BUSINESS

Relationship between architecture and money

コミュニティデザイナーの山崎 亮氏、建築家の谷尻 誠氏と「建築とお金の関係」をおおいに語る

BUSINESS2020.12.18

コミュニティデザイナーの山崎 亮氏(studio-L代表)が2020年8月から始めている自身のYouTubeチャンネルで、建築家の谷尻 誠氏との対談がアップされています。

対談のテーマは、「資産運用」について。
谷尻氏が今年につくった自邸を見学して刺激を受けたという山崎氏が、「お金の流れや仕組み」「建築とお金の関係」を話題にして対談を始めます。

【対談01】谷尻誠さん、建築家は資産運用の話が嫌いなんですか?(その1)

谷尻氏は「もともとは、プロジェクトを提示された予算の中でどうやるか」と考えていたものの、「自分たちも〈社食堂〉などを運営するようになって、コストバランスとデザインをどううまく折り合いを付けるのは大事なことと思うようになり、提案を少しずつできるようになった」と語ります。

【対談02】谷尻誠さん、建築家は資産運用の話が嫌いなんですか?(その2)

続く【対談02】で山崎氏は、谷尻氏が自邸をつくることになった背景を訪ねます。

敷地探しの経験から「これから人が働かない社会ができていくときに、家が働けばいい」と考えるに至った経緯を谷尻氏は語ります。

谷尻邸のヴィンテージ家具に興味をそそられた山崎氏は、家具のコレクションが持つ意味についても質問。
谷尻氏は「もともとヴィンテージ家具が好きだし、使って楽しみながら価値が下がらないことが大事。資産運用のよう」という視点を明かしました。

さらに「お金の話をすると“金の亡者”的な言われ方をするのは、建築業界特有のもの?」と山崎氏は投げかけます。

谷尻氏は「お金の仕組みが分かっていなければ、『予算をもっと出して』とお願いする建築家にしかならない。踏み込んで提案できるほうが、建築家としての信頼が高くなるのではないか。もっと稼げる建築家を増やしたい」と語ります。

そのほか動画では、谷尻氏が「ちゃんと売れているバンドマンになりたい」と語る真意なども説明されます。

建築設計業界では、表立ってはあまり語られることのない建築とお金の話。
とはいえ、建築が求められる社会背景をふまえて、ビジネス視点でも建築を考えることを促されます。

TECTURE MAG では今後「稼ぐ建築」について、さらに掘り下げて紹介する予定です。
どうぞお楽しみに!


今回紹介した、山崎氏のYouTubeチャンネルはこちら。
https://www.youtube.com/channel/UCSSZ5Exk8hv7mDTuJKU2hbQ

以前からやってみたいと思っていたYouTubeを始めることにしました。「コミュニティデザインについて考えていること」、「気に入った書籍やガジェットの紹介」など、しゃべる日記のような感じでお伝えしたいと思っています。
─「はじめまして」より

なお、山崎氏はYouTubeをはじめる前に「note」で、YouTube配信にあたって検討している内容をまとめていました。

YouTubeについて(その1)

YouTubeについて(その2)

山崎氏はYouTubeについて(その1)に、「そのとき話をしたいなと思う人と二人で話をする動画をアップしてみたいな、と思います」と書いており、その1つが谷尻氏との対談、というわけです。
文章だけでは感じにくい対話者同士の距離感が伝わってきて、動画コンテンツの特徴が活かされています。

上記のnoteには、山崎氏がほかのYouTube動画を多数視聴したうえで、自身のフィールドと掛け合わせて方向性やコンテンツの種類、まとめ方で考えられていることが詳しく書かれています。
これからYouTube配信をはじめようという人にとっても、おおいに参考になりそうです。
(jk)

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