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TOAと清水建設がオフィス空間のコミュニケーションをより円滑に行える音環境制御システム「オトノカサ」を共同開発

PRODUCT2021.08.18

情報伝達機械器具の製造販売などを行なっているTOAと、ゼネコン大手の清水建設は、オープンなオフィス空間で交わされる会話音声が周囲に拡散するのを抑制する音環境制御システム「オトノカサ」を共同で開発したと発表しました(2021年8月4日プレスリリースより)。

オトノカサは、そのカサの下で交わされる会話音声を拾い、拡声された音声を直下にのみ届ける指向性会話支援システムです。打ち合わせ時の声量を抑えた場合でも、スムーズな会話のやり取りが可能になり、周囲のワーカーが会話音に煩わされずに執務に集中できるようになるとのこと。

開発の背景は、近年、働き方改革の一環としてテレワークが普及する一方で、オフィスにおいて、従業員間のコミュニケーションや協働を促進するための機能がより求められようになっていることが挙げられています。
多様なオープンエリアを導入されつつある一方で、会話が興じたり、議論が盛り上がり、話し声が大きくなり過ぎたときに、周囲の執務者がうるさいと感じ、集中力や生産性を減じる要因になる可能性があります。

「オトノカサ」は。こうした課題を解決する、オープンエリアの音環境制御技術として開発されました。TOAがマイクとスピーカーの組み合わせや出力設定の検討を担当し、清水建設がシステム構成やハウリング対策の考案を行なっています。

「オトノカサ」は、放物面状の天井(カサ)と、カサの下で交わされる会話音声を収録するマイク、放物面の焦点からカサに向かって会話音声を拡声するスピーカーで構成されます。

 

TOA×清水建設「オトノカサ」

「オトノカサ」の原理

打ち合わせスペースの上部に設置し、覆っているカサの焦点に設置したスピーカーから、マイクで集音した会話音声を上向きに放射。焦点から放物面に放射された音声は、パラボラアンテナの原理により、一様に真下に向かって反射します。このため、拡声された音声はカサの下にいる人にのみ届き、カサの外には広がらないので、周囲に与える影響を最小限に抑制することができます。

TOA×清水建設「オトノカサ」

「オトノカサ」の原理

オフィスでの実証実験では、カサの外(カサ端部から1メートルの距離)での拡声音の音圧レベルは、カサの下(中央部)での測定値より約10デシベル低く、物理的な音のエネルギーとしては約1/10に抑制できることが確認されています。

〈point 0 marunouchi〉

〈point 0 marunouchi〉内観(撮影:ナカサアンドパートナーズ)
https://www.point0.co.jp/

また、TOAをはじめ、複数の企業がパートナーとして参加している「未来のオフィス空間」づくりに取り組む会員制コワーキングスペース〈point 0 marunouchi〉(東京都千代田区丸の内)にも同システムを試験導入したところ、カサの下で会話をする話者の音声が無意識に小さくなるという結果が得られたとのこと。

「オトノカサ」を共同開発したTOAと清水建設では、今後も2社で連携し、今回の共同開発で得られた技術や知見を、オフィス空間における音の新たな可能性や効果の追求を進めていく計画です。(en)

清水建設プレスリリース(2021年8月4日)
https://www.shimz.co.jp/company/about/news-release/2021/2021030.html

TOAプレスリリース(2021年8月4日)
https://www.toa.co.jp/news/2021/210804.htm

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