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《光のトンネル》はいかにして生まれたか?

MADアーキテクツ YouTubeチャンネルにて特別映像を8/10(木)20時より配信!

新潟県の越後妻有エリアにて、3年に一度のトリエンナーレ方式で開催される「大地の芸術祭」。2022年は、2022年の会期は4月29日から11月13日までの全145日間(火・水曜休み)。春から秋にかけて、約300の作品が広大な里山を舞台に展示されます。

「越後妻有 大地の芸術祭2022」

「越後妻有 大地の芸術祭 2022」公式ウェブサイト
https://www.echigo-tsumari.jp/

展示作品の1つで、越後妻有を代表するアート作品に、MAD Architects(マッド・アーキテクツ)の創設者で、建築家の馬岩松(マ・ヤンソン)が2018年に制作した《Tunnel of light(光のトンネル)》があります。年間30万人もの来場者があるという人気スポットです。

MADアーキテクツ《光のトンネル》

MADアーキテクツ《光のトンネル》エリアマップ

MADアーキテクツ《光のトンネル》

MADアーキテクツ《光のトンネル》ドローイング

MADアーキテクツ《光のトンネル》

《光のトンネル》エントランス施設付近

同作品は、清津峡渓谷トンネルをアート作品として改修した壮大な作品です。マ・ヤンソンは、全長750mのトンネルを、外界から遮断された”潜水艦”に見立てました。外部を望む”潜望鏡”として、途中に用意した見晴らし所と、トンネル終点のパノラマステーションで作品を展開。自然の5大要素である、木・土・金・火・水を利用しながら、歴史あるトンネルを建築的な空間へと変容させています(後年にエントランス施設などの追設あり)。

なお、トンネルの終点に用意された”水”の情景「ライトケーブ(光の洞窟)」は、NHK-Eテレの番組「日曜美術館」で今年1月に新春スペシャルとして放送された回「#アートシェア2022」の収録会場となりました。

MADアーキテクツ《光のトンネル》

エントランス施設 “木”「ペリスコープ(潜望鏡)」 Photo by Nacasa & Partners

MADアーキテクツ《光のトンネル》

“火”「しずく」 ©︎cookies

MADアーキテクツ《光のトンネル》

《光のトンネル》内「しずく」の写り込み Photo by Nacasa & Partners

MADアーキテクツ《光のトンネル》

2018年に第2見晴所に設置されたトイレ「見えない泡」

MADアーキテクツ《光のトンネル》

「ライトケーブ(光の洞窟)」 Photo by YUUKI TADOKORO

MADアーキテクツ《光のトンネル》

「ライトケーブ(光の洞窟)」晩秋 Courtesy of Tokamachi Tourist Association

MADアーキテクツ《光のトンネル》

「ライトケーブ(光の洞窟)」夏の様子 Photo by Koji Nakao

MAD Architects プロフィール

2004年に中国出身の建築家、マ・ヤンソンによって設立され、ダン・チュン(中国人)と早野洋介(日本人)の3名にて運営される建築事務所。北京、ロサンゼルス、ローマに事務所を構える。東洋的自然観を基に現代社会における新しい建築と都市の在り方の発展に取組み、人々の感情を中心に据えた未来都市「山水都市」のコンセプトを核とし、人と都市と環境との新たな関係性の創出に専心している。

MAD Architects Website
http://www.i-mad.com/

《光のトンネル》作品詳細
https://www.echigo-tsumari.jp/art/artwork/periscopelight_cave/

このほど、MADアーキテクツの作品《光のトンネル》にて撮影された、特別映像「A Voyage to Ma Yansong MAD’s Tunnel of Light」が、8月10日(水)20時よりYouTubeにてライブ配信されます。

約1時間の映像には、作家のほか、作品の裏側までよく知る関係者が登壇。まず、マ・ヤンソン氏と、「大地の芸術祭」総合ディレクターである北川フラム氏による対談からスタート。《光のトンネル》誕生の背景などを両氏が振り返り、作品について語られます。

さらに、MADアーキテクツの共同主宰者である早野洋介氏による、作品に関する2つの対談も併せて配信。1つは、プロジェクトの協力者で、テクニカルディレクターの瀬戸 聡氏と、《光のトンネル》完成に至る舞台裏や、技術的な課題などをあらためて紐解いていきます。もう1つは、東北大学助教授の市川紘司氏と対談。《光のトンネル》での空間体験について語られます。
地元・越後妻有の美しい里山の風景や、《光のトンネル》の内部を撮りおろした映像も見どころです。

「A Voyage to Ma Yansong MAD’s Tunnel of Light」

配信予定日:2022年8月10日(水)20時
視聴料金:無料(予約不要)
配信URL:以下のURLよりライブ配信(後日にアーカイブを予定)
MAD Architects YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=pOjxwFXeXAE

