野原ホールディングスが展開する壁紙ブランド「WhO(フー)」から、建築家の大西麻貴氏(o+h共同主宰)がデザインした新柄が発売されました。
新商品は、「リズム / beige」と「リズム / gray」の2パターン。WhOが昨秋より展開するプロジェクト「CREATORS CIRCLE」から誕生したものです(概要は本誌2020年11月27日ニュースに掲載 / 本稿下部関連リンク参照)。
大西麻貴(おおにし まき)プロフィール
建築家。百田有希と一級建築事務所大西麻貴+百田有希/o+hを主宰。公共建築から住宅、店舗やまちづくりまで、様々なプロジェクトに取り組む。主な作品に〈二重螺旋の家〉〈Good Job! Center KASHIBA〉など。2021年にはデザインを手がけた店舗〈マザーハウス名古屋久屋大通公園店〉と〈マザーハウス京都三条メンズ店〉がオープンしている。
著書に『大西麻貴+百田有希/o+h | 8stories(現代建築家コンセプト・シリーズ)』(LIXIL出版)。
野原ホールディングスによれば、この壁紙は、o+hが京都で手がけている居住滞在型インキュベータ施設〈toberu〉の2号館にも一部、使用されているとのこと。
「リズム / beige」
NO.CRCC012
カラー:1 COLOR
価格:4,500円(m)
発売開始:2021年6月30日
「リズム / gray」
NO.CRCC013
カラー:1 COLOR
価格:4,500円(m)
発売開始:2021年6月30日
コンセプト:
「石畳やタイル、障子のグリッドのように、部屋の中に同じ形が繰り返し現れると、そこにリズムが生まれる気がします。揺らぎのある四角形を敷き詰めて、貼られた時、空間に柔らかく生き生きとした表情が感じられる壁紙を考えました。」(大西麻貴)
「CREATORS CIRCLE」は、クリエイターからクリエイターへ、数珠のようにバトンをつないで壁紙をデザインしていくリレープロジェクトです。平面表現に関わらず、立体表現、映像表現、プロダクトデザインなど様々な分野のクリエイターが参加することを考え、この企画を通して、インテリア空間への新たな壁紙の創出を目指しています。
参加クリエイター(順不同):大西麻貴(o+h)、山野英之(やまの ひでゆき / TAKAIYAMA inc.)、三重野 龍(みえの りゅう)、雪浦聖子(ゆきうら せいこ)、高山燦基(たかやま あき)
ファッションデザイナー / 雪浦聖子氏デザインの壁紙
雪浦聖子(ゆきうら せいこ)プロフィール:
ファッションデザイナー。1978生まれ。東京大学工学部卒業後、住宅設備メーカーに勤務。その後、ESMODJAPONで服飾デザインとパターンを学ぶ。YEAH RIGHT!!でのアシスタントを経て2009年にアパレルブランドsneeuwを立ち上げる。sneeuwと並行してプロダクトのデザインを手がけたり、舞台、アーティストへの衣装提供も行っている。雪浦聖子氏コメント:
「家を彩るものということで、家をモチーフに選びました。子供の頃に壁や屋根の模様をじっとみつめて、想像をめぐらしていたことを思い出し、一見同じものの繰り返しのようで少しずつ変わっていくパターンにして、家でゆっくりしているときや眠る前にじっとみつめて違いを見つけて楽しんでもらえるようなデザインにしました。」
グラフィックデザイナー / 山野英之(TAKAIYAMA inc.)氏デザインの壁紙
山野英之氏コメント:
「よくわからない世の中だからこそ、よくわからないポップな空間も必要な気がします。」
グラフィックデザイナー / 三重野 龍氏デザインの壁紙
三重野 龍氏コメント:
「イメージは、傷とか摩擦みたいな感じ。壁には、そういう記憶が蓄積されているものだと思います。」
参加クリエイターのうち、山野氏と三重野氏のプロフィールは、下記にて外部リンクを設定した「CREATORS CIRCLE」プロジェクトページ、または関連リンクのプロジェクト概要発表時のニュース記事をご覧ください。(en)
「CREATORS CIRCLE」詳細
https://whohw.jp/creators-circle/
「WhO(フー)」について:
より美しく、より愛され、より良い空間を目指し、新しい表現を模索する人のための壁紙ブランド。家具・空間・プロダクト・グラフィックのデザインから食、アートにわたってさまざまなクリエイティブ活動を展開する、graf(グラフ代表、クリエイティブディレクター:服部滋樹氏)プロデュースのもと、2015年7月にブランド化。日本における壁紙の可能性を拡げながら、日本の住まいや空間に適した、日本人の感性にあうデザインの壁紙を提供することを目指す。
壁紙ブランド「WhO(フー)」公式Webサイト
https://whohw.jp/