京都市中京区にあるISSEY MIYAKE(イッセイ ミヤケ)の旗艦店〈ISSEY MIYAKE KYOTO〉のギャラリー空間・KURA(くら。)にて、展覧会「FORM ―132 5. ISSEY MIYAKEの造形」が6月27日(日)まで開催されています。
「132 5. ISSEY MIYAKE」は、ISSEY MIYAKEが展開するブランドの1つで、未来を見据えた研究開発のもと、2010年秋に誕生しました。店舗の什器の棚に平たい状態で置かれている商品の両肩の部分をつまんで持ち上げると、立体的な衣服が立ち上がるという、その瞬間の驚きは、魔法にかかったかのよう。ブランド名には、一枚の布(1次元)から立体造形(3次元)が生まれ、折りたたむと平面(2次元)になり、身にまとうことで時間や次元を超えた存在(5次元)になるようにとの思いが込められています。
造形的に優れているだけでなく、人が身にまとったときに着こなしやすく、洗濯などのケアもしやすいようにデザインされた、ISSEY MIYAKEのポリシーを表現し続けているプロダクトです。
本展では「132 5. ISSEY MIYAKE」のものづくりを、写真と映像で紹介。造形の美しさを写真家の操上和美氏が撮影し、平面が立体へと変化するリズミカルな映像は、ドローイングアンドマニュアルが制作しています。
会場となる〈ISSEY MIYAKE KYOTO KURA〉は、京都の中心部、柳馬場通い沿いに位置し、2階建ての京町家を改修し、2018年にオープンした旗艦店の敷地内にあります。縦方向に長い敷地の奥に建てられた、風格ある蔵をリノベーションした空間で、これまでにも各種イベントを開催しています。
KURAを含めた店舗の空間デザインは、深澤直人氏(NAOTO FUKASAWA DESIGN)が手がけたもの(建築設計:坂田基禎建築研究所)。伝統と革新が融合する、「墨色」を基調とした落ち着きのある佇まいと、店の暖簾をくぐった先に広がる、既存の梁をダイナミックに残した店内は、歴史ある町屋とISSEY MIYAKEのものづくりが調和する空間に。今回の展覧会「FORM ―132 5. ISSEY MIYAKEの造形」へと続く、贅沢なアプローチとなっています。入場無料。
本稿の画像すべて:©︎ISSEY MIYAKE INC.
会期:2021年5月14日(金)〜6月27日(日)
会場:ISSEY MIYAKE KYOTO KURA
所在地:京都府京都市中京区柳馬場通三条下ル槌屋町89(Google Map)
営業時間:12:00-19:00
※COVID-19 / 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、時間を変更して営業。最新の情報は、店舗にお問い合わせください
定休日:会期中無休
詳細
https://www.isseymiyake.com/ja/news/7694
ISSEY MIYAKE KYOTO KURA イベントアーカイブ
https://www.isseymiyake.com/ja/news/gallery/562
132 5. ISSEY MIYAKE 公式ウェブサイト
https://www.isseymiyake.com/ja/brands/1325