インターオフィス(代表取締役社長:寺田尚樹)の福岡支店・ショールームが10月19日にオープン、商品を展示した状態での内外観写真が公開されました。
同社のプレスリリースなどによれば、1-2階をあわせて81.83m²の新ショールームでは、取り扱いブランドを一堂に取り揃えるのではなく、4mの天井高を活かし、インターオフィスの「ショーケース」という位置付けに。取り扱いブランドを単独で順次紹介し、展開していく計画です。
第一弾の「ショーケース」では、ニューノルディックデザインを牽引するブランド、デンマークのMuuto(ムート)をピックアップ。伝統的なスカンジナビアデザインの美しさ、機能性、クラフトマンシップに根ざしながらも、先進的な素材や技術、大胆な発想力で、家具や照明、インテリア雑貨まで幅広いコレクションを誇り、スカンジナビアデザインに新風を巻き起こしているブランドです。展示では、Muutoのブランドコンセプトやフィロソフィーなどもあわせて紹介しています。
ショールームの設計は、プレイベントのウェビナーにも登壇している、ケース・リアル(CASE-REAL)の二俣公一氏が担当しました。
二俣公一(ふたつまた こういち)氏 プロフィール
空間・プロダクトデザイナー。
1975年鹿児島県生まれ。大学で建築を学び、卒業後すぐに自身の活動を開始。現在は、福岡と東京を拠点に空間設計を軸とするケース・ リアル (CASE-REAL)と、プロダクトデザインに特化した二俣スタジオ (KOICHI FUTATSUMATA STUDIO)の2事務所を両主宰。国内外でインテリア・建築から家具・プロダクトに至るまで多岐にわたるデザインを手がける。2021年より神戸芸術工科大学 客員教授を務める。CASE-REAL Website
http://www.casereal.com/
KOICHI FUTATSUMATA STUDIO Website
http://www.futatsumata.com/
新ショールームの特徴の1つが、約40m²が2フロアという床面積に比べ、天井高が4mと高い空間であること。これは設計当初から企図していたもので、床面積よりも空間の質を優先しているとのこと。
インターオフィスを率いる寺田尚樹氏は、今回の福岡支店・ショールームのオープンにあたり、次のようにコメントしています。
インターオフィス福岡支店・ショールームコンセプト
私たちにとって、デザインに関心が高く、また住環境にも恵まれた都市である福岡に拠点を持つことは永年の夢でした。成熟した福岡のマーケットに、私たちの提唱するハイクオリティーな家具と空間によるハイクオリティーなライフスタイルの提案で、チャレンジしたいと考えていたからです。
その夢を叶えるべく、今回は福岡で活躍する二俣公一さんとコラボレートすることにしました。二俣さんは、建築のみならず、インテリア、家具、プロダクトのデザインを精力的に行い、デザインの境界を超えた幅広い活動をされています。私たちの考える空間もまさに同じで、マクロな空間からミクロなプロダクトまでスケールを超えてトータルでデザインをし、提案すべきだと考えています。こういったことを二俣さんと議論するうち、意気投合して今回のコラボレーションが実現しました。このショールームは、敢えて家具のショールームとしては極小のワンフロア約40m²の2階建て、合計約80m²の空間とし、ショールームというよりも「ショーケース」と位置付け、コンパクトながらも家具やプロダクトと空間が渾然一体となった密度の高い空間づくりを目指しました。
コンパクトな空間での家具の展示は、展示空間の広さが実際の住宅のリビングやダイニングルーム、あるいはオフィスのミーティングルームと近い広さに設定できるので、展示されているソファーやダイニングテーブルのスケール感を見誤ることがないという利点があると考えました。また、コンパクトな空間だからこそ、多くのブランドを一堂に紹介するのではなく、単一のブランドに絞った展示を行い、そのブランドのコンセプトやフィロソフィーを紹介することが可能です。
その試みとして、ニューノルディックの旗手、デンマークのMuuto(ムート)の展示からスタートします。そしてもう1点、空間的特徴として、部屋の広さに比べ天井高が高いことです。これは二俣さんが設計当初から企図していたもので、床面積よりも空間の質を優先するというコンセプトのもと、天井高が4メートルに設定されています。日常の住環境に近い平面積に対して”抜け感”のある、非日常的な4メートルの天井高が、ショーケースとしてどのような効果がもたらされるか楽しみです。
寺田尚樹氏(同社代表取締役社長)
寺田尚樹(てらだ なおき)氏 プロフィール
1967年大阪生まれ。1989年明治大学工学部建築学科卒業。1994年英国建築家協会建築学校(AAスクール)ディプロマコース修了。帰国後、建築やプロダクトのほか、ブランドのプロデュース、ディレクションを行う。2003年、有限会社テラダデザイン一級建築事務所設立。2011年にプロダクトブランド「テラダモケイ」、「15.0%」、2015年、「i+」を立ち上げる。2014年より株式会社インターオフィス取締役、現在、インターオフィス代表取締役社長。
inter office Website
https://www.interoffice.co.jp/
Muuto(ムート)について
ピーター・ボーネン(Peter Bonnén)と クリスチャン・ビエ(Kristian Byrge)の両氏によって、2006年にデンマークの首都コペンハーゲンで創立されたブランド。Muuto(ムート)とは、フィンランド語で「新たな視点」を意味する”muutos”に由来する。スカンジナビアデザインに新しい考え方を取り入れたMuutoは、トーマス・ベンゼン(Thomas Bentzen)、アンデルセン&ヴォル(Anderssen&Voll)、セシリエ・マンツ(Cecilie Manz)、ハッリ・コスキネン(Harri Koskinen)ら、国際的に活躍しているデザイナーを積極的に起用し、これまでにないスカンジナビアデザインを志向し、国際的に高い評価を得ている。
Muuto Website
https://www.muuto.com/
1975年創業、ヨーロッパの高品質な家具の輸入販売からスペースデザインまでトータルで手がけるインターオフィスは、これまで本社を構える東京にて「より良いデザインを提案することによって、より良い生活を提供すること」をミッションに掲げ、事業を展開してきました。
今年9月1日に発表されていた、福岡支店・ショールームの開設は、1994年の大阪支店・ショールーム開設に次ぐ拠点であり、今後は九州エリアでの事業拡大を図る計画です。
所在地:福岡県福岡市中央区警固1-4-24 STAGE1 kego(Google Map)
営業時間:10:00-18:00
休業日:土日曜、祝日
※利用は予約制(TEL.092-406-6027)
フロア面積:81.83m²
業務開始日:2022年10月19日
インターオフィス(inter office)ニュースリリース(2022年11月8日)
https://www.interoffice.co.jp/news/2022/11/08111604/