建築家の宮脇 檀(1936-1998)が都内で設計した住宅《まつかわ・ぼっくす》(竣工当時名称、以下「松川ボックス」と表記 [*註] )に、新たなアートギャラリー〈THE MIRROR〉が誕生します。
〈THE MIRROR〉はアート、デザイン、文学、サイエンスなどさまざまな人文・芸術の創造の場として、2014年秋に東京・銀座にて約1カ月の期間限定でオープン(総合プロデューサー:清水敏男)。翌春に解体予定の名古屋商工会館(1930年竣工)の全館を使い、名和晃平ら31組のアーティスト・建築家らの作品が展示され、話題となりました(下の画像は2014年開催時の会場風景 / Photo: Naoko Endo)。
銀座での展覧会開催から約9年の時を経て、東京・西早稲田に現存する宮脇檀の名建築にて、アートを楽しむ都会のオアシスとなって〈THE MIRROR〉がオープン(アーティスティック・ディレクター:清水敏男)。入場は完全予約制で、8月30日より特設ページにて受付を開始しています。
*註.「松川ボックス」の名称表記は、TOSHIO SHIMIZU ART OFFICEによるプレスリリース表記に準じた
宮脇 檀(みやわき まゆみ)プロフィール
建築家。
画家の宮脇 晴とアップリケ作家の宮脇綾子の間に名古屋にて1936年に生まれる。東京藝術大学と東京大学で建築を学び、一貫して住宅設計を手掛けた。1998年没。〈まつかわ・ぼっくす〉について
1971年竣工、1979年には日本建築学会賞(作品)受賞(安藤忠雄〈住吉の長屋〉と同時受賞)。〈まつかわ・ぼっくす〉はコンクリート造の”ボックス”の内部に、木組の住宅を嵌め込んだ宮脇の代表作の1つ。住宅につき、これまでは一般には非公開。アニッシュ・カプーア(Sir Anish Mikhail Kapoor ,CBE)プロフィール
CBE, RA、アーティスト
1954年インド・ムンバイ生まれ。ロンドンのHornsey College of Art、Chelsea School of Art and Designで学び、ロンドンを中心に作品制作を行っている。2000年「ヴェネツィア・ビエンナーレ」では英国代表作家としてthe Premio Duemila Prizeを受賞。2001年Turner Prize、2011年には高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。
出品作品:宮脇檀〈松川ボックス〉、アニッシュ・カプーア 彫刻〈WHITEOUTシリーズ〉1点、絵画2点
会期:2023年9月20日(水)〜2024年3月29日(金)
会場:東京都新宿区西早稲田2-14-15 松川ボックスA棟(Google Map)
開廊日・時間:水曜、木曜、金曜 各日とも13:00-17:00(祝日も開廊)
観覧料:1,000円(税込)、中学生以下無料(未就学児の入場は不可)
入場方法:完全予約制、1時間入れ替え制
定員:各回10名
※開廊日、開廊時間、入場時間は予告なく変更、臨時休業する場合あり
〈THE MIRROR〉詳細・入場予約ページ
https://coubic.com/themirror
主催:TOSHIO SHIMIZU ART OFFICE
協力:Anish Kapoor Studio
ロゴマークデザイン:浅葉克己
マネージングディレクター:酒田 翠
清水敏男 プロフィール
アーティスティック・ディレクター。
東京都庭園美術館キュレーター、水戸芸術館現代アートセンター芸術監督を経て、1997年よりインデペンデントキュレーター事務所主宰。Ise Cultural Foundation(New York)芸術監督(1998年〜2001年)、上海ビエンナーレ芸術監督(2000年)、上海万国博覧会日本産業館キュレーター(2010年)などを歴任。東京ミッドタウン六本木・日比谷、大手町フィナンシャルタワーなどのパブリックアートの芸術監督を務める。
学習院女子大学・大学院教授(美術史、アートマネジメント)TOSHIO SHIMIZU ART OFFICE Website
https://tsao.co.jp/