渋谷公園通りに”都市劇場”が出現! 「DIG SHIBUYA THEATRON」by ALTEMY 〜「DIG SHIBUYA 2026」にて実施される数時間限定の公共空間活用プロジェクト - TECTURE MAG(テクチャーマガジン) | 空間デザイン・建築メディア
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渋谷公園通りに”都市劇場”が出現! 「DIG SHIBUYA THEATRON」by ALTEMY 〜「DIG SHIBUYA 2026」にて実施される数時間限定の公共空間活用プロジェクト

「DIG SHIBUYA THEATRON」by ALTEMY

「DIG SHIBUYA 2026」期間中に渋谷公園通りに"都市劇場(テアトロン)"が3時間限定で出現

東京・渋谷にて、最新の都市カルチャーを体験できる複合イベント「DIG SHIBUYA(ディグシブヤ)2026」が2月13日より3日間の日程で開催されます。

渋谷区とSHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会の共催により、2024年より毎年開催されているもので、3回目となる2026年は、渋谷という街を歩くだけでテクノロジーとアート、そして最新カルチャーを体験できるさまざまなプログラムが展開されます。

「DIG SHIBUYA 2026」注目のプログラム PICK-UP
・「DIG SHIBUYA THEATRON」by ALTEMY
・「SCREENS CONTEXTUALIZED」展
・AI中原昌也『声帯で小説を描く!』Presented by 宇川直宏 & DOMMUNE
・「RADIO SAKAMOTO Uday -New Context Fes × DIG SHIBUYA-」
・ DIG SHIBUYA 2026 Opening Event

都市を鑑賞する場「テアトロン」が数時間限定で公園通りに出現

中日(なかび)の2月14日には、渋谷ならではの公共空間活用プロジェクトとして、公園通りの一部に限って一時的に交通規制し、数時間限定の“都市劇場(テアトロン)”が出現します(14:00頃を予定)。
建築家の津川恵理氏が代表を務めるクリエイター集団で建築デザインスタジオのALTEMY(アルテミー)が手がけるもので、渋谷のまちの文脈を読み解き、巨大な水滴のようなオブジェクトをバルーン造形技術を用いて設計、会場内に配置されます。この〈THEATRON〉の展開によって、街全体が一種の舞台へと変貌します。

「DIG SHIBUYA THEATRON」by ALTEMY

THEATRON(テアトロン)展開イメージ
会場では「ストリートから劇場へ〜未来の渋谷への伏線〜」をコンセプトに、身体や音楽など多様なジャンルのノンバーバル(非言語)な表現によるパフォーマンスが行われる。街ゆく人々はそのまま観客となり、パフォーマンスや展示を360度から鑑賞することができ、同時に演者ともなる。

日時(予定):2026年2月14日(土)14:00-17:00
会場:渋谷区公園通り
企画プロデュース:パルコ
音楽プロデュース:蓮沼執太
空間設計:ALTEMY
バルーン製作協力:BRAVO
特別協力:太陽テント北陸

「DIG SHIBUYA THEATRON」コンセプト

劇場の街として栄えてきた渋谷・公園通り。
その文脈を受け継ぎ、街に文化が溢れる新しい道路づくりを考えます。
単なる情報やイメージだけではなく、実際に街に訪れて初めて獲得できる都市の質感=マチエールを今一度この場所に取り戻し、公園通りにさらなる回遊を生み出すことが重要です。その1つの手段として、文化的活動がくりひろげられる都市劇場= テアトロンを展開し、劇場としての都市のポテンシャルを最大限に引き出すことで、渋谷ならではの文化を次の世代へと受け継いでいきます。

1日限りの社会実験という条件だけでなく、今後もさまざまな場面で繰り返し使用でき、コンパクトに収納できる設置物を、という与件のもと、それらの制約をむしろ活かした造形物を考えました。
都市の道路空間の中に瞬間的に立ち現れ、そして消えていく劇場空間。その状況を、平面上に散らばった水滴の持つ即時性・偶発性を重ね合わせ、都市空間の中で確かな存在感を放ちつつも人々を自然と誘引し、彼らの居場所となるような造形物を模索。最終的に、インフレータブルバルーンを用いたオブジェクトを考案しました。水滴の持つ表面張力による造形との親和性のみならず、数分というわずかな時間で大面積のオブジェクトが道路空間に出現するという新規性を、この技術に見出しました。

選定された設置場所の周囲に点在するボラード(杭)や植栽帯との関係性を与件とし、歩行者の流れる動線を下地としながら水滴でなぞっていきます。水滴はトレースの手の動きによってはじめは形を変えつつも、自らの表面張力により自律的に形状が定まってきます。このようにして導かれた配置は、誰にとっても馴染みのあり、受け入れられやすい普遍性のある造形となりました。

単なるファニチャーでもなく、恒久的な設置物でもない。それでも都市に対して大きな波及力を持つことができる、これまでにない社会実験の姿を、バルーン造形により提案します。

「DIG SHIBUYA THEATRON」by ALTEMY

THEATRON(テアトロン)配置計画図

ALTEMY プロフィール
東京を拠点とする建築デザインスタジオ(一級建築士事務所)。代表は建築家の津川恵理。
主なプロジェクトに、阪急神戸三宮駅前サンキタ広場、まちの保育園 南青山、庭と織り物 – The Shades of Shadows @ HOSOO GALLERYなどがある。主な受賞歴に、国土交通省主催都市景観大賞特別賞、土木学会デザイン賞優秀賞、東京藝術大学エメラルド賞、日本空間デザイン賞、グッドデザイン賞など。
2024年に渋谷公園通り協議会主催「渋谷公園通り2040デザインコンペ」にて最優秀賞を受賞(今回の「DIG SHIBUYA 2026」における社会実験「THEATRON」は、同デザインコンペでの提案内容をベースに、公園通り協議会とともに企画・実現へ向けて検討したもの)。

