オリジナル照明をはじめ世界の照明・家具ブランドの輸入・販売を行っているYAMAGIWA(ヤマギワ)から、建築家の永山祐子氏とコラボレーションした新商品〈FUWARI〉が発売されました。
光がふんわりと浮かんでいる風景を思い浮かべてデザインされたペンダント照明で、三角錐の形状の内側にくるんと巻いた独特のカーブは、プレス成形ではなく、逐次成形[*]という特殊な加工技術によってつくられているのが特徴です(制作協力:富士工業 ディモールド事業推進部)。
〈FUWARI〉アルミ(アルミバイブレーション仕上)
左:H150 × W360 × D355mm, 全長1500mm(税込118,800円)
右:H200 × W550 × D510mm, 全長1500mm(税込162,800円)
〈FUWARI〉プラス(真鍮バイブレーション仕上)
左:H150 × W360 × D350mm, 全長1500mm(税込129,800円)
右:H200 × W550 × D480mm, 全長1500mm(税込184,800円)
永山氏がデザインした〈FUWARI〉は、逐次成形でかかる力のバランスで生まれる、金属特有の曲がりを活かし、1点1点が僅かに異なり、いわば唯一無二の形状となります。吊るす角度あるいは見る角度によっても、微妙に異なる表情をみせることも魅力の1つです。
永山祐子×YAMAGIWA〈FUWARI〉左:アルミ / 右:プラス
製造上の特性により、形状に個体差があり、光の拡散具合も異なる
バリエーションは、サイズが2種類、素材はアルミと真鍮(ブラス)の2種類、あわせて4タイプでの展開。いずれも素材の表面にバイブレーション加工が施されており、シェードの内部で光が拡散します。
極めてシンプルな器具でありながら、吊るし方次第で細やかな変化が生まれるように、永山氏がデザインしました。
永山祐子建築設計〈杉並のいえ〉のリビングダイニングに吊るされた〈FUWARI〉(アルミ)
永山祐子建築設計が客室改修を手がけた〈積善館 山荘棟〉に吊るされた〈FUWARI〉(ブラス)
永山祐子氏コメント
「自分たちが普段、建築を設計している中で、シンプルで主張しすぎないけれど、空間を彩ってくれるような照明が欲しいなと思っていました。ふわり、まさに光が空間の中にふんわりと浮かんでいるような優しいイメージの照明です。多灯吊りにして微妙に角度を変えたり、高さを変えたり、2種類の素材と、大きさを混ぜて使ったり、自由に組み合わせてもらえたらと思います。」
永山祐子氏プロフィール:
1975年東京生まれ。1998年昭和女子大学生活美学科卒業。1998年青木淳建築計画事務所勤務。2002年永山祐子建築設計設立。
デザイン監修・共同設計を含む主な仕事として、LOUIS VUITTON 京都大丸店、丘のある家、豊島横尾館、女神の森セントラルガーデン、ドバイ国際博覧会日本館、JINS PARK、東急歌舞伎町タワーなどがある。現在、2025年大阪・関西万博における、パナソニックグループパビリオン「ノモの国」、ウーマンズパビリオン in collaboration with Cartier」のほか、東京駅前常盤橋プロジェクト「TOKYO TORCH」などのプロジェクトが進行中。
JIA新人賞(2014)、東京建築賞優秀賞(2018)、照明学会照明デザイン賞最優秀賞(2021)など受賞多数。
品番:320F-522S(アルミ)
価格:118,800円(税込)
サイズ:H150 × W360 × D355mm, 全長1500mm
消費電力:3W 質量:0.5kg
アルミバイブレーション仕上
引掛シーリング ランプ別売
品番:320F-521S(アルミ)
価格:162,800円(税込)
サイズ:H200 × W550 × D510mm, 全長1500mm
消費電力:6W 質量:1.0kg
アルミバイブレーション仕上
引掛シーリング ランプ別売
品番:320F-522K(ブラス)
価格:129,800円(税込)
サイズ:H150 × W360 × D350mm, 全長1500mm
消費電力:3W 質量:1.3kg
真鍮バイブレーション仕上
引掛シーリング ランプ別売
品番:320F-521K(ブラス)
価格:184,800円(税込)
サイズ:H200 × W550 × D480mm, 全長1500mm
消費電力:6W 質量:2.9kg
真鍮バイブレーション仕上
引掛シーリング ランプ別売
※ダクトプラグ仕様へ加工可能
※製造上の特性により形状に個体差あり
YAMAGIWA ウェブサイト
https://shopping.yamagiwa.co.jp/
逐次成形の様子(画像提供:富士工業)
*.逐次成形はインクリメンタルフォーミングとも呼ばれ、金属を簡易的な金型で異形状に絞る技術加工方法。棒状の工具を金属の薄板に押し当てながら部分的に素材を変形させていく。専用の金型を必要とせず、多様なものづくりが可能