日本デザインセンターにて三澤デザイン研究室を主催するデザイナーの三澤 遥氏が、飛騨産業(岐阜県高山市)とタッグを組み、木製の椅子をデザイン。その披露となる展覧会「Haruka Misawa Exhibition『HIHI DADA』」が、東京・神宮前の+81 Gallery Tokyoにて、11月17日まで開催されています。
会場では、国産の小径材を用いてデザインされた新作椅子〈HIHI(ヒヒ)〉と〈DADA(ダダ)〉が、来場者が自由に座れる状態で置かれているほか、2脚の成り立ちとデザインコンセプトなどを表現したインスタレーションもあわせて展開されているのも見どころです(本稿掲載の会場写真およびプロダクトの撮影:林 雅之)。
最終日は三澤氏が在廊。17時よりギャラリートーク(4回目)も開催されます(予約不要、聴講無料)。
『TECTURE MAG』では、16日に行われたギャラリートーク(1回目)を取材しました。
デザイナー メッセージ
飛騨の森で育まれ、
HIDAの匠の手から生まれた
HIHI(ヒヒ)とDADA(ダダ)。
似ているところもあるけれど
似ていないところもある
兄弟のような一対の椅子です。
展覧会では、新作HIHI DADAの
お披露目と共にインスタレーションを
開催します。
この機会にぜひお越しください。
HIHI DADAが生まれるまで
飛騨産業が三澤 遥氏に国産材の椅⼦のデザインを依頼したのは2022年2⽉のことです。これより対話を重ね、同年5月には、飛騨産業の工場の見学や、104年前の創業時にブナを伐採していた森を共に歩き、ものづくりの現場だけではなく、森の歴史や現状を肌で感じていただきました。さらに広葉樹の森づくりや持続可能な森林経営を実践する現場や製材所を訪ね、私たちが目指す森づくりと一体となった家具づくりへの理解を深めました。
造形化プロセスに移行すると、三澤氏ならではの視点や美意識に基づくさまざまなアイデアが示されます。その具現化はことのほか難しく、まるで謎解きのようなプロセスとなりました。こうして未来へと続く視座のもとで様々な探究を重ね、HIHIとDADAは誕生しました。
会場:+81 Gallery Tokyo
所在地:東京都渋谷区神宮前3-28-9(Google Map)
会期:2024年11月12日(火)〜17日(日)11:00-19:00(最終日も19:00まで時間延長 / 三澤氏 公式X投稿より)
主催・製作:飛騨産業
企画:日本デザインセンター 三澤デザイン研究室
デザイン:三澤 遥、鈴田克弥
ネーミング :磯目 健
プロデュース:曽根良恵
撮影:林 雅之
ロゴタイプデザイン:大黒大悟
協力:ショウエイ
展覧会詳細
https://hidasangyo.com/exhibition/haruka-misawa-exhibition/