デザインアソシエーションは、ミラノデザインウィーク 2026において、建築家・伊東豊雄氏の総合監修による国際プロジェクト「国際子ども建築模型展 – One Earth こころの家」を開催します。舞台となるのはミラノ・トルトーナ地区の「スーパースタジオ(Superstudio)」。日本、イタリア、ポルトガル、フィンランド、スウェーデンの5カ国から集まった約100人の子どもたちが、大学生との共創を通じて制作した建築模型を展示します。分断が深まる時代に、子どもたちの自由な想像力が未来の希望を象徴する「PEACE ISLAND(平和の島)」を形づくります。
本プロジェクトの核心は、子どもたちが自分にとっての「こころの家」を建築模型として表現することにあります。伊東豊雄氏が2011年に始動した「子ども建築塾」の精神を国際的に発展させたこの試みは、建築を「人が安心して生きるための場所」として捉え直す教育・文化活動です。大人たちが作り出した世界の分断を越え、子どもたちが自由な想像力で創り出す多様な「家」のあり方は、未来の社会をより良くするための大切なヒントを提示しています。地球はひとつであり、人々のこころもつながっているという「One Earth」の思想が、子どもたちの模型を通じて具現化されます。


展示される約100点の模型は、子どもたちが各国の大学の学生(ティーチングアシスタント)とペアを組み、建築家や大学教授の指導のもとで作り上げた結晶です。2026年2月に東京大学本郷キャンパスで行われたワークショップをはじめ、各国で子どもたちが素材と格闘しながら思考を形にするプロセスを経て完成しました。一つひとつの模型には制作者の感性が宿っており、精緻な完成度を競うのではなく、自らの内面にある心地よさを物理的な形や陰影へと定着させる過程そのものが表現されています。展示空間では、これらの模型が発する純粋なエネルギーが、訪れる人々に根源的な安心感と驚きを与えます。


会場では各国で制作された模型が一体となり、「PEACE ISLAND(平和の島)」という象徴的なランドスケープを形成します。異なる文化背景を持つ子どもたちの作品が並置されることで、多様性が一つの調和を生み出す情景が可視化されます。また、子どもたちの作品を包み込むように、伊東豊雄、妹島和世、千葉 学、藤本壮介、クラインダイサムアーキテクツ、大西麻貴+百田有希(o+h)という6組の建築家による模型も展示されます。プロの建築家たちが子どもたちと同じテーマで制作し、エールを送るこの構成は、世代を超えて受け継がれる「建築の力」と未来への希望を鮮明に描き出します。


伊東豊雄(c) FUJITSUKA Mitsumasa

妹島和世

千葉 学

藤本壮介 (c) Jan Buus

クラインダイサムアーキテクツ

大西麻貴+百田有希(o+h)
開催概要
展示名:国際子ども建築模型展
テーマ:One Earth – こころの家
会期:2026年4月21日(火)〜4月26日(日)
会場:Superstudio
所在地:Via Tortona 27, 20144 Milano, Italy(Google Map)
主催:一般社団法人DESIGN ASSOCIATION リベラルアーツ協会
参加国:日本・イタリア・ポルトガル・フィンランド・スウェーデン
子ども展示作品:子ども建築模型 約100作品
参加建築家:伊東豊雄、妹島和世、千葉 学、藤本壮介、クラインダイサムアーキテクツ、大西麻貴+百田有希(o+h)
総合監修:伊東豊雄
企画・会場構成:クリエイティブディレクター 川崎健二
協賛・寄付:エイブル&パートナーズ、佐藤 茂、JT、TDW、ローソン、ベネッセコーポレーション、アジア経営研究機構、大林組、鹿島建設、清水建設、竹中工務店、森 浩生、川崎健二
後援:外務省