荒川修作＋マドリン・ギンズ〈三鷹天命反転住宅〉がテレワークプランを開始

芸術家で建築家の荒川修作（1936-2010）と、パートナーのマドリン・ギンズ（1941-2014 / Madeline Gins）の2人が設計し、つくりあげたことで知られる、東京都三鷹市にある集合住宅〈三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー〉が、9戸のうち1室をテレワークの場として貸し出す1日貸しのプランを開始しています。

三鷹天命反転住宅・テレワークプラン 外観を除くイメージ / Photographs: © 2005 Estate of Madeline Gins.  Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins.

〈三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー〉外観
photo by Masataka Nakano, courtesy of Arakawa+Gins Tokyo Office

〈三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller〉とは：
荒川修作とマドリン・ギンズによる、世界で最初に完成した「死なないための住宅」で、完成は2005年。3棟・全9戸から成り、内外装に14色の鮮やかな色が施され、東京西郊外の三鷹市のランドマーク的存在となっている。国内からの見学希望者も多数。
色の組合せも1部屋ごとに異なり、用いられているマテリアルもさまざま。さらに室内の床面も、部屋によっては、通常の住宅のように平らではないフロアがあったり、凹凸が施されているのも大きな特徴。照明器具のスイッチの取り付け位置にも意図的に高低差がある。このようなさまざまな仕掛けが、訪れた人の身体感覚を揺さぶり、人間の持つ可能性に気づかせてくれる空間となっている。
現在は一部を賃貸住宅として、また一部は教育・文化プログラムを発信する場として、荒川修作＋マドリン・ギンズ東事務所（株式会社コーデノロジスト）が管理・運営を行っている。

テレワークプラン概要：
荒川修作＋マドリン・ギンズの作った「死なないための住宅」に身を置いて、凝り固まった頭をほぐし、独創的なアイデアを生み出しましょう。お一人だけでなくチームでのミーティングルームとしてのご利用も可能です。闊達なディスカッションを行うことで新しい解決方法が導き出せるかもしれません。デコボコの床や球体のお部屋など、唯一無二の体験を誘うお部屋は考え方次第でさまざまなスタイルでの働き方を可能にします。そのほか、ご希望のお客様には、担当学芸員によるミニガイド付き。新たな気づきの中で思わぬアイデアが生まれるかもしれません。新しい働き方が求められる今、自由な発想のもと三鷹天命反転住宅でテレワークを！

〈三鷹天命反転住宅〉テレワークプラン

サービス開始：2021年3月16日
利用日時：平日火曜〜金曜
利用時間：11:00-17:00
利用人数：最大4名
設備：インターネット環境（無線LAN）、エアコン、電気ポット、インスタントコーヒー / 紅茶、ミネラルウォーター、使い捨てスリッパ、ペーパータオル
オプション：担当者による三鷹天命反転住宅ミニガイド15分（希望者のみ）
料金：通常11,000円 / 1日あたり
期間限定価格：6,600 円（※4月30日までの予約確定者に限る）
対象の部屋：302号室もしくは303号室
302号室：2LDK（52.38m²）
303号室：3LDK（60.36m²）
用途＞
※本サービスはテレワーク、会議室利用を目的とし、集客を目的としたイベント利用は不可
本件問合せ先：荒川修作＋マドリン・ギンズ東京事務所（株式会社コーデノロジスト / 三鷹天命反転住宅101）
予約・詳細
http://www.rdloftsmitaka.com/remotework/

〈三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー〉
所在地：東京都三鷹市大沢2-2-8（Google Map）
主要用途：共同住宅
建築設計：荒川修作＋マドリン・ギンズ、安井建築設計事務所
施工：竹中工務店
竣工：2005年10月
構造：壁式プレキャストコンクリート造、鉄骨コンクリート 造一部鉄骨造
建築面積：260.61m²
延べ床面積：761.46m²

# ARAKAWA + GINS Tokyo Office YouTube公式チャンネル「三鷹天命反転住宅 バーチャルツアー / Virtual tour of Reversible Destiny Lofts」（2020/07/15）

公式ウェブサイト
http://www.rdloftsmitaka.com/