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マルニ木工が新作家具を発表

デンマークのデザイナー、セシリエ・マンツ氏が「MARUNI COLLECTION」に参加

PRODUCT2022.05.13

広島県広島市に本社と製造拠点を構えるマルニ木工が展開する家具コレクション「MARUNI COLLECTION」に、デンマークを代表するデザイナーの1人であるセシリエ・マンツ(Cecilie Manz)氏が参加。5月12日に東京・東日本橋にあるマルニ木工の東京における拠点[maruni tokyo]にて、マンツ氏がデザインした「ENシリーズ」のラウンドテーブルとチェアが披露されました。

マルニ木工「MARUNI COLLECTION 2022」新作「EN」

マルニ木工「MARUNI COLLECTION 2022」新作「EN」

「MARUNI COLLECTION」とは、100年経っても飽きのこないデザインと堅牢さを兼ね備えた家具づくりを目指し、マルニ木工が2008年に発表したシリーズ。アートディレクターを深澤直人氏が務め、2011年にジャスパー・モリソン(Jasper Morrison)氏がデザイナーとして参加。今回のマンツ氏の参加は11年ぶりの新デザイナーの加入となります。

マルニ木工「MARUNI COLLECTION デザイナー

左:深澤直人氏 / 右:ジャスパー・モリソン(Jasper Morrison)氏

セシリエ・マンツ(Cecilie Manz)氏 プロフィール
1972年デンマーク生まれ。コペンハーゲン在住のデザイナー。
ヘルシンキ芸術デザイン大学交換留学を経て、1997年デンマーク王立芸術アカデミー卒業。1998年コペンハーゲンに自身のスタジオを設立。家具や食器から照明、電化製品など幅広い領域のデザインを手掛ける。またそれらの工業製品に加え、実験的なプロトタイプや、より彫刻的な1点物のデザインも、彼女の製作活動の中で重要な位置を占める。

セシリエ・マンツ(Cecilie Manz)氏 近影

セシリエ・マンツ(Cecilie Manz)氏

「私はすべての作品を進行中の大きな1つの物語の断片として捉えています。時代や機能を超え、1つひとつのプロジェクトはアイデアや素材、美学によってつながり合い、影響しあっているのです。オブジェクトが実験や彫刻的なアイデアに留まることもあれば、もっと具体的なものとして生まれ、機能的なものへと発展していくこともあります。私の仕事は常にシンプルさを軸としており、それが純粋で美しく、機能的なものへと向かうプロセスなのです。」

主な受賞歴
Thorvald Bindesbøll Medal 2011 (デンマーク), the Bruno Mathsson Prize 2009 (スウェー デン), Kunstpreis Berlin 2008 (ドイツ), the Finn Juhl Architectural Prize 2007 (デンマー ク), The Furniture Prize 2007 (デンマーク), The Crown Prince Couples Cultural Award 2014 (デンマーク), Designer of the Year 2018, Maison&Objet Paris, E. Kold Christensen’s Award of Honour, Chevalier des Arts et des Lettres 2019 (フランス), the lifelong Honourable Award from the Danish Art Foundation (デンマーク), Honourable Award from the Danish National Banks Foundation 2021.

主なクライアント
Works with Duravit, Fritz Hansen, Bang&Olufsen, Fredericia Furniture, Iittala, Muuto, Nils Holger Moormann, Nikari, Georg Jensen Damask, Gloster, Actus/Nissin Moku, 1616 Arita Japan.

「ENシリーズ」は、円形の天板のテーブルと、丸みのある背が特徴の椅子の組み合わせ。腰掛けた時に背中を包み込むような背は、成形合板ではなく、マルニ木工が誇る削り出しの加工技術によるものです。

マルニ木工「MARUNI COLLECTION 2022」新作「EN」

マルニ木工「MARUNI COLLECTION 2022」新作「EN」

マルニ木工「MARUNI COLLECTION 2022」新作「EN」

繊細な面取りされたフレーム状の脚など、きめ細かくデザインされた細部は、マンツ氏のこだわりがとりわけ集約された部分で、EN(円)の持つ優しい世界観の中で、絶妙なバランスでかたちを引き締めています。
樹種はメープル。座面の張地は、優しい色合いのファブリックを中心に多彩な展開です。

マルニ木工「MARUNI COLLECTION 2022」新作「EN」

「EN」チェア(W507×D486×H733×Sh455mm)

マルニ木工「MARUNI COLLECTION 2022」新作「EN」

マルニ木工「MARUNI COLLECTION 2022」新作「EN」

「EN」ラウンドテーブル 125 (Φ1250×H725mm)

マルニ木工「MARUNI COLLECTION 2022」新作「EN」

「EN」ラウンドテーブル 140(Φ1400×H725mm)

「EN」イメージスケッチ

セシリエ・マンツ氏による「EN」イメージスケッチ

また、今回のマンツ氏による「ENシリーズ」のローンチにあわせて、深澤氏がデザインし、「MARUNI COLLECTION」の最初のプロダクトである〈HIROSHIMA アームチェア〉に、座面などが大きくなったワイドサイズが新たに加わりました。

マルニ木工「MARUNI COLLECTION 2022」新作 HIROSHIMA ワイドアームチェア

HIROSHIMA ワイドアームチェア(デザイン:深澤直人)

既存のアームチェアのサイズが W560×D530×H765×SH430(肘高655)mmのところ、ワイドアームチェアは W678×D614×H768mmとひとまわり大きいサイズに。SHと肘高は同じで、W678は既存の〈HIROSHIMA ラウンジチェア〉と同じ寸法ながら、パーツは全て新規で製作しているとのこと。

マルニ木工「MARUNI COLLECTION 2022」新作 HIROSHIMA ワイドアームチェア

HIROSHIMA ワイドアームチェア(W678×D614×H768×SH430mm 肘高655mm)

〈HIROSHIMA アームチェア〉の美しさはそのままに、身体の大きな人にとって、より快適な座り心地を実現しています。

このゆったりとしたワイドサイズのチェアとのバランスも良く、無垢天板で3.2mのテーブル〈SETO〉もデビュー。同じく深澤氏のデザインです。
ダイニングテーブルとしてだけでなく、会議室のテーブルなどパブリックなシーンにも違和感なく使えるテーブルとなっています。

マルニ木工「MARUNI COLLECTION 2022」新作「SETO」

「SETO」ダイニングテーブル(W3,200×D1,200×H700mm)+「HIROSHIMA」ワイドアームチェア(共に新作、ウォルナット)

マルニ木工「MARUNI COLLECTION 2022」新作「SETO」

「SETO」はウォルナット3種+オーク2種の展開

マルニ木工「MARUNI COLLECTION 2022」新作「SETO」

「SETO」ダイニングテーブル240 オーク(W 2,400×D1,000××H700mm)

新作展示発表会「MARUNI COLLECTION 2022 CECILIE MANZ / NAOTO FUKASAWA」は、[maruni tokyo]では5月12日から30日まで。続いて、5月20日から6月10日まで、マルニ木工大阪ショールームにて開催されます。
両会場とも入場は予約を推奨、詳細は同社のウェブサイトを参照してください。

マルニ木工 公式ウェブサイト
https://www.maruni.com/jp/

Photograph: Yoneo Kawabe

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