住宅や店舗などの美しく快適なインテリアは、訪れる人を魅了してくれます。とはいえ、構造や設備などの見えないところに費用がかかり、仕上げ材選びにしわ寄せがくることも少なくありません。そんななか、大切なのは全体で費用のメリハリをつけるということ。
空間でいえば視覚的に大きく見えるところ、目線の近いところの優先順位を高くするのが有効です。つまり、まず費用をかけるべきは床、その次はアイランドキッチンやダイニングテーブルなどの天板、もしくはペンダントライトなどなど。
新築の際によい床材を選ぶのはもちろんですが、そうできなかった場合でも床材を変えると空間全体の印象は大きく変わります。やや大がかりな工事にはなりますが、毎日過ごす空間だからこそ、床材にはこだわりたいもの。また、人にとってよいものはペットフレンドリーでもあります。特に脚力がない高齢者や高齢犬は、デザイン性とともに足触りがよく滑らない素材を選ぶことをお勧めします。
ここではアドヴァンが提供する3つの床材を紹介します。
・環境にも配慮した複合フローリング「プレミアムオークフローリング」
・水回りの床でもデザイン性の高さで選べる織物ビニル床材「BOLON(ボロン)」
・衝撃吸収性の高い床材「スポーツラバーフロア」
日本の住宅では床暖房が普及し、ほとんどの人がフローリングを選ぶという印象があります。室内を素足で歩く日本人にとって足触りは大切なのでしょう。フローリングは、無垢材と挽き板を練り付けた複合フローリングとに分かれ、幅広であるほど板目の柄が大きく出て高級感があります。ただし、床暖房対応の無垢材で幅広のものはなく、環境負荷を考えると複合フローリング材がお勧め。挽き板が厚いほど無垢の質感に近く、たとえ、物を落として傷が入ったとしても厚みがあるため無垢材と変わりません。
ADVANの複合フローリング「プレミアムオークフローリング」は、徹底した品質管理により寸法や厚みの安定性はもちろん、色柄の幅も6段階に細かくグレード分けした高品質な床材です。
樹齢200年以上のフレンチオークを用い、挽き板は3.2〜6mmと厚く、木の質感や踏み心地が感じられます。心材のヘベア(ゴムノキ)は計画的に栽培されたものを使用し、持続可能な森林資源の利用に努めています。
「プレミアムオークフローリング」はReactive Stain(リアクティブ・ステイン)※という工程を経てつくり出された天然の色幅を残した自然な仕上がりに、水や汚れにも強くメンテナンス性のよい、BONA社の高品質な透明UVラッカーを使用しています。BONA社は1919年、スウェーデンにて創業し、現在は世界70カ国に拠点をもつフローリングのコーティング剤メーカー。BONA社独自の高品質な透明ラッカーをシーリングコート、ミドルコート、トップコートと合わせて最大7層塗布することでフローリング表面の穴をふさぎ、水や汚れに強くなり、メンテナンスも容易です。
※ Reactive Stain…燻蒸成分が木のタンニンと結びつき、フローリングの表層の色を変化させる。天然の色幅を残した自然な仕上がりで、塗装のように剥がれ落ちる心配はない。1つの工程を24~48時間かけて行い、最大7回繰り返すことで、重歩行の場所でも耐えられる優れた耐久性を実現する。
オフィスやキッチン、洗面室、トイレなどの水回りスペースに適した、1949年にスウェーデンで誕生した織物ビニル床材「BOLON(ボロン)」。
再生可能エネルギーを100%利用して製造され、リサイクル素材を33%使用、製造時に出た廃材はもちろん、使用済み商品も可能な限り回収して再利用。世界で19の環境認証、健康認証※を取得しています。
名前の由来は、当初、原材料の綿(bomull)とナイロン(nylon)からなる造語で、現在はすべての商品をビニル織りで製造。3代目社長のアニカ・マリー姉妹は、次々と新たなコンセプトを打ち出し、ジャン・ヌーベルなど著名な建築家に始まり、ミッソーニ、パトリシア・ウルキオラなどがデザインしたシリーズを展開しています。
また、ポール・スミス、ジュリオ・カッペリーニなどのプロダクトデザイナーにも高く評価されています。ビニルだからこそ実現できる美しい発色のデザイン性の高さが特徴で、貼り方を変えることで異なる仕上がり感を実現できます。また、貼り替えが容易なため、マンションなどの安価な長尺シートを「BOLON」に替えることでグレードアップにもつながります。
また、「BOLON」は多彩な柄と高いメンテナンス性で、ペット向け床材としても人気があります。爪で引っ搔いてもほつれず、ほどよいグリップ性でペットの腰に負担がかからないうえ、粗相をしても汚れがしみ込みません。床暖房対応で素足にも優しい肌触りのため、愛犬と宿泊できるホテルグループ「レジーナリゾート」においても、ロビー、客室、室内ドッグランなどで使用されています。
「BOLON」メンテナンス方法
スポーツジムのジムエリアで採用されている、古タイヤ由来のリサイクルゴムを85%主成分とする環境に優しいエコ床材「スポーツラバーフロア」。脱臭処理されているので、ゴム特有のにおいは少なく、一般的な床材に比べて衝撃吸収性や防滑性、防音性も優れているうえ、防炎性能試験もクリアしています。
リハビリ施設や学校やオフィスなどのほか、自宅のトレーニングルームやキッズルームで使用するのもよいでしょう。安心して飛び跳ねられるだけでなく、14色のカラーチップから最大3色選べるため、カラフルで楽しいオリジナルな空間に仕上がります。置き敷き施工と接着施工のどちらも可能です。
製品は小さなスペースでも施工しやすい「インターロック・ソリッドタイプ」、コネクタ―で接続する「プラジョイントタイプ」、長尺の「ロールソリッドタイプ」の3種類から選べます。
■インターロック・ソリッドタイプ
インターロック式なので小さなスペースでも施工がスムーズ。耐摩耗性、耐久性に優れているため、ウエイトエリアに最適。20㎡以下の小さなスペースであれば、接着せずに置敷きとしても使用可。サイズ/610×610×10mm
■ブラジョイントタイプ
専用ジョイント材を用いることで、接着材を使わず施工が可能。段差見切り材もある。サイズ/500×500×20mm
■ロールソリッドタイプ
長尺なので表面のジョイント部分が見えにくく、きれいな仕上がりに。広いエリアに施工する場合にお勧め。サイズ/1m×10m×10mm
フローリング好きの日本人ですが、今は用途によっていろいろな選択肢がある床材。滞在時間が長く、素足で過ごす室内だからこそ、その素材にしかない質感や色柄を選んで、心地よい空間に仕上げましょう。
アドヴァングループ
タイル、石材、ビニル床タイル、カーペットなどの建材から、キッチン、洗面、ユニットバスなどの住設まで、最先端の一流ブランドを取り扱うファブレスメーカー。
近年、イタリアブランドを中心に、キッチンではVeneta Cucine(ヴェネタクッチーネ)やArclinea(アルクリネア)、水回りのAgape(アガペ)やfantini(ファンティーニ)を取り扱っています。
ショールームは東京・名古屋・大阪・福岡・沖縄の全国5カ所
タイル、石材、フローリング、カーペット、水回り、キッチンなど、業界最大級の広さと商品数を誇るアドヴァンショールームは全国5カ所。
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