CULTURE

テック企業の独自性を空間から伝えるオフィスビル

階段のある吹き抜け空間が視覚的にも各所をつなぎ職場環境を紹介する〈K+ Building〉

CULTURE2024.04.01
〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

タイ、バンコクに建つ〈K+ Building〉は、モバイル・アプリケーション企業 K+のために設計されたオフィスビルです。モバイル・アプリケーションという物理性を持たないものを開発する企業のアイデンティティを空間を通して可視化する、「目に見えない製品から目に見える空間へ」というコンセプトのもと設計されています。

中央部の吹き抜けからは建物の各所に視覚的にアクセスすることができ、空間を通してK+の職場環境を観察し、知ることをユーザーに促すツールとして機能します。バンコクを拠点に活動する設計事務所 pbmが設計しました。

(以下、pbmから提供されたプレスキットのテキストの抄訳)

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

人々をつなぎ、企業の独自性を可視化するオフィスビル

世代交代やデジタル化に伴い世界的に進む働き方改革は、タイにおいても例外ではない。ここ数年、進化するデジタル・ディスラプション(デジタルによる破壊)に対応するため、多くの新しいワークユニットが登場している。

その結果、職場はもはやオフィスとして定義されるのではなく、人々にインスピレーションを与え、人々とコミュニケーションを図り、より本質的には人々をつなぐことを意味する創造的な空間となっている。

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

K+は、デジタル世界の変化に包括的に対応できるプラットフォームを開発しようとするモバイル・アプリケーション企業である。モバイル・アプリケーションという性質上、具体的な物理性を持たないため、デザインチームは「目に見えない製品から目に見える空間へ」というフレーズのもと、K+のアイデンティティを建築作品として具現化した。

「ワークプレイス・エキシビジョン」が〈K+ Building〉のデザインコンセプトとなっており、利用者が理解しやすい建築と空間を提供する。

〈K+ Building〉pbm

Diagram 01

〈K+ Building〉pbm

Diagram 02

〈K+ Building〉pbm

Diagram 03

空間における顧客体験を生み出す建築

ロビーから辿り着く建物の中央部に配された吹き抜けからは、建物の各所に視覚的にアクセスすることができる。大きな階段は、フロア間の接続を容易にし、たまり場、待機場所、ミーティングエリア、ブレーンストーミングエリア、待ち合わせ場所となる。

この階段は、空間体験を通してK+の職場環境を観察し、知ることをユーザーに促すツールとして機能している。さらに、この場所で行われるアクティビティが空間を活気づける。この、人と空間とのダイナミックな相互作用が〈K+ Building〉の最大の特徴となっている。

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

デザインは、その空気感やワークスペースを通してK+について知ってもらうことを歓迎する建築を目指した。外観には特注のパンチングアルミニウムとU型ガラスを使用することで、テック企業のアイデンティティと特徴を反映している。

内装は、むき出しのコンクリート表面からスチールや木製のグリルまで、素材や質感を通してシンプルさを強調し、テクノロジー志向のオフィスでありながら、より人間的な側面を伝えている。

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

〈K+ Building〉pbm

© Spaceshift Studio

以下、pbmのリリース(英文)です。

K+ BUILDING

“The Workplace Exhibition”
From Invisible Product to Visible Space

Project name: K+ Building
Project owner: KBTG
Location: Bangkok, Thailand
Project area: 7,600 sq.m.
Completion: 2020
Architect: pbm
Photographer credit: © Spaceshift Studio

Project Description

In response to generations shift, along with digitalization, the world of work has reformed on the current way of working. Thailand is no exception in this trend. Within the recent past, many new work units have been emerged to support evolving digital disruption. As a result, the workplace is no longer defined itself as an office, instead it is a creative space that meant to inspire people, communicate with people, and more essentially, connect people.

K+ is a mobile application attempting to develop a platform that can comprehensively accommodate changes in the digital world. As it’s nature as a mobile application means it contains no concrete physicality, therefore, the design team then conceptualizes K+ identity into a work of architecture as a phrase “from invisible product to visible space”.

“Workplace Exhibition” becomes the design concept of K+ Building. The design delivers the architecture and space that users can easily understand. Every part of the building is visually accessible from a building lobby through the central circulation. A large staircase facilitates connectivity between floors, a hangout/waiting/meeting/brainstorming area, and a rendezvous point. The staircase serves as a tool inviting users to observe and know about K+’s work environment through spatial experiences. Moreover, activities occurring in this part keep the atmosphere animated while the dynamic interactions between people and spaces become K+ Building’s most unique characteristics.

The design set out to create a structure that welcomes people to learn about K+ through atmosphere and workspaces. The exterior architecture sees the use of custom-made perforated aluminum composite and U Glass, reflecting the tech office’s identity and characteristics. The interior architecture highlights simplicity through materials and textures, from exposed concrete surfaces to steel and wooden grilles, conveying the more human aspect despite the office’s technology-oriented operations.

pbm 公式サイト

http://www.pbm.co.th/

 

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