住宅設備・建材メーカーの業界最大手、LIXILが、炭素繊維強化樹脂(CFRP)の複合化技術「FORCE CARBON」のティザーサイトを立ち上げ、2月1日に公開しました。
昨年12月21日に発表していた、炭素繊維強化プラスチックを使用した製品の開発を本格化していくもの。
「FORCE CARBON」とは、軽量でありながらも高い強度を併せ持つCFRPを、他の素材と最適な構成で複合する技術の名称です。
窓サッシを核に同社の主要商品ラインアップを展開するLIXIL Housing Technology(LHT)による素材と製品開発から生み出されたもので、CFRPの軽量、高強度、高断熱性、高耐久性などの素材としての優位性に着目し、長年にわたって育まれてきた技術力を礎に、LIXIL独自の新技術を確立したとのこと。
「FORCE CARBON」の技術を用いることで、住宅性能を向上させるほか、高い強度により、これまで実現が難しかった極限まで無駄を削ぎ落した、美しく洗練されたデザインの製品開発が可能となります。
また、CFRPを使用することで、製品全体の材料使用量を減らし、軽量化を図ることで、輸送時の環境負荷の低減や施工時の作業効率の向上にもつながります。
LIXILではすでに、CFRPとアルミの複合材スリーブを使用したフレームを採用し、長くノイズレスなデザインを実現した「プラスG ロングアーチ」や、CFRPを使用することで柱がなくても自立し、光、影、気配といったニュアンスを演出できる「パーテーションConcept F」など、従来の材料では実現できなかった高い性能とデザイン性を兼ね備えた製品を提供しています(下の画)。
今後は、サッシ、玄関ドア、エクステリア、インテリア建材、ビル建材などでCFRPを使用することで、これまでにない製品を開発し、次世代の建材を提案していく計画です。
また、将来的には、住宅産業に関わる企業との連携を図り、従前にない革新的な住環境や街づくりにCFRPを使用する新技術を応用していくことを目指しているとのこと(2023年2月1日プレスリリースより)。
「FORCE CARBON」ティザーサイト
https://www.lixil.co.jp/lineup/s/forcecarbon/