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空間に統一感を出し、引き締める「BLACK SERIES」

[Interview]オフィスリニューアルでの採用事例訪問

PRODUCT2025.03.31

パナソニックが展開するインテリア、エスクテリア製品のなかから、「黒」にこだわり抜いたBLACK色の製品を集めて提案する「BLACK SERIES」。昨年、パナソニック エレクトリックワークス社では、ライティングや配線に「BLACK SERIES」を採用したオフィスや店舗、ホテルなどの非住宅物件の空間事例を募集。応募された事例のなかから選ばれた不動産、注文住宅を手掛ける伊田屋(岐阜県羽島郡)を取材しました。

背景にもアクセントにもなる「BLACK SERIES」とは

これまで意匠性の観点では選択肢が少なかった配線器具やスイッチ、コンセントプレート、ライティングまでトータルでコーディネートできる、「BLACK色」の製品が揃うのが「BLACK SERIES」です。

純和風やジャパニーズモダン、インダストリアル、アースカラーや中間色のインテリアなど、さまざまなテイストや仕上げ材に馴染み、空間を引き締めます。長らく白やベージュしかなかった住警器、スピーカーやプロジェクターも黒色で揃えることができるラインアップです。

パナソニック BLACKシリーズ

「BLACK SERIES」とグリーンが調和したオフィスリニューアル

エントランスを入ると視線が抜けるオフィス。契約も行う打ち合わせスペースはグリーンに囲まれる落ち着いた雰囲気にした

伊田屋は昨年6月にオフィスをリニューアル。その際に「BLACK SERIES」のベースライト、ペンダントライト、スイッチ・コンセント類に加え、天井埋め込み型のプロジェクターとワイヤレススピーカーも導入しました。リニューアルにあたり、デザインを担当した宮澤亜紀氏は「使いたい製品を探して集めていったら、自然と選んでいたものが『BLACK SERIES』でした」と話します。

宅地建物取引士、二級建築士、インテリアコーディネーター、住宅収納スペシャリストの肩書をもつ株式会社伊田屋建築事務所・宮澤亜紀氏

リニューアル以前は事務所感が強く、硬い印象だったオフィスを明るく緑の多い空間にしたのは、お客様も多く来訪されるからだそう。「一生に一度の家づくりをされるお客様が打ち合わせや契約などで来ていだく空間でもあるので、まず、おもてなしの意味も込めて音や光でお迎えするエントランスを考えました。『この会社に頼んでよかった』『この会社に設計してもらえば、こんな空間にしてもらえるのかな』と安心感や期待をもってもらえるようなデザインを心がけて、結果的にグリーンが豊富な明るい雰囲気になり、働いている社員にも好評なんです」(宮澤氏)

主張の強い色は使わず、ホテルライクな執務空間を目指す

「お客様を迎えることもありますが執務空間でもあるので、落ち着いて仕事ができなければなりません。そこで、誰にでも受け入れられるホテルライクな空間をイメージしました。パーティションを低くして明るく見通しをよくしたり、背面も緑色のデスクチェアを採用したりして、グリーンの多い空間に馴染むやわらかい雰囲気になるように工夫しています」(宮澤氏)

壁に向かい落ち着いて仕事ができるデスクスペース。ダウンライトで壁のグリーンを引き立てつつ、ペンダントライトは明かりをつけていないときもグリーンに馴染む

「ペンダント照明はフロストガラスとブラックのミックスで重くなりすぎないものを選んだり、打ち合わせルームやお客様も利用する女子トイレには落ち着いた照明を高さを変えて複数設置したり、細かな工夫をしました。空間に合うものを探していったら『BLACK SERIES』が自然と増えていったんです」(宮澤氏)

「ペンダントライトはガラスやプラスチックセードで透明感があったり、黒すぎず、重くならないデザインが豊富にあるのがいいですね。わりと直感で心が躍るようなものを選んでいます」(宮澤氏)

ブラック一色のダクトレールやプレート類で要所を締める

一方、「隅々までブラック一色だからよかった」という製品をうかがってみました。

「執務空間中央の照明には『BLACK SERIES』のダクトレールと小型シーリングライトを採用しました。レールはエンドキャップやジョイナーもすべて真っ黒で、空間を引き締めることができました。コンセントやスイッチプレートも『BLACK SERIES』のものを多く採用しています。ブラックばかりにすると、また硬い空間になってしまうかと心配したのですが、石材やタイル、木、グリーンなどさまざまな素材を採用した空間なので、要所を締めてほどよくアクセントにもなりました。

『BLACK SERIES』は照明やスイッチ、スピーカー、ダクトレールなどの部材まで、選べる黒色のバリエーションが多く、お客様にも提案しやすいところが設計者としてはうれしいポイントですね」(宮澤氏)

「BLACK SERIES」の照明、スイッチプレートはシンプルながらアクセントにもなる

「先ほど、ダクトレールはエンドキャップまで真っ黒なのがよかったと話しましたが、デザイン性のあるものを採用したり、空間に合わせておしゃれにしたいところもあります。そのようなときに選ぶペンダントライトが、パナソニックさんの製品はコードやフランジが黒だったりするので統一感を損なうことがなく採用できます。住宅にも提案しやすいです」(宮澤氏)

最後に、「ワイヤレススピーカーは休日出勤した社員が好きな音楽をかけられたら楽しいですし、住宅を建てる方にもおすすめしたい」と宮澤氏。今回はオフィスリニューアルでの「BLACK SERIES」採用事例としてインタビューさせていただいたところ、さまざまな「BLACK SERIES」の製品が住宅で提案しやすい点もうかがうことができました。

エントランスには小鳥のさえずりが流れ、家族連れで来られるお客様も自然とリラックスできるよう配慮されている

インタビュー:1月22日 伊田屋・岐阜支店にて
Photographer:Shun Fukuda

PRODUCT2024.02.09

背景にもアクセントにもなる「BLACK DESIGN SERIES」

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