワークショップの成果として、1/50の大きさで再現した模型を中心に、図面と再読研究を展示、「都市と人間」に関するシャロウンの思想を紹介します。
ベルリン州立図書館 縮尺1/50模型制作風景(提供:Y-GSA)
完成したベルリン州立図書館 縮尺1/50模型(提供:Y-GSA)
会期:2025年2月22日(土)~3月16日(日)
会場:emergence aoyama complex 1F
所在地:東京都港区南青山5丁目4-30(Google Map)
開催時間:11:00-19:00 ※初日は12:00開場、最終日は17:00閉場
企画:横浜国立大学大学院 / 建築都市スクールY-GSA
監修:妹島和世
特別協力:白井一成
協賛:太陽テント北陸、オープンハウス・ディベロップメント、創造系不動産、ルーヴィス、アラウンドアーキテクチャー、総合資格、田島ルーフィング、田島緑化プラス、タニタハウジングウェア、ニュースト、パシフィックハウステクスタイル
Y-GSA 本展案内ページ
https://y-gsa.jp/news/2024workshop