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COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大の影響で、その前と後では、人々がオフィスに求めるものはガラリと変わりました。リモートワークの浸透によって「オフィスというハコはもう不要なのではないか?」という声も聞こえてきます。
ドイツを代表するオフィス家具メーカーの1つ、ウィルクハーン(Wilkhahn)の考えは「Nein(ナイン)= No(ノー)」です。
1907年の創業以来、美しさと機能性が両立する洗練されたシンプルなデザインの家具を世に送り続けてきたウィルクハーン。1960年代からは、オフィス家具の分野にも参入、半世紀以上の実績があります。
ウィルクハーンは、コロナ禍の今こそ、「人」にフォーカスしたサステナブルなオフィスづくりが重要と考えています。
企業にとって大事なのは、優秀な人材の確保と維持。彼らに長く働いてもらうには、コストよりもパフォーマンス優先型のオフィス転換が必要となります。その実現に近づくオフィスないしワークプレイスの空間デザインが、ウィルクハーンが提唱する「Human-centered Workplace」です。
「Human-centered Workplace」のコンセプトを策定するにあたり、コラボレーターに迎えられたのが、ドイツ・ミュンヘンに活動拠点を構える建築スタジオの1zu33。ヘンデリック・ミュラー(Hendrik Müller)とゲオルグ・ティルシュ(Georg Thiersch)の両氏がエグゼクティブパートナーを務め、建築家、インテリアデザイナー、ブランドエキスパートら25名のクリエイターで構成されるクリエィティブ集団です。同社はこれまでに、ガゲナウ(Gaggenau)、イソップ(Aesop)、ハンスグローエ(Hansgrohe)、オッキオ(Occhio)など、数多くのグローバルブランドの空間コンセプトを手掛けています。
1zu33とウィルクハーンは共同で、人が中心(human-centered)となるオフィス空間とは何か、そこに必要とされるものとは何かを考え、コンセプトを練り上げました。デザインの核となるのは、4本の柱、アイデンティティ(Identity)、ウェルビーイング(Well-being)、コラボレーション(Collaboration)、そして企業として掲げる目的(Purpose)です。
「Human-centered Workplace」のプレゼンテーションとして、ヨーロッパで今、最もエキサイティングなエリアの1つ、コペンハーゲンの臨海部・ノードヘブンの川沿いを仮サイトとし、2階建ての既存建物をリノベーションするという設定で、ヴァーチャルオフィスを1棟まるごとCGで設計しました。
今回のヴァーチャルプランは、ワークプレイスには壁をたてず、役員といえども個室はなし。人と人とがシームレスにつながることを目指したオープンな空間デザインになっています。
執務スペースとなる2Fは、1Fと同様にアジャイルなコンセプト。フロアの中央には、可動式の家具が置かれ、マルチパーパスなスペースが広くとられています。
このオフィスのあちらこちらにさりげなく置かれた、斜めの角度のままで自立する、背もたれのないチェアは、1993年の発売以来、今もなおロングセラーを続ける「Stitz」のコンセプトを継承した「Stand-up」のシリーズ。そのカラフルな配色とともに、無機質なオフィスに「Fun」をもたらすチェアです。
バランスボールの感覚で腰掛けることで、決まりきった姿勢や座り方から解放され、心身共にリフレッシュ! 自由で柔軟な発想が生まれやすくなります。
長時間の着座に起因する健康リスクを減らす効果が期待される、機能的なワーキングチェアは、ワーカーの拠点となる「2×2」のグループデスクまわりにも配置されています。
緩やかに空間が仕切られた「Human-centered Workplace」ですが、ミーティングやWeb会議用の空間は個別に用意しています。機密性の高い個室ブースは、集中して作業したいときにも最適です。
それ以外は、役員が使うエグゼクティブルームにも仕切りはなし。テーブルの天板は、部下と対話しやすい楕円形の形状でデザインしました。
フォーマルなゲストを迎えるカンファレンスルームからは、窓からの街並みを見渡すことができます。この景色もこのオフィスを訪れる人へのおもてなしのひとつです。
このように、1zu33とウィルクハーンが共同でつくりあげた「Human-centered Workplace」は、緩やかなワンフロアに、イノベーションのための空間やセミナースペース、イベントも開催できるカフェのほか、ワーカーのためのライブラリーやトレーニングルームも用意。パブリックなエリアには、誰でも利用できるラウンジとブックストアも設けています。
セミナースペースには、スタンダードなテーブル&チェアだけでなく、リラックスして会話ができるソファも設置。 ワーカーがコーヒーブレイクを楽しむキチネットは、オンオフの切り替えが自然にできるよう、あえて他のエリアと違ったカラー計画となっています。
「このバーチャルオフィスは、さまざまなシチュエーションと働き方に対応して変化する、フレキシブルなツールボックスのようなもの」と1zu33 のゲオルグ・ティルシュ氏は説明します。スタイリッシュでフレキシブルなウィルクハーンのオフィス家具を使えば、変更できないセッティングはなく、自分たちで動かしてアレンジも容易(下の画像のように)。「Human-centered Workplace」では、いわばワーカー自身がワークプレイスのエンジニアとなるのです。
ウィルクハーンと1zu33が提案する「Human-centered Workplace」は、ワーカーだけでなく、地域との結びつきも重視した、フレキシブルに可変・成長していくことが可能な、未来のオフィスデザインの青写真です。
本稿の画像すべて: © Wilkhahn und 1zu33
1zu33
https://1zu33.com/
ウィルクハーン「Human-centered Workplace」とは
https://www.wilkhahn.co.jp/human-centered-workplace/
ウィルクハーン・ジャパン
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