神奈川大学に来春、建築学部(Faculty of Architecture and Building Engineering)」が開設されます。
既設の工学部建築学科の教育プログラムを発展的に改組転換し、設置するもので、すでに、新しく教員・教授として招かれる専門領域の諸氏が自身のSNSでも就任を公表するなど、注目されている学部開設です。
文系にも理系にも開かれた建築学部として、入学定員数も200名に増。2学系5コース制を設置し、高度な専門性を身につけた「建築の専門家」を横浜の地で養成することを目指すとのこと(同大学発表・プレスリリースより)。
学系としては「建築学系」「都市生活学系」の2種があり、学部2年次の後学期で5つのコースに分かれます。
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建築学系 構造コース
・建築学系 環境コース
・建築学系 都市生活学系 デザインコース
・都市生活学系 住生活創造コース
・都市生活学系 まち再生コース
所定の単位修得または学部の卒業によって受験資格が得られる資格(実務経験が必要とされる場合あり):1級建築士[*1]/ 2級建築士 / 1級・2級建設機械施工技士 / 1級・2級造園施工管理技士 / コンクリート診断士 / 労働安全コンサルタント / 労働衛生コンサルタント / 作業環境測定士 / 再開発プランナー
*1.大学院で所定の科目を履修すれば、最大2年間の実務経験として認められる
さらに、興味や将来のキャリアに合わせて、コース横断で自由に選択できる科目群(環境共生 / 防災まちづくり / アート / ものづくり / 建築生産 / リノベーション)を用意。プログラム修了者には認定証を授与する予定しています。
各コースの主な教員(大学パンフレットより抜粋):
構造コース:島崎和司、趙 衍剛、藤田正則
環境コース:岩本靜男、安田洋介
デザインコース:内田青蔵、曽我部昌史、中井邦夫、六角美瑠
住生活創造コース:鈴木信弘
まち再生コース:高橋寿太郎、野村和宣、山家京子
例えば、ケーキを食べるなら、あなたは誰と、どんな場所で食べたいですか。
どんな音を聞きながら、どんな景色を見ながら食べたいでしょうか?ケーキを食べる楽しさとは、ケーキの味や美しさだけではなく、食べる場所の雰囲気や音、風景、さらにはその場にいる人々の雰囲気に至るまで、それらぜんぶがつくり上げているのです。
神奈川大学建築学部が考える「建築」とは、いわばこのケーキとそれを取り巻く様々な事柄や空間のように、人々の暮らしひとつひとつの場面をかたちづくるもの、環境のすべてです。
こう考えると、建築人には、人々に寄り添い、問題の本質を洞察する力が強く求められることがわかります。つまり、世の中のあらゆる人、モノ、コト「ぜんぶ」について、さまざまな視点、過去、現在、未来、あらゆる角度から観察し、発見や気づきを得る力、そしてそれらが生活や環境に与える影響を隅々まで考察し、全体像をデザインする力がとても大切です。
神奈川大学建築学部は、これまでの建築学だけでなく、社会科学、人文科学、芸術学、人間科学、自然科学、応用科学など幅広い分野の知識を取り込み、より包括的な意味での「建築学」を理解し、課題解決能力を修得した、空間、環境、安全性、生活、まちなどに対する専門性と技術を持つ人材を育てます。
建物だけではない、あらゆる視点から、人々の暮らしをより豊かで、楽しく、快適にデザインしていく。そんな「建築」を学ぶ新たな学部が横浜に誕生します。(神奈川大学 建築学部設置準備サイトより)
名称:建築学部 建築学科
開設時期:2022年4月
就学キャンパス:横浜キャンパス(神奈川県横浜市神奈川区六角橋3丁目27-1 / Google Map)
取得学位:学士(建築学)
定員:入学定員200名[*2]収容定員800名
*2.同学部の設置に伴い、2022年度以降の工学部建築学科の学生募集は停止。文部科学省に申請した入学定員増(現145名)認可済み
募集方法:推薦入試、給費生試験(返還不要の奨学金制度)、大学入学共通テスト利用入試、一般入試
建築学部設置準備委員会委員長:内田青蔵教授(現・神奈川大学工学部建築学科教授)
カリキュラムや教員紹介など詳細
https://www.arch2022.kanagawa-u.ac.jp/
#kanagawaunivofficial YouTube「神奈川大学 建築学部 イメージ動画」(2021/07/01)
神奈川大学プレスリリース(2021年7月7日)
https://www.kanagawa-u.ac.jp/pressrelease/details_21932.html