構成
・「光のトンネルはいかにして生まれたか」
マ・ヤンソン(MAD Architects)× 北川フラム(アートフロントギャラリー)
・「光のトンネルの改修プロジェクト」
早野洋介(MAD Architects)× 瀬戸智(グリーンシグマ取締役、技術総監)
・「光のトンネルの建築的な意義とは」
早野洋介(MAD Architects)× 市川紘司(東北大学大学院工学研究科助教、建築史・建築論)

スピーカー各氏プロフィール

馬岩松(マ・ヤンソン / Ma Yansong))
1975年中国生まれ(在住)。MAD Architectsの創設者として、建築を通して社会、都市、環境の新しいバランスを生み出すというビジョンのもと、さまざまなスケールのデザインをリードしている。デザイン活動と並行し、国内外の個展や出版物、アート作品を通じて、都市や建築の文化的価値を探求。
主な受賞に、2010年「RIBAインターナショナル・フェローシップ」受賞。2014年には世界経済フォーラムより「ヤング・グローバル・リーダーズ(YGL)」を贈賞されている。

早野洋介
MAD Architects共同主宰
1977年愛知県生まれ。2000年早稲田大学理工学部材料工学科卒業、2001年早稲田大学芸術学校卒業後、2003年ロンドンAAスクールで建築学修士号を取得。ザハ・ハディド事務所を経て、2004年よりマ・ヤンソン(馬岩松)、ダン・チュン(党群)と共に、中国・北京を拠点とするMAD Architectsを共同主宰。
東洋の思想を取り入れ、建築の未来を模索し、人と自然、環境との情緒的関係を創造し、建築文化の在り方を探求している。
東京大学、早稲田大学芸術学校にて非常勤講師を務め、ロンドンAAスクールにて外部有識者審査員を務める。代表作に「Tunnel of Light」(新潟)、アブソリュート・タワー(トロント)、ハルビン・オペラハウス(ハルビン)など。

瀬戸 智
テクニカルディレクター、グリーンシグマ所属
1967年、新潟県新潟市生まれ。1990年に新潟大学工学部建築学科卒業後、グリーンシグマに入社。一級建築士、ヘリテージマネージャー、建設部門:都市及び地方計画の技術士を保有し、建築設計のほかに歴史的建造物や史跡・名勝など文化財に関する調査・設計も手掛ける。
代表的な仕事として、越後ワイナリー・レストラン設計、尾瀬沼ビジターセンター設計、新潟市文化財「旧小澤家住宅」整備、国史跡「旧関山宝蔵院庭園」保存修復などがある。

市川紘司
建築史家、東北大学大学院工学研究科助教
1985年生まれ。建築史家。博士(工学)。東北大学大学院工学研究科助教。桑沢デザイン研究所非常勤講師。東京藝術大学美術学部建築科教育研究助手、明治大学理工学部建築学科助教を経て、2013年より現職。
2015年に中国政府奨学金留学生として清華大学建築学院留学。著書に『天安門広場──中国国民広場の空間史』(筑摩書房、2022年日本建築学会著作賞受賞)など。翻訳書に王澍『家をつくる』(みすず書房、共訳)などがある。

北川フラム
「大地の芸術祭」総合ディレクター、アートフロントギャラリー代表
1946年新潟県高田市(現上越市)生まれ。東京芸術大学美術学部卒業(仏教彫刻史)。アートによる地域づくりの実践として「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(2000~)、「瀬戸内国際芸術祭」(2010~)、
「房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス」(2014、2021)、「北アルプス国際芸術祭」(2017、2021)、「奥能登国際芸術祭」(2017、2021)で総合ディレクターを務める。
主な受賞に、2003年フランス芸術文化勲章シュヴァリエ、ポーランド文化勲章、2012年オーストラリア名誉勲章・オフィサー、2017年度朝日賞、2018年度文化功労者。2019年イーハトーブ賞などがある。

なお、本配信イベントは、マ・ヤンソン著+MADアーキテクツ編による書籍『光のトンネル』の刊行を記念して開催されます。

MADアーキテクツ編『光のトンネル』

馬岩松 著 / MADアーキテクツ編『光のトンネル』表紙(帯付き)現代企画室 2021年11月刊(書籍詳細はこちら

MADアーキテクツ編『光のトンネル』

『光のトンネル』見開き

MADアーキテクツ編『光のトンネル』

『光のトンネル』見開き

MADアーキテクツ編『光のトンネル』

『光のトンネル』裏表紙(帯付き)

本稿の画像は全て、アートフロントギャラリー提供(1枚目の画像:「ライトケーブ(光の洞窟)」冬景色 Courtesy of Tokamachi Tourist Association)

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