星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」の新しい施設〈界 由布院〉が8月3日に開業しました(星野リゾート プレスリリース)。
施設の設計・デザインを、2021年7月に開業した〈界 別府〉に引き続き、建築家の隈 研吾氏(隈研吾建築都市設計事務所主宰)が担当しています。
〈界 由布院〉の主役は、由布院の原風景のひとつである棚田(たなだ。水が引かれた水田に季節の移ろいが映し出されることを表現した、施設のコンセプトは「棚田暦(たなだごよみ)で憩う宿」。棚田の周りに建物を配置し、ランドスケープを生かしたデザインとなっています。
施設内には、内包する棚田を見下ろせる「棚田テラス」のほか、雄大な由布岳を遠望する大浴場と露天風呂、食事処などが付帯します。
客室数は全45室(和室20室、露天風呂付客室20室、離れ5室)。全6タイプの客室は、その全てが”ご当地部屋”「蛍かごの間」としてデザインされています。
客室では、2タイプの離れ「蛍かごの間」も用意。「棚田離れ」と、くぬぎ林に面した「くぬぎ離れ」です。このうち、「くぬぎ離れ」には湯小屋が付帯します。
照明は、由布院の清らかな水辺に生息する蛍をイメージしてデザインされたオリジナル。あたかも籠の中に蛍が生きているかのように、淡い光が点滅します。
照明のランプシェードと、室内に敷かれた畳には、国東半島で栽培されている希少な七島藺(しちとうい)が使われています。
隈研吾氏コメント:
「〈界 由布院〉の立地は、由布院の中でもとりわけひとつの農村を思わせる、ある意味、由布院の原形のようなところです。今回の宿の主役は、美しい棚田のランドスケープ。どこからでも主役の棚田を感じられるような配置となっています。棚田を通して、全く違う世界に来たのだと感じていただけるかと思います。この棚田を通して、日本の四季を感じとってもらえたら、日本庭園以上の満足を得られるのではないかと思っています。」
用途:旅館
敷地面積:35,562.24m²
建築面積:2,721.80m²
延床面積:4,365.70m²
構造:パブリック棟2階建、客室棟3階建×4棟、離れ平屋建×計5室
所在地:大分県由布市湯布院町川上398番(Google Map)
付帯設備:ロビー、食事処、トラベルライブラリー、ショップ、湯上がり処、大浴場(男女別、露天風呂各1、内風呂各2)、棚田、棚田テラス、朝霧テラス
客室数:45室(和室20室、露天風呂付客室20室、離れ5室)
料金:1泊 35,000円~(2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、夕朝食付)
設計:隈研吾建築都市設計事務所
施工:フジタ・新成建設特定建設工事共同企業体
運営:星野リゾート
開業日:2022年8月3日
公式ウェブサイト
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiyufuin/
星野リゾート プレスリリース(2022年8月2日)
【界 由布院】由布院の原風景を感じる、棚田暦(たなだごよみ)で憩う宿「界 由布院」 2022年8月3日に開業
https://www.atpress.ne.jp/news/320587