安藤忠雄建築〈TIME’S〉を都市型建築文化拠点へ。「京都建築センター」への支援を求めるクラファンが始動 - TECTURE MAG(テクチャーマガジン) | 空間デザイン・建築メディア
安藤忠雄建築〈TIME’S〉を都市型建築文化拠点へ。「京都建築センター」への支援を求めるクラファンが始動

安藤忠雄建築〈TIME’S〉を都市型建築文化拠点へ。「京都建築センター」への支援を求めるクラファンが始動

CULTURE

安藤忠雄の設計で知られる京都・高瀬川沿いの旧商業施設〈TIME’S(タイムズビル)〉[*]を、新たな建築文化拠点「京都建築センター」としてに再生することを目指したプロジェクトが始動、実現へ向けた支援を募るクラウドファンディング(以下、クラファン)がMOTION GALLERYにて開始されました。

本プロジェクトを立ち上げ、クラファンを行うのは、京都建築祭・神戸建築祭・東京建築祭の各事務局を担う合同会社まいまい。京都市左京区にて「けんちくセンターCoAK」を2024年より運営する、川勝真一氏(一般社団法人建築センターCoAK代表)が参画しているほか、第1期竣工当時は商業施設だった〈TIME’S〉を「京都建築センター」へと転用する空間設計を、MIDW architects(服部大祐+服部さおり)と、studio arche(甲斐貴大)が担当。2026年8月のプレオープン、9月のグランドオープンを目指しています。

安藤忠雄〈TIME'S(タイムズビル)〉

〈TIME’S〉外観(画像提供:まいまい)

*.TIME’S(タイムズビル):安藤忠雄建築研究所の設計により、1984年に第1期竣工、1991年に第2期(TIME’S II)竣工。一時期はテナント撤退により閉鎖されていた

講演会や建築ツアーなど多彩なリターン

本クラファンでは、リターンも各種用意され、青木 淳、乾 久美子、島田 陽、魚谷繁礼といった京都にゆかりのある建築家によるガイドツアーなどを予定。なお、同プロジェクトの主催者コメントには、「リターンはすべて「京都建築センター」実現を前提としており、仮に目標金額に達しなかった場合でも自己資金を持ち出し、建築センターを設立する覚悟」であるとのこと。

主なリターン

・「京都建築センター」オープン記念 安藤忠雄スペシャルトークイベント招待
・「安藤忠雄とは誰か?」三宅理一(建築史家。谷口吉郎・吉生記念金沢建築館館長)特別レクチャー
・京都建築センター設計者といく〈TIME’S〉特別ツアー
・建築家・青木 淳といく「京都市京セラ美術館」特別ツアー
・建築家・乾 久美子& 島田 陽といく「京都市立芸術大学」キャンパス特別ツアー
・建築家・魚谷繁礼と、通常非公開の作品2件を特別見学ツアー

※金額は本プロジェクトクラファンページを参照

京都市京セラ美術館 館長・青木淳氏インタビュー

青木 淳氏(京都市京セラ美術館でのインタビュー収録時・2023年5月撮影 Photo: TEAM TECTURE MAG)

「京都建築センター」運営計画概要

・建築ツーリズム:「京都へ行くなら、建築ツアー」を新たな旅の定番に。収益を貴重な建築の維持管理へ還元する循環を目指す
・ギャラリー&ショップ:建築専門の企画展、書籍やグッズ。名作〈TIME’S〉自体が体験型の展示物に
・ライブラリー:京都ゆかりの建築家・建築史家が選ぶ「建築を楽しむ本棚」
・建築ラーニング:建築の魅力を「伝える人」を育てる学びとガイド実践の場、メンバーシップ・プログラム
・「京都モダン建築祭」の特設拠点:年に1度の建築祭と、日常的に街に根づく場の連携

 

「京都建築文化センター」クラファン

ライブラリー「建築を楽しむ本棚」協力建築家(安藤忠雄、伊東豊雄、青木 淳、岸 和郎、北山 恒、乾 久美子、島田 陽、大西麻貴+百田有希 / o+h、榊田倫之)

 

応援メッセージ

笠原一人氏(建築史家、京都工芸繊維大学准教授)
アメリカのシカゴ、オランダのアムステルダム、オーストリアのウィーンなど、名建築が集積している街には、必ずと言ってよいほど、建築センターが存在しています。展覧会や建築ツアーなどを開催しながら、その街の建築の情報を発信しています。
京都には、神社仏閣などの古建築のみならず、明治以降に建設された近現代建築についても、名建築がひしめき合っています。そんな建築に親しむことは、街の歴史を学び、人々の生活を知り、文化を広く深く理解することをもたらします。
その拠点が、世界的な建築家・安藤忠雄さんの超名作、TIME’Sビルの中に誕生するのです。近年始まった京都モダン建築祭の常設化を目指す試みでもあります。ぜひ、ご支援をよろしくお願いいたします。

 

倉方俊輔氏(建築史家、東京建築祭実行委員長)
「建築センター」という言葉は、国内ではまだ馴染みが薄いものです。しかし諸外国の大都市には、地域の建築資産を研究し、平明で奥深い展示やガイドツアーを通じて居住環境の向上に資する機構があります。ウィーン、コペンハーゲン、ロッテルダム、モントリオール、シカゴなど、いずれも、まちに根を張る文化として育まれてきました。日本にこそ、こうした場が必要だと、私はずっと感じてきました。それを民間の手で、まずやってみる。関係者の覚悟に強く共感します。安藤忠雄さんの名作「TIME’S」を舞台に、京都の街の中心から踏み出されるこの一歩を、心から応援しています。

 

『日本初、都市の中心で建築文化を発信する「京都建築センター」実現に向けて』クラファンページ
https://motion-gallery.net/projects/archicenter

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