ALTEMY 近影

ALTEMY 中心メンバー(右から、丁周磨、津川恵理、小西隆仁、戸村 陽の4氏)

https://www.alt-emy.com/


そのほかの注目プログラム

内容の詳細は公式ウェブサイトを参照。

「SCREENS CONTEXTUALIZED」展

「DIG SHIBUYA 2026」オフィシャルプログラム

渋谷に点在するデジタルサイネージをつなぎ、渋谷の街中に“アート作品の展示空間”が広がります。
MIYASHITA PARKや渋谷MODI(集英社ビジョン)、シブハコビジョンなど街角の小さな画面からビルの巨大ビジョンまで、渋谷のまちの至るところにあるスクリーンを40名以上のアーティストに開放。渋谷全体のサイネージにデジタルなパブリックアートを展開し“屋外美術館”を創出する。各スクリーンが持つ“場所の記憶”や“歴史的背景”にも着目し、渋谷の街に積み重なってきたストーリーと、アーティストそれぞれの解釈が重なり、新たな都市のレイヤー(文脈)が可視化される。渋谷を訪れた人々は、日常の風景に突然現れるデジタルアートを巡り、街を歩きながら作品を鑑賞できる。

日時:2026年2月13日(金)〜15日(日)11:00-18:00(DIG SHIBUYA開催期間中終日開催)
会場:MIYASHITA PARK、渋谷MODI(集英社ビジョン)、渋谷駅前会館(渋谷西口ビジョン)、シブハコビジョン、メトロ改札口ビジョン(銀座線渋谷駅)、ほか
※詳細の作品放映時間は各サイネージによって異なる
そのほか:アーティストやプロジェクトチームが制作過程で発見した知見や体験を共有するギャラリースペースでの展示イベントも同時開催(会場:Park in Park / Miyashita Park)

 

AI中原昌也『声帯で小説を描く!』Presented by 宇川直宏 & DOMMUNE

「DIG SHIBUYA 2026」オフィシャルプログラム

三島賞作家の中原昌也氏(1970-)の全小説作品や批評をもとに学習し、本人の声紋をクローニングした“声帯AI中原昌也”が誕生。本展では、来場者がAI中原昌也と“声で対話を重ねながら”物語の共作を体験できる。生成されたテキストは会場内で即時に可視化され、そのプロセスを記録した映像インスタレーションも予定。
AIはどこまで実在する作家の世界に近づけるのか?
なお、本プロジェクトは、現在、糖尿病による合併症で視力に問題を抱えながらリハビリと治療を行い、創作活動を続ける中原氏を支えるために立ち上げられた。

インスタレーション&ライヴストリーミング
日時:2026年2月13日(金)〜15日(日)13:00-23:00
会場:SUPER DOMMUNE(渋谷パルコ 9階)

ワークショップ&ライヴストリーミング
日時:2026年2月15日(日) 13:00-23:00
会場:PBOX(渋谷パルコ10階)

 

「RADIO SAKAMOTO Uday -New Context Fes × DIG SHIBUYA-」

「DIG SHIBUYA 2026」オフィシャルプログラム

音楽家・坂本龍一氏(1952-2023)のスピリットを受け継ぐ音楽フェス。昨年の開催初回では、国内外のアーティスト20組以上が参加する本プログラムは、再開発が続く渋谷を“未来の音が立ち上がる都市”として再定義する試みとして大きな反響を呼んだ。今回もジャンル・世代・国境を越えた豪華アーティストが出演する。
タイトルの「Uday(ウダイ)」とは「日の出」「始まり」を意味するヒンディー語。坂本氏が生前に追求してきた“新しい文脈をつくる”精神を象徴するイベントとして「未来の音楽が生まれる夜」を創出する。

日時:2026年2月13日(金)18:00-22:00
会場:Spotify O-EAST、duo MUSIC EXCHANGE、東間屋
出演:250、STUTS、KIRARA、蓮沼執太 presents「HEAR HERE -GATHERING」、ほか
チケット料金:8,800円(税込、ドリンク代別)
主催:J-WAVE
共催:SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会
協賛:Digital Garage, Inc.
制作:J-WAVE

 

DIG SHIBUYA 2026 Opening Event

「DIG SHIBUYA 2026」オフィシャルプログラム

ワークショップ、ピッチ・セッション&ミートアップなどの関連イベント。

日時:2026年2月13日(金)14:30-20:00(14:00開場、ミートアップは18:00-20:00)
会場:渋谷ストリームホール
所在地:東京都渋谷区渋谷3-21-3
参加費:一般3,000円(学生1,500円 ※受付にて学生証の提示要)
詳細:申込先:
https://digshibuya2026-opening.peatix.com

 

「DIG SHIBUYA 2026」開催概要

会期:2026年2月13日(金)〜2月15日(日) ※一部のプログラムを除く
会場:渋谷公園通り周辺エリア ほか
観覧料:無料 ※一部の有料プログラムを除く

主催:SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
共催:渋谷区
後援:一般財団法人渋谷区観光協会、一般社団法人渋谷未来デザイン
※2025年度(令和7年度)日本博2.0事業(委託型)

「DIG SHIBUYA」公式ウェブサイト
https://digshibuya.com

公式インスタグラム(最新情報を発信)
https://www.instagram.com/digshibuya/

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