国土交通省は、建築分野における生産性向上に向けて、設計・施工等のプロセスを横断してBIMを活用する試行的な建築プロジェクトにおけるBIM導入の効果等を検証する取り組みとして、「BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業」の提案を4月から6月にかけて募集、評価結果として8案の採択を決定したことを発表しました(2020年6月30日)。
国土交通省 報道発表資料(令和2年4月23日)
「令和2年度 BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業」の提案募集を開始
~BIM導入のメリットの検証等に試行的に取り組む民間事業者等を支援します!~」
https://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000830.html
採択事業概要一覧(応募受付順)
1.RC造及びS造のプロジェクトにおけるBIM活用の効果検証・課題分析
株式会社竹中工務店
2.エービーシー商会新本社ビルにおける、建物運用・維持管理段階でのBIM活用効果検証・課題分析
株式会社安井建築設計事務所、日本管財株式会社、株式会社エービーシー商会
3.BIMを活用した不動産プラットフォームの構築による既存オフィスビルの施設維持管理の高度化と生産性向上
東京オペラシティビル株式会社、プロパティデータバンク株式会社
4.維持管理BIM作成業務等に関する効果検証・課題分析
前田建設工業株式会社、株式会社荒井商店
5.建物のライフサイクルを通した発注者によるBIM活用の有効性検証
日建設計コンストラクション・マネジメント株式会社
6.Life Cycle BIM
株式会社日建設計、清水建設株式会社
7.新菱冷熱工業株式会社中央研究所新築計画における建物のライフサイクルにわたるBIM活用の効果検証と課題分析(ステージS2~S4)
新菱冷熱工業株式会社
8.病院実例における維持管理までのワークフローを含めた効率的なBIM活用の検証
株式会社久米設計
選定された8案に対し、国が当該検証等に要する費用の一部を補助します。
上記の発表と同時に開設された令和2年度採択事業のホームページにて、各採択事業の詳細もPDFで公開しています。(jk)