近年、ワークプレイスの居心地や空間価値の向上が求められる一方で、オフィス空間の床材は、賃貸オフィスでは原状回復義務やOAフロアへの対応といった制約があるため、タイルカーペットが主流で、天然木フローリングの採用は容易ではありませんでした。
そうしたオフィス特有の条件に向き合い、“天然木の質感”と“原状回復への対応”を両立させたのが、朝日ウッドテックが2026年1月に発売したオフィス用天然木フローリング「メッセージオフィス」です。OAフロアに直接施工できる構造と、退去時を見据えた仕様により、これまで選択肢になりにくかった「木の床」を、オフィス設計の現実的な解として提示しています。

「メッセージオフィス」の大きな特長は、退去時の原状回復に配慮した施工方法です。従来のピールアップボンド施工では、経年劣化や直射日光による剥がれ・浮きが課題とされてきました。
本製品では、OAフロア下地専用に開発された変成シリコン系の専用接着剤を採用。日常使用では安定した接着力を確保しながら、退去時にはOAフロアを傷めにくく剥離できる設計としています。仕上げ材単体ではなく、施工から撤去までを含めた床のライフサイクルを見据えて設計されている点は、賃貸オフィスを扱う設計者にとって重要な判断材料となるでしょう。


もうひとつのポイントが、OAフロアへの直接施工を前提とした寸法設計です。厚みは6.3mmと、一般的なタイルカーペット(約6.5mm)とほぼ同等。フローリングとカーペットを併用した場合でも段差が生じにくく、つまずきリスクの低減につながります。
また、500mm角のOAフロアに対応した幅寸法とすることで、OAフロアのジョイントと床材の継ぎ目が重なりにくい設計となっています。床鳴りや浮き、段差の発生を抑える納まりを実現しており、意匠性と同時に施工性・安全性にも配慮した仕様といえます。


表面材には天然木突き板を採用し、木目のゆらぎや照りといった本物の木ならではの表情を備えています。一方で、土足使用を前提とした高耐久塗装により、摩耗や水濡れ、汚れにも配慮されています。コーヒーやインクなど、オフィスで発生しやすい汚れも拭き取りやすく、日常清掃の負担軽減にも寄与します。
・自社オリジナル汚染試験(カーペット比較)
・汚染A試験(JAS合板汚染試験に準拠)
・摩耗試験(JASフローリング摩耗試験に準拠)
・JASフローリング浸せき剥離試験
さらに、抗ウイルス・抗菌性能、耐薬品性能(アルコール・次亜塩素酸ナトリウム対応)、耐汚染性能、室内空気環境性能はF☆☆☆☆といった仕様を備え、衛生面が重視される現代のワークプレイスにも対応しています。無機質になりがちなオフィス空間に、素材としての温かみと用途に即した合理性を同時にもたらす床材として、新たな選択肢を提示しています。




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