【PROJECT】で1週間に取り上げた事例を、まとめて紹介します。
04.26-04.30は戸建住宅、コワーキングスペース、物販店舗を取り上げました。
注目の仕上げや納まりのポイントとともに、ご覧ください。
2021.04.26 己斐中の家 / 吉田豊建築設計事務所
Photographs: Tomohiro Sakashita | 坂下智広
不定形な崖上でありながら、眼下に広がる景色を活かすように、5辺の外壁面をもつ平面形状として豊かな空間を内包させた住宅です。
https://mag.tecture.jp/project/20210426-house-in-koinaka/
外壁の左官仕上げは、ラワン合板との親和性を意識した配色に。内部空間が素材を変えながらも外部へとつながる広がりを生み出しています。
2021.04.27 町田邸 / TYRANT
Photographs: Tomoki Hirokawa | 広川智基
川沿いの傾斜地に建つ、高床式木造平屋の家です。斜面から適度に距離をとることで、建物が浮いたように見せています。
https://mag.tecture.jp/project/20210427-machida-house/
切妻形状の屋根と軒はガルバリウム縦ハゼ葺き、外壁はスギ板下見板張り。素朴でシンプルなボリュームは、浮いたように見えることで印象が強くなっています。
2021.04.28 海をのぞむ家 / クレールアーキラボ
Photographs: Yoshiaki Ida | 井田佳明
海の見えるロケーションを最大限に活かすため、RC造の壁で明確なゾーニングをするとともに景色を確保した事例です。
https://mag.tecture.jp/project/20210428-house-with-panoramic-ocean-view/
この住宅は、畠山氏の自邸。経年の様子を示すため、5年後の姿をおさめた写真をあえて多く掲載しています。杉板型枠を含めた打ち放しコンクリート、造作家具のウォールナット突板が光を受けた表情が印象的です。
2021.04.29 武蔵新城のコワーキングスペース / PEAK STUDIO
Photographs: Nao Takahashi | 高橋菜生
武蔵新城に事務所を構えるPEAK STUDIOが続けてきた「小さなまちづくり」の一環で、光や壁、植栽などにより不均質さをもたせて豊かさをもたらすことを意図した事例です。
https://mag.tecture.jp/project/20210429-co-working-in-musashi-shinjo/
光の明るさ、また仕上げの色合いやツヤの度合いまで「濃淡」をつけ、居心地のよい場所や距離感を生んだ事例。写真とピンで「ここが全ツヤか」などと、確認ください。
2021.04.30 山安 ターンパイク店 / MORIYA AND PARTNERS
Photographs: Yoshifumi Moriya / Nacasa & Partners | 守屋欣史 ( ナカサアンドパートナーズ)
ロードサイドにあって市場のような大屋根をかけ、山並みや魚の躍動感をモチーフとする列柱を配した店舗です。
https://mag.tecture.jp/project/20210430-yamayasu/
先端を尖らせた特徴的な形状の柱でじわりと話題になっていた、ロードサイドの店舗。この事例も、ツヤのある屋根裏天井面が効いています。「木の柱」の秘密も、解説文と図で明かされます。
木やコンクリート、塗装などで光の反射具合を考慮しながら素材を用いることで、空間の質を細かく操作するような事例の数々でした。
詳細の詰まった事例の更新をお楽しみに!