マレーシア・クアラルンプールの中心部の新たなランドマークとなる、超高層の大型プロジェクト〈8 Conlay〉の事業者が、2021年にオープン予定の飲食店街(Platter)に出店する事業者を、マレーシアを含む全世界の中小企業を対象に募集、認定者を支援する「Platter Accelerator」プログラムを7月下旬より開始したことを発表しました(KSK Land Sdn Bhd 2020年8月18日プレスリリース)。
〈8 Conlay〉の敷地は、クアラルンプールの中心部、KLCCエリアの一等地。主に3つの高層タワーで構成され、ドイツの5つ星高級ホテルであるケンピンスキーホテル、長期滞在用のサービスアパートメント〈YOO8 by Kempinski〉が入居します。
このうち、Platter(飲食店街)は、敷地内の4階建のファッションモールのリテール(小売店舗)エリアに配置され、マレーシアでは初の体験型ダイニング・ホールとなる予定です。
今回の「Platter Accelerator」プログラムは、地元マレーシアを含む世界中の飲食業界の中小企業を対象とし、10万リンギットまでの金銭サポート、技術的支援、〈8 Conlay〉のリテール・ライフスタイル・セクション内のPlatterにおけるスペースが提供されます。
また、KSK Landがさまざまな業界から実績ある専門家をメンターを揃え、マーケティングやブランディングについて指導するだけでなく、事業を成長させていく上での課題を指摘し、フランチャイズモデル、信用を得られる資金計画の作成方法などについてもサポートします。
応募資格は、英語での応対ができること、業務経験が最低2年あること、損益計算書が赤字でないこと、事業成長の可能性を示せるなどの条件があります。さらには、Platterのストーリーを具現化でき、かつ創造性や気概で現状を変えようとする料理コンセプトを提示することも必要とのことです。(en)
ジョアンヌ・クア(KSK Land マネージング・ディレクター・KSK GroupのCEO)コメント:
「このユニークなプログラムはマレーシアはもちろん、日本を含めた世界へ向けてドアを開いています。マレーシアは非常に多くの長期滞在型観光者を持ち、日本食も非常に人気な場所なので、日本からの応募にも期待を寄せています。
今回のプロジェクトの目的は、マレーシアの首都クアラルンプールでレストラン経営をしたいと熱望する意欲と多様性をもつ人材の後ろ押しをすることです。当社は飲食の分野における若い経営者同士が国境と業種の壁を超えて協業することをサポートし、実現させたいと思っています。この支援プログラムはマレーシアでは初めての試みです。
出店場所となるPlatterの基本理念として、一体感を共有したいと思っています。Platterは、世界中のクリエイターが一緒になって、意義や情熱を伝え合える体験を創造する場を目指します。8 Conlayが常にそうであったように、Platterが調理の技術や体験における、未来の開拓者の舞台になるのです」
8 Conlay 公式ウェブサイト
https://www.8conlay.com/
【TECTURE MAG】2020/08/25掲載
“YOO8 by Kempinski” and “8 Conlay” / Hud Bakar, YOO & Steve Leung, Kelly Hoppen MBE
世界一高いスパイラルツイン住宅タワー
https://mag.tecture.jp/project/20200825-yoo8bykempinski-8conlay/