世界各地に20のプレミアブランドを展開するハイアット ホテルズ コーポレーションは、傘下のブランド「アンバウンド コレクション by Hyatt」のホテル[*1]として、中国・北京郊外の延慶区に〈コミューン バイ ザ・グレートウォール(Commune by the great wall)〉を2021年4月17日に開業しました。
「コミューン バイ ザ・グレートウォール」は、かつて「長城コミューン(Great Wall at Shui Guan)」と呼ばれた、万里の長城近くの景勝地に2002年に建てられた計12棟のヴィラから成るホテル群。それぞれの棟(ヴィラ)の設計を、隈 研吾氏、NASCAを率いる古谷誠章氏、坂 茂氏の3氏を含む12名のアジア人建築家が担当し、当時話題となりました。2002年の竣工後は、現代建築の見本市のような景観を呈しています。
「長城コミューン」としては、2002年の「ヴェネツィア・ビエンナーレ」で特別賞を受賞。2005年には、アメリカの雑誌『BusinessWeek(ビジネスウィーク)』に「中国の新しい建築による驚異(New Architectural Wonder of China)」と評されたことも。さらに、2008年に北京で開催された冬季オリンピックでは、PR映像の中にヴィラの1つで隈 研吾氏が設計した〈竹屋 Great (Bamboo) Wall〉が使用されています。
隈氏の〈竹屋〉のほか、古谷氏による〈森林小屋(フォレストハウス)〉[*2]、坂茂(ばん しげる)氏の〈竹の家具の家(BAMBOO FURNITURE HOUSE)〉、中国の建築家・安東(Antonio Ochoa-Piccardo / アントニオ・オチョア)が設計した「紅い家 / 紅房子」こと〈カンチレバーハウス(Cantilever house)〉など。シェアハウス利用を含めると計36を数えるこれらの独立したヴィラが、敷地内に配置されています。スイートを含めた客室数は176。そのほとんどにプライベートテラスが付き、雄大な景色を堪能できます。
*2.NASCAウェブサイトの表記は「水关の家 / Weekend House at Shui-Guan」
〈コミューン バイ ザ・グレートウォール〉のダイニングでは、新鮮な季節の食材を用いて、中国北部の本物の味にこだわった、洗練された中国料理を提供。壮大な景色を味わいながらの食事となります。ヴィラのパーソナルシェフが作るバースデーディナーや万里の長城でのグルメピクニックなど、オーダーメードのプライベートダイニングも用意されています。
このほかに、ラグジュアリーな15のトリートメントルームを備えたスパや、太極拳やヨガなどのマインドフルネスなエクササイズができるフィットネスセンター、キッズクラブも完備。山あいのリゾートホテルとして、ガーデニング、キャンプ、ハイキング、星空観察など、大自然の中で季節ごとのアクティビティも楽しめる、日常の日々を忘れて自然の中に埋没できるリゾートとして、ハイアットが再生します。(en)
ハイアット アジアパシフィック 成長戦略・運営担当プレジデント、ステファン・ホー(Stephen Ho)のコメント:
「中国で『アンバウンド コレクション by Hyatt』ブランドを展開できることを大変うれしく思います。コミューン バイ ザ・グレート ウォールは周囲の美しい自然と現代建築が融合したユニークな隠れ家であり、なによりも中国で最も有名なユネスコ世界遺産の1つ、万里の長城に隣接したストーリー性の高い体験がもたらす非日常へのエスケープとして、お客様にお楽しみいただけることを楽しみにしています」。
コミューン バイ ザ・グレート ウォール総支配人、アイバン・シート(Ivan Seet)のコメント:
「コミューン バイ ザ・グレート ウォールで唯一無二のリトリートをご提供できることになり、胸が高鳴る思いです。世界で最も驚くべき観光地の一つである万里の長城から徒歩圏内にありながら、自分だけのサンクチュアリのようなヴィラで過ごし、雄大な景色に包まれて五感を刺激するアドベンチャーを体験していただきたいと思います」。
「アンバウンド コレクション by Hyatt」について:
独立したホテルを単に取り揃えたコレクションではなく、語るべきストーリーに彩られた唯一無二のホテルを慎重に「キュレーション」したブランド。現代の驚異のような、歴史的な秘宝のような、活力を与える静養のような、筋書の無い非日常に浸る旅を提供する。
https://www.hyatt.com/ja-JP/brands/unbound-collection
〈Commune by the great wall〉Webサイト
http://www.communebythegreatwallhotel.com/