日建設計が開発した、誰でも簡単に組み立てることができる木質ユニット「つな木」が、2020年6月28日に全国で初めて徳島県庁オフィス内に本格設置され、木質ワークプレイスの試行を開始しています(日建設計 2020年8月21日プレスリリース)。
木質ユニット「つな木」は、2018年に社内コンペ「Discover Peaks Competition」で選出されたもので、日本の森林保全に欠かせない木材活用の促進と、それによる日本の森林保全に貢献することを目指して開発されました。提案者らが自主的な組織「Nikken Wood Lab」を結成し、日建設計の新規ビジネス・パイロット・プロジェクトとして、実用化に向けた取り組みをこれまで進めてきました。
「つな木」は、一般に流通している90ミリや105ミリの角材(無垢材)と、接合部材のクランプ、移動用の車輪で構成されます。「全国 どこでも 誰でも」30分程度で簡単に組み立てられるのが大きな特徴です。デスク、棚、ベンチやプランタなど自在に転換でき、アイデア次第でさまざまな用途での活用が期待されます。
今回の徳島県庁への納品事例は、同県庁と共同でオフィスへの木材導入を検討、実施したものです。
県庁の1フロアのうち、デスクの半分が「つな木」デスクに。同県庁スマート林業課プロジェクト推進室における、個人席11台、会議席(4人席)1台、棚2台の計14台を、県庁職員および徳島県木材協同組合連合会自らの手で組み立てて設置(作業時間は累計で約3日)。木材は、県産材である徳島スギの60ミリ角材を長さ約210メートル、100ミリ角材を約50メートル使用しています。
今後は使い勝手や木質環境が与える精神的物理的な影響などの効果を検証していく予定です。(en)
#日建設計YouTube公式チャンネル「つな木 in 徳島県」(2020/07/30)
日建設計「つな木」プロジェクト
https://www.nikken.co.jp/ja/insights/tsunagi.html