建築家や設計事務所と協働する不動産コンサルティング会社の創造系不動産が、建築設計事務所出身のスタッフを募集しています。
自社を「建築家の依頼を受けて動く不動産会社」と話す代表取締役の高橋寿太郎さんに、一般的な不動産会社との違いや、建築家とどのように仕事を進めているか、そしてどのようなスタッフを求めているかをインタビューしました。
高橋寿太郎(創造系不動産 代表取締役・以下、寿太郎):私は大学で建築設計を学び、卒業後は設計事務所で住宅から商業施設、公共建築までチーフとして担当しました。建築も建築設計も大好きなのですが、30歳を過ぎたころ、「このまま建築家を目指して、デザインのことだけ考えていいのか?」と漠然と思い、将来の不安や悩みをもったまま不動産会社に転職したんです。
そこで建築と不動産の間には見えない壁があることに気が付きました。技術の壁、法律の壁、制度の壁、仕組みの壁、いろんな壁がありましたけど、やっぱり「心の壁」が一番大きいと思いました。
私自身も転職前、不動産会社は「右から左へ土地を動かすだけで儲かる仕事」という偏見をもっていましたし、不動産の仕事なんて誰でもできるだろうと考えていました。しかし、入社していざ働いてみると、右から左でなんて、あり得ない。建築も不動産も仲良くすればいいんですけど、価値観もビジネスモデルも違うし、お互い無知や無関心からくる偏見がある。それが「壁」なんです。
寿太郎:昭和のころは「建てろ、建てろ」の時代だったので、設計者は分業しているほうが効率がよかったのですが、土地だけ決まっているところに建物を設計するのは本来難しいことなんです。建築家はプロジェクトの途中から入るのではなく、土地探しから参画できればもっとよい建物ができるということに気づきました。建築家と不動産会社の間にある壁をなくすことで街にもクライアントにとってもベストの建物ができるのに、その両者を行き来する存在がいないことに気づき、橋渡しする必要があると強く感じて独立起業しました。
寿太郎:建築家が建物を設計するとき、構造設計者や設備設計者、ランドスケープデザイナーといった専門家に依頼してチームが組織されますが、そこに不動産というピースがありませんでした。「建築家から依頼されて動くという不動産の専門家」という存在としてつくったのが創造系不動産です。
実務としては主に、設計者と一緒に土地を探して売買する不動産仲介業務と、土地をどう活用し、収益性や資金調達、そして入居者を探すリーシングを考える不動産コンサルティング業務の2つがあります。
土地が決まっておらずゼロから一緒にスタートすることも多くあります。土地探しから一緒に行うことで設計の前段階である「与条件」のところから建築家が参画できるわけです。それが土地のオーナーにとっても、クライアントにとっても、建築家にとってもベストです。
寿太郎:創造系とタッグを組むことのメリットと言っていただけることの1つに、お金や優先順位について明確になることがあります。ヒアリングでは施主の預貯金額、資産額、夫婦がどこで出会って、通帳の管理は誰がしているかから、なぜ家を建てるのか、現在の家賃は、家計は、といったことまでヒアリングします。創造系のスタッフは全員、建築の知識があり、不動産やFPの資格を持っていますので逆に聞いてほしいと好評で、この方法は建築雑誌に掲載されました。「そんなところまで深掘りして聞けない」とよく言われます。
それに、お金の話をすることで施主の本音や本当の嗜好も明らかになる。インテリアの好みや暮らし方も、裏側にはすべてそれまで培ってきたお金の価値観があります。それを理解して設計をスタートできることは、建築家と施主、双方にとってメリットではないでしょうか。
寿太郎:募集にあたって求めることは建築が好きであること。あとは設計事務所で建築設計実務をしっかり積んでいる方に応募してもらいたいですね。建築設計の魅力と大変さと苦労をよく知っている方なら、何年勤めたかにはこだわらないです。建築士の資格もなくていいですし、不動産については何も知らなくて構いません。2~3人のチーム制で、先輩バディが付くような感じで不動産の仕事は覚えていけます。
チーム制ではそれぞれが黒字になるような事業計画を立て、経営についてもどんどん覚えていきますので、創造系不動産を立ち上げたころの初代リーダーたちは全員、宅建業で独立しています。東京や故郷に戻って起業していたり、それぞれ素晴らしい活躍で稼げていますね(笑)。
いつか独立を考えている人も応募してもらってもいいんです。もっと建築家と不動産会社がタッグを組める社会をつくることが私の使命だと思っているので、建築のスキルと不動産のスキルをもった人材をどんどん育てたい。自分の会社を大きくするより、全国に「建築家と協働できる、建築に詳しい不動産会社」の種を撒いていけるようにしていきたいと思っています。
インタビュー: 5月21日 創造系不動産にて
Photo: Nao Takahashi (人物)
募集職種 | 建築不動産コンサルタント |
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業務内容 | ・設計事務所と協働する、土地の不動産売買仲介業務 ・不動産コンサルティング業務
創造系不動産は、建築の専門家が、不動産の専門家としての側面を併せもつ高度な技術を身に着けることができる場です。
個人顧客のライフプランやファイナンシャルプランも習得できます。入社後はメンバーのサポートを受けながら仕事に慣れていただきますので、不動産業務経験がなくてもまったく心配ありません。 |
応募資格 | 設計事務所での実務経験者 (保有資格、勤務年数は問いません) |
待遇 | ■給与: 月給制24.0万円~25.8万円 (基本給18.9万円~20.4万円+固定時間外手当30時間分43,530~46,860円+通信手当7,500円)
・固定時間外手当は、時間外労働の有無に関わらず支給します。 ・30時間を超える時間外労働分についての割り増し賃金は追加で支給します。 ・試用期間(3カ月)有り。試用期間後は、能力経験などを考慮し、給与改定する場合があります。
■賞与: ・年間50~100万円(本人の業績などによる) ・2021年の入社2年目以上の社員の平均支給額96.7万円 / 年
■モデル年収: ・400万円(20代後半、入社3年) ・500万円(30代前半、入社4年) ・600万円(30代後半、入社6年)
■福利厚生 厚生年金、健康保険、雇用保険、労災保険完備 / 交通費支給(上限20,000円 / 月)
■勤務時間 9時30分~18時30分(休憩60分)
■休日休暇 水曜日・土曜日(完全週休2日制) 夏期休暇3日、年末年始休暇4日、年次有給休暇
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採用スケジュール | 2024年7月~2025年4月の期間で募集いたします。 下記応募フォームよりご応募ください。 書類審査の合否に関わらず、ご連絡します。 面接時には、履歴書(当社指定の書式)と職務経歴書(任意の書式)をご持参下さい(書式については、ご連絡時に説明いたします)。 |
勤務地 | 〒130-0025 東京都墨田区千歳2丁目6-9-201(「喫茶ランドリー」の上階) 都営新宿線 森下駅 徒歩6分 / JR総武線・都営大江戸線 両国駅 徒歩9分 |
会社情報 | 社名:創造系不動産株式会社 ウェブサイト:https://www.souzou-kei.com/ Instagram:https://www.instagram.com/souzou_kei/ Facebook:https://www.facebook.com/souzoukei/?locale=ja_JP X:https://x.com/souzou_kei?s=11&t=iyN5rXH_Yf5Mb-mKrGHM9g E-Mail:info@souzou-kei.com 電話番号:03-6277-6653 採用担当者:橋澤 |