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屋外で12時間発光可能なRM蓄光塗料が全国展開へ、災害発生時の夜間避難と減災に貢献

PRODUCT2021.03.09

災害発生時、停電している救助現場では、暗闇での光源の確保と対策が必要となります。
既存コンクリート素材などに塗布可能で、長期耐久性を備え、12時間発光可能なRM[*1]蓄光塗料を、建築塗装施工会社と塗料メーカー[*2]の協力のもと、先ごろ開発に成功、社会実装を目指すと、高輝度蓄光塗料推進協会(RMPA / 岩手県盛岡市)が発表しました。
*2.RM:Relief Markingの略称

開発の背景

2011年3月11日に発生した東日本大震災による巨大地震とその後の津波により、多くの尊い命が喪われました。「今後、このような犠牲者をだしてはいけない」との想いで2018年開発が始まりました。
従来の蓄光塗料では、輝度が足りず、屋外での耐久性にも課題がありました。RMPAでは、岩手県内の企業と連携して、高輝度蓄光塗料の開発及び施工技法の確立まで成功。試験導入を経て「RM蓄光塗料」の実用化に至ったものです。
高輝度蓄光塗料推進協会では今後、塗装会社と連携して、全国への普及を開始。社会実装を目指します。

協力各社
大田中塗装店 http://www.otanaka.jp
三盛塗装工業 https://sanseitosou.jp
東北エヌティエス http://www.chikko-nts.jp

高輝度蓄光塗料推進協会 facebook
https://www.facebook.com/rmpa.jp/

高輝度蓄光塗料推進協会「RM蓄光塗料」

夜間でも階段の段差と手すりの位置がわかるように塗装した場合

RM蓄光塗料は、災害発生時、夜間、停電時でも12時間の発光が可能で、救助活動や避難時の目印となるよう開発された屋外用蓄光塗料です。
コンクリート構造物、舗装道路などにも塗装が可能で、安全性が求められる建物や場所などに塗装することで、避難・誘導時における視認性の確保を図ることにつながり、減災への貢献が期待できます。

高輝度蓄光塗料推進協会「RM蓄光塗料」

スロープの両端に塗装した場合の昼間と夜間のイメージ

RMPAが想定している活用場面
災害時用臨時ヘリポート位置 / ドクターヘリと救急車とのランデブーポイント / 建物から避難する際、階段、縁石などの段差 / 建物から避難場所までの誘導経路 / 避難場所、避難建物の位置 / 暗闇対策として道路縁石の段差 / 港湾施設の転落防止のマーキングなど

高輝度蓄光塗料推進協会「RM蓄光塗料」

岩手県山田町役場 いきいき公園東側階段 避難誘導標識塗装 施工事例(2021年1月)

塗料の蓄光性能測定結果の数値などの詳細は、塗料を開発した協力会社の1社である、東北エヌティエスが発表したプレスリリースを参照してください。「view more」をクリックすると、表示されます。(en)